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公開日 2024/06/22 07:00
7月6日(土)から放送開始
『ウルトラマンアーク』プレミア発表会レポート。辻本監督の溢れ出て“しまった”『帰りマン』愛も披露
編集部:松永達矢
7月6日よりテレビ東京系で放送開始を迎える、ウルトラマンシリーズ最新作『ウルトラマンアーク』のプレミア発表会が去る6月21日に開催された。本稿ではその模様をお伝えする。
『ウルトラマンアーク』は、2013年放送の『ウルトラマンギンガ』から始まる「ニュージェネレーションヒーローズ」12タイトル目となる作品。世界各地で怪獣が同時に出現した「K-DAY」と呼ばれる事件が発生した地球を舞台に、怪獣防災科学調査所「SKIP」入所3ヶ月目の新米調査員、飛世ユウマ(ひぜゆうま)を主人公に物語を展開する。
イベントはステージアクションからスタート。シリーズファンお馴染みの髑髏怪獣レッドキングが会場前方に出現! これに対し、主人公・飛世ユウマ(ひぜゆうま)を演じる戸塚有輝が颯爽と登場し、ウルトラマンアークへと変身。第1話登場の新怪獣、鎧甲殻獣シャゴンも登場するなど苦境に立たされる中、ウルトラマンアークはソリスアーマー/ルーナアーマー、アークアイソードなど、自身の力をフルに発揮し怪獣を見事撃破。
怪獣が去り、平穏の戻ったステージには本作の出演陣が次々と登壇。先ほど、怪獣との戦いを経た戸塚も「SKIPの皆の雰囲気を少しでも知ってもらって、『ウルトラマンアーク』のことを好きになってもらえたら嬉しいなと思っています」と、公募で集まった一般のお客様へ、改めて挨拶を行った。
本作『ウルトラマンアーク』のメイン監督を務める辻本貴則(「辻」は一点しんにょう)は、2015年放送の『ウルトラマンX』よりローテーション監督としてシリーズ参加。本作『ウルトラマンアーク』で通算8期目にして初のメイン監督として抜擢された。巧みなミニチュアワークや、ケレン味溢れるカメラカットを活かした巨大特撮で人気を博している。
また、『THE NEXT GENERATION パトレイバー』『HiGH&LOW Season2』といったフィルモグラフィにも見られる、役者によるアクションシーケンスも見どころの一つ。ウルトラシリーズにおいても、昨年放送の『ウルトラマンブレーザー』担当回第4話にて、これまでの監督作で培ってきたハンドガンスタンスや、ノールックでの無力化(銃火器の分解)を披露。アクション一つで作品世界の奥行きを広げる演出を行われっている。
上記した通り、長年ローテーション監督としてウルトラシリーズを支えてきた辻本監督。「もうここまで来ると僕にはオファーがないんだろうと思っていた」と、その胸中を吐露しつつ、メイン監督を任命された際には「やばいやばい、来た来た来た!」と高揚したことを観客に報告。第1話に「この8年間の思いを映像にぶつけた」と、自信の程を覗かせた。
さらに、昨年実施の『ウルトラマンブレーザー』プレミア発表会での新規怪獣一挙14体登場に触れながら、「『ウルトラマンアーク』でも新規怪獣はしっかり出ますので、楽しみにして頂ければ」と、期待を感じさせるコメントを寄せた。
発表会には、主人公ユウマの所属するSKIPメンバーも登壇。怪獣と相対する組織という、SKIPとは異なる立場を取る「地球防衛隊・宇宙科学局」から派遣された特別調査員、石堂シュウを演じる金田昇は「派遣先であるSKIPメンバーとのコミュニケーションだったり、地球防衛隊としての役まで役目だったりっていうものが魅力になっていると思う」と自身の役柄を説明。
さらに、出自がエリートの堅物キャラと思わせつつ、「コーヒーが飲めないと豹変してしまう」というコメディリリーフ的な要素も併せ持つキャラであることを紹介。金田自身は「コーヒーが飲めない」という役柄と本人のギャップを踏まえた上でコーヒーを飲むシーンを楽しみに頂ければ、と続けた。
