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公開日 2023/10/20 18:02
新ドライバーや質感高いユニカラーデザインを採用

ラディウス、重低音イヤホン“VOLT”の有線ハイグレードモデル「HP-NHR41」

編集部:成藤 正宣
ラディウスは、豊かな低音再生技術が特徴のイヤホン“VOLTシリーズ”から、有線接続のハイグレードモデル「HP-NHR41」を2023年10月下旬に発売する。価格はオープンだが、市場では税込33,000円前後での実売が予想される。

「HP-NHR41」(ブルーグレー/ブラック)

ドライバーの構造や振動板の材質を一から見直し、ポテンシャルを最大限に引き出す独自のアコースティック構造を随所に取り入れることで、精密な描写力と深い重低音を兼ね備えたとするモデル。

筐体はシリーズ従来モデルのダイナミックなデザインコンセプトを継承し、音色の特性を表現しつつ、全体をしっとりとした質感のユニカラーに仕上げている。

ドライバーユニットは、PEI(ポリエーテルイミド)振動板のドーム部にグラフェンをコーティングした13mmダイナミックドライバーを搭載。PEIは、同じ樹脂系素材のPETよりも密度が小さく軽量であり、内部損失が大きいため音響特性に優れるという。

PEI振動板のドーム部にグラフェンコートを施した、13mmダイナミックドライバーを搭載

加えて、軽くしなやかで高強度なグラフェンをドーム部にコーティングすることで、ローリングなどの偏った振動を抑制しつつ、伝搬速度を向上。これらにより、繊細に伸びる高音と、トランジェント特性に優れたキレのある艷やかな中低音を再生できるとしている。

ドライバーは、音の出口であるポートまで一直線となるアキシャル(同軸)構造で配置し、音波のロスを抑制。加えてドライバーの前面には、TPE素材製の「アコースティックダンピングオプティマイザー」を搭載。内部空間の容積を最適化すると同時に、肌に近い硬度のTPE素材によって音質に悪影響をおよぼす不要な反射を軽減している。

肌くらいの硬さの「アコースティックダンピングオプティマイザー」によって、ドライバー前面の容積と音の反射を制御

筐体背面には、効果的に音質を調整するための「レゾナントティンバースカルプター構造」を採用。緻密に設計されたチャンバーとエアダクトにより、ドライバー背面に生じる気流で「ヘルムホルツ共鳴」を誘発し、その共振周波数を活用してチューニングを行っている。これにより、高音域の伸びやかな響き、固有の音色を実現しているとのこと。

背面にはチャンバーとエアダクトを備え、ヘルムホルツ共鳴を利用したチューニングを行う

MMCX端子によるケーブル着脱に対応。付属ケーブルは純度99.9999%(6N)以上の単結晶銅導体を採用し、プラグは3.5mmステレオミニ、長さは約1.2mとなる。

イヤーピースとして、ブランド独自の「ディープマウントイヤーピース」4サイズ(XS/S/M/L)が付属。一般的なイヤーピースとは逆に先端側を太くすることで、耳の奥の広いエリアにフィットさせ、密閉性と装着安定性の向上を図っている。また、ノズル部は突起のつけられた「アジャスタブルポート」となっており、イヤーピースの取り付け位置を2段階で調節可能。装着感を微調整できる。

本体色に合わせた「ディープマウントイヤーピース」が4サイズ付属

ノズルの突起を利用し、イヤーピースの取り付け深さを2段階で調節できる

再生周波数帯域は5Hz - 50kHz、インピーダンスは16Ω±20%、出力音圧レベルは114±3dB(@1kHz/126mV input)。最大入力は5mW。ケーブルを含めての質量は約15g。内側に柔らかなマイクロファイバーや2つのポケットを備えたイヤホンケースや、ケーブルクリップも同梱する。

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