公開日 2018/06/28 15:26
5つのテーマ別展示と、イメージングの未来を示す2つのイベント
写真/映像関連見本市「フォトキナ2018」開催概要発表。キーマンたちが来日しアピール
永井光晴
写真・映像・イメージング関連の総合見本市「フォトキナ(Photokina)2018」が今年9月26日〜29日にドイツのケルンメッセで開催される。その開催概要の説明会が行われ、ケルンメッセCOOのカタリーナ・クリスティーネ・ハマ氏、同じくケルンメッセのシニア・ヴァイスプレジデントであるクリストフ・ヴェルナー氏、そしてドイツ写真工業会 専務理事のクリスチャン・ミュラー=リーカー氏が登壇した。
フォトキナは1950年代から開催されている最も歴史のある見本市のひとつ。これまでは隔年(西暦が偶数年)の9月に開催されてきたが、来年から5月に実施され、以降は毎年開催となる。
その歴史もさることながら、絶えず最新の技術やトレンド、新製品発表の場となってきたフォトキナは、まさに写真・映像業界の最大のショウである。中核となるカメラメーカーやフォトアクササリーメーカーに加え、今年はスマホをはじめとしたモバイルイメージング分野からも出展者が加わり、新たな局面を迎えることになる。
ケルンメッセCOOのカタリーナ・クリスティーネ・ハマ氏は、「フォトキナは長く、イノベーションと先進技術にフォーカスしてビジネスをリードしてきました。2017年の世界では写真の85%、実に1兆枚がスマートフォンで撮影されている。そのなかで新しい競争にさらされています」とコメント。
また、「何でも “オンライン” が当たり前になってきている。写真共有などのオンライン化はもちろん、マーケットの11.9%がeコマースで商品を買い、中国以外の各国ではアマゾンがNo.1となっている。この傾向は小売りだけでなく、BtoBも同じ。部材の調達やサービス提供においてもオンラインを通じたシンプルな売買になってきています」と続けた。
「イメージングプラットホームのナンバーワンとして、フォトキナを見直す過程においては、すべてのターゲットグループを考慮しました。メーカー、販売業者、プロユーザーの期待に応えると同時に、愛好家や初心者ユーザーの期待にも応えることが重要なのです。そのためにバランスをしっかりと取っていく必要があります」と述べた。
フォトキナは、プロダクト商品の展示において合理化をすすめてきた。2016年から会場を「CAPTURING UNLIMITED」、「LIGHTING UNLIMITED」、「PRESENTING UNLIMITED」、「CREATING UNLIMITED」の4つのテーマ別に分け、出展者それぞれのコアビジネスに従って配置している。そしてさらに今年2018年は「DISCOVERING UNLIMITED」を加えたという。これによって専門性の高いビジターは、より効率的に会場をまわることができる。また専門販売業者のために「ホール2.1」に専用エリアを設けた。
シニア・ヴァイスプレジデントであるクリストフ・ヴェルナー氏は、「フォトキナは、“包括的で”、“バーチャルで”、“独創的で”あることが重要です。なかでもモバイル、モーション(ムービー)にとっても重要なイベントであるべきです。VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、360°撮影などのデジタルリアリティのBtoBイベントとして、 “DIGILITY” が同時開催されます。ここでは独創的なイメージング業界の斬新なアイデアに触れることができます。また “イメージングLab” (ホール5.1)では、イメージングの未来を提示し、新しい展望を発信します。未来に関わるテーマを集約する “イメージングLab” は、若い企業や技術者、そしてスタートアップ企業を応援します」と語った。
中国HUAWEIドイツ支社のHONORは、スマートフォンメーカーのなかで、最初にフォトキナへの出展を決めた。中国企業である同社は、同じくホール5.1に設ける「モバイルイメージングラウンジ」で最新モデルのプレゼンテーションを行い、ワークショップでは革新的なAI機能の有用性を伝える予定。
来年から毎年5月開催となるフォトキナ(2019年5月8日〜11日)について、ハマ氏は「2018-2019は出展企業がたいへんなのは承知しています。しかしすでに2019年も出展者の半分が埋まっている。そして私たちは2018-2019のフォトキナのためにたいへん強固な枠組みを作りました」と語った。
ハマ氏はさらに「クリエイターはグローバルビジネスと繋がりたい。しかし自分達のイノベーションを紹介するのに2年間も待てない。また多くの見本市は毎年開催になっている。そのなかで一般的な見本市とは違ってイメージングにフォーカスしたフォトキナは独創的なポジションを築くことができるでしょう」とも言葉を続けた。
ドイツ写真工業会 専務理事のクリスチャン・ミュラー=リーカー氏は「photokina+として、デジタル技術の急速な展開に進化しなければならなかった。新しいコンセプトはそのために作られました。フォトキナは “イメージングの生態系” 全部をカバーしている。そしてこれから何年も変化し続けていくパラダイムシフトの中にいます」と述べた。
また「イメージングは写真だけではなく、あらゆる分野で必要不可欠です。たとえば自動車では自動運転や安全性のために十台以上のカメラを搭載する。スマートシティは、人や車を誘導したり、監視したりするため、街じゅうにネットワークカメラが必要です。ロボットやAIにとっても、イメージングシステムは学習するためのキーテクノロジーである。また医療やロボティクスにも視覚が必要です。世界中で動画の消費が増え、クラウドサービスも増えています」と続けた。