SKIPの紅一点、技術担当の夏目リンを演じる水谷果穂もその役柄と反して「機械には弱い」とそのギャップを告白。私生活ではタイピングが不得手、スマホに関してもフリック入力でなく、タップ入力で実用しているということを明かしながら、劇中でタブレットやキータッチを行うシーンについては「手元がヨリだと危ないかな」と、はにかみながらコメントしてくれた。
SKIP所長・伴ヒロシを演じる西興一朗は、スーパー戦隊、仮面ライダー、メタルヒーローシリーズに続き、本作でウルトラシリーズに出演し “4大特撮” 出演を達成。自身の役柄について、「堅苦しい所長ではなく、メンバーと一緒になって事件を解決していく所長」だと紹介。コメディパートも多いキャラになっているとのことで、「とにかく普通のおじさん」を演じていると語った。
また、4大特撮を制覇したとのことで、後輩(SKIPメンバー)に伝えたいことは? というMCからの質問については「とにかくプライベートに気をつけて」と、笑顔混じりでコメント。自身の出演作がいずれも円谷で無い制作会社から「何を言っても怒られる」と、挟みつつ、後段の戸塚による「ウルトラマンアーク変身講座」の段では、「みんな、チェンジだ!」と、恐竜的なガッツを想起させるシャウトを披露し、会場を大いに沸かせた。
各キャストのコメント後、本作から溢れ出る『帰ってきたウルトラマン』愛について、辻本監督へ質問が。これに対して「そんなに漏れていますか?」と微笑みながらコメント。続けて、自分の好きなウルトラマンが『帰ってきたウルトラマン』だからこそ、結果的に寄ってしまったと振り返った。
ただ、自身は意識的にオマージュを織り込んだつもりは無いとしつつ、現在仕上げの段階で見返してみると「(要素が)ポロポロ出ているな、という感じはしました」と、カミングアウト。「(『帰ってきたウルトラマン』が)DNAに刷り込まれています! 同じように皆様のDNAに『ウルトラマンアーク』を刷り込めれば」と、まとめた。
なお、本作のタイトルバックについても『帰ってきたウルトラマン』愛が炸裂。タイトルロゴ背景のキラキラと瞬く光点もまさしく「帰りマン」を踏襲している要素なのだが、その撮影についてもCGでなく、ビーズを並べた上で照明を当ててクルクルと回転。フォーカスをボカして撮影したとのこだわりを明かしてくれた。
主人公ユウマを演じる戸塚は、本作について「暖かい雰囲気のある作品」だと表現。深く言うとネタバレになってしまうと、気になるコメントを前置きしながら先の「帰りマン」要素も含めて「ノスタルジックな作品にアークはなるべくしてなっている、是非ともそこに注目して頂きたい」と、結んだ。
発表会中の初解禁要素として、ウルトラマンアークの声、主人公・飛世ユウマの父として萩原聖人のキャスティングが発表。残念ながら、会場には来れなかったもののビデオメッセージを寄せており、「子どものころからウルトラマンが大好きで、初代マンからレオまでは完全網羅している」と、ウルトラシリーズへの愛を披露。そして、「俳優のキャリアとして、死ぬまでにウルトラマンに出なきゃダメでしょと」並々ならぬ思いを語ってくれた。
萩原のキャスティングについて辻本監督は「役者だけでなく声優としてのお仕事もされていて、声のお仕事でも表情が見えるような演技をされている」と、演技力を高く評価。「僕のウルトラマンに声やってもらえたら素敵だな」という願望、作品のテーマである “想像力” を絡めた上で「想像力で夢が叶うということで、(萩原のキャスティング)という夢を円谷さんに叶えていただきました」と喜びを明かしている。
さらに、発表会にはOP主題歌を担当するaccessの浅倉大介と貴水博之、ED主題歌を担当する、女性アイドルグループARCANA PROJECTのメンバーも登壇。浅倉は「小さい頃から大好きな特撮ヒーローで、そのOP主題歌を作らせてもらえて嬉しかった」と素直な気持ちを観客に披露。ボーカルの貴水も「小さい頃から憧れの存在。オファーが来た際には本当に嬉しくて。とりあえず親と兄弟には連絡し、『必ず見るように』」と伝えたエピソードを笑顔混じりに話してくれた。