フォトキナは写真家、フィルムメーカー、写真・映像のプロ、イメージング業界を代表する最重要トレードショーとなるべく、未来を見据えている。
フォトキナは1950年代から開催されている最も歴史のある見本市のひとつ。これまでは隔年(西暦が偶数年)の9月に開催されてきたが、来年から5月に実施され、以降は毎年開催となる。
その歴史もさることながら、絶えず最新の技術やトレンド、新製品発表の場となってきたフォトキナは、まさに写真・映像業界の最大のショウである。中核となるカメラメーカーやフォトアクササリーメーカーに加え、今年はスマホをはじめとしたモバイルイメージング分野からも出展者が加わり、新たな局面を迎えることになる。
ケルンメッセCOOのカタリーナ・クリスティーネ・ハマ氏は、「フォトキナは長く、イノベーションと先進技術にフォーカスしてビジネスをリードしてきました。2017年の世界では写真の85%、実に1兆枚がスマートフォンで撮影されている。そのなかで新しい競争にさらされています」とコメント。
また、「何でも “オンライン” が当たり前になってきている。写真共有などのオンライン化はもちろん、マーケットの11.9%がeコマースで商品を買い、中国以外の各国ではアマゾンがNo.1となっている。この傾向は小売りだけでなく、BtoBも同じ。部材の調達やサービス提供においてもオンラインを通じたシンプルな売買になってきています」と続けた。
「イメージングプラットホームのナンバーワンとして、フォトキナを見直す過程においては、すべてのターゲットグループを考慮しました。メーカー、販売業者、プロユーザーの期待に応えると同時に、愛好家や初心者ユーザーの期待にも応えることが重要なのです。そのためにバランスをしっかりと取っていく必要があります」と述べた。
フォトキナは、プロダクト商品の展示において合理化をすすめてきた。2016年から会場を「CAPTURING UNLIMITED」、「LIGHTING UNLIMITED」、「PRESENTING UNLIMITED」、「CREATING UNLIMITED」の4つのテーマ別に分け、出展者それぞれのコアビジネスに従って配置している。そしてさらに今年2018年は「DISCOVERING UNLIMITED」を加えたという。これによって専門性の高いビジターは、より効率的に会場をまわることができる。また専門販売業者のために「ホール2.1」に専用エリアを設けた。
シニア・ヴァイスプレジデントであるクリストフ・ヴェルナー氏は、「フォトキナは、“包括的で”、“バーチャルで”、“独創的で”あることが重要です。なかでもモバイル、モーション(ムービー)にとっても重要なイベントであるべきです。VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、360°撮影などのデジタルリアリティのBtoBイベントとして、 “DIGILITY” が同時開催されます。ここでは独創的なイメージング業界の斬新なアイデアに触れることができます。また “イメージングLab” (ホール5.1)では、イメージングの未来を提示し、新しい展望を発信します。未来に関わるテーマを集約する “イメージングLab” は、若い企業や技術者、そしてスタートアップ企業を応援します」と語った。
中国HUAWEIドイツ支社のHONORは、スマートフォンメーカーのなかで、最初にフォトキナへの出展を決めた。中国企業である同社は、同じくホール5.1に設ける「モバイルイメージングラウンジ」で最新モデルのプレゼンテーションを行い、ワークショップでは革新的なAI機能の有用性を伝える予定。
来年から毎年5月開催となるフォトキナ(2019年5月8日〜11日)について、ハマ氏は「2018-2019は出展企業がたいへんなのは承知しています。しかしすでに2019年も出展者の半分が埋まっている。そして私たちは2018-2019のフォトキナのためにたいへん強固な枠組みを作りました」と語った。
ハマ氏はさらに「クリエイターはグローバルビジネスと繋がりたい。しかし自分達のイノベーションを紹介するのに2年間も待てない。また多くの見本市は毎年開催になっている。そのなかで一般的な見本市とは違ってイメージングにフォーカスしたフォトキナは独創的なポジションを築くことができるでしょう」とも言葉を続けた。
ドイツ写真工業会 専務理事のクリスチャン・ミュラー=リーカー氏は「photokina+として、デジタル技術の急速な展開に進化しなければならなかった。新しいコンセプトはそのために作られました。フォトキナは “イメージングの生態系” 全部をカバーしている。そしてこれから何年も変化し続けていくパラダイムシフトの中にいます」と述べた。
また「イメージングは写真だけではなく、あらゆる分野で必要不可欠です。たとえば自動車では自動運転や安全性のために十台以上のカメラを搭載する。スマートシティは、人や車を誘導したり、監視したりするため、街じゅうにネットワークカメラが必要です。ロボットやAIにとっても、イメージングシステムは学習するためのキーテクノロジーである。また医療やロボティクスにも視覚が必要です。世界中で動画の消費が増え、クラウドサービスも増えています」と続けた。
フォトキナは写真家、フィルムメーカー、写真・映像のプロ、イメージング業界を代表する最重要トレードショーとなるべく、未来を見据えている。