ARCANA PROJECTのメンバーもそれぞれがウルトラシリーズに思い入れがあるとのことで「ウルトラマンという歴史ある作品に歌を携わらせていただけること、本当に嬉しく思います」と、参加に対する喜びを述べた。
◇
登壇者全員によるフォトセッション後、7月6日放送予定の第1話の先行上映を実施。長年辻本監督をメインに据えたウルトラシリーズが観たい……! と願っていた記者もそのまま会場に残り、大スクリーンでいち早く1話を鑑賞させて貰った。
主演の戸塚がいうようにSKIPメンバーから感じる暖かさもありながら、決して牧歌的な作風に終わらず、彼らの職業意識や細かなディテールで「地に足がついた世界観」を短い尺で表す手腕に拍手ものである。
放送を心待ちにするファンにもまっさらな状況で放送を見てもらいたく、これ以上の言及は避けるが、辻本監督初のメイン監督作品ということもあり、第1話の特撮カットはこれまで培った “すべて” が込められているように感じた。1話の時点でこれだけの物を見せられると、だいぶ気が早いが作品の盛り上がりを迎えるクライマックスは「一体どうなってしまうんだろう」と期待を寄せずにはいられない。
本作の作品概要、およびストーリーは下記の通り。
■『ウルトラマンアーク』 作品概要
放送開始日:2024年7月6日(土/日本時間)
放送時間:日本時間 毎週土曜日 午前9:00〜9:30
国内放送局:テレビ東京系6局ネット 他
海外放送局・配信サイト(予定):<中国>Tencent Video、Youku、iQIYI、Bilibili/<香港>ViuTV/ <台湾>MOMO TV/<タイ>Channel7/<インドネシア>RTV/<ベトナム>FPT Play/<マレーシア>Astro Ceria
製作:円谷プロダクション・テレビ東京・電通
出演:戸塚有輝・金田昇・水谷果穂・西興一朗 ほか/声の出演:広瀬裕也
メイン監督:辻本貴則/シリーズ構成・メイン脚本:継田淳
音楽:オープニング主題歌「arc jump’n to the sky」access/エンディングテーマ「メラメラ」ARCANA PROJECT/サウンドトラック 林ゆうき
■STORY
とある町、星元市。
市内の獅子尾山には、異彩を放つ巨大な物体がそびえ立っている。「モノホーン」と名付けられたそれは、実は、16年前の事件当時から突き刺さったままの「怪獣の角」だった。
世界各地で怪獣が同時に出現した「K-DAY」と呼ばれるその事件以降、怪獣災害が日常化し、日本では地球防衛隊が武力で怪獣への対処を行う一方、怪獣防災科学調査所・通称「SKIP(スキップ/Scientific Kaiju Investigation and Prevention center)」は、怪獣災害の発生・甚大化を防ぐため、地域に密着して科学調査や避難誘導を行っている。
この「SKIP」が今も調査を続けている「モノホーン」は、「K-DAY」で出現した宇宙獣・モノゲロスの角。
獅子尾山で両親とキャンプ中にモノゲロスの襲来に出くわした当時7歳だった「ユウマ」は、奇跡的に無傷で生還したのを機に怪獣生物学研究の道に進む。辛い過去を持ちながら夢見る「想像の力」をなくさずに成長を遂げたユウマは新人調査員として「SKIP」への入所が決まり、星元市分所へと配属された。
だがそんな矢先、星元市に大規模な怪獣災害が発生。目の前にいる絶体絶命の人たちを「守りたい!」 その強くまっすぐな想いが心の底から湧き出した瞬間、「ユウマ」の脳裏に幼い頃に見た光の使者「ルティオン」が語りかける。
「私は君であり、君は私だ…想像力を解き放て!」
手の中に現れた神秘の光がユウマの身体を包み込むと、解き放たれた想像の力が光と人とをひとつに結び合わせ、未来を守る光の巨人「ウルトラマンアーク」へと変身! 大切な仲間とともに、ユウマが、そしてウルトラマンアークが、絶やさぬ夢を追いかけていま走り始める!
(C)円谷プロ (C)ウルトラマンアーク製作委員会・テレビ東京
『ウルトラマンアーク』は、2013年放送の『ウルトラマンギンガ』から始まる「ニュージェネレーションヒーローズ」12タイトル目となる作品。世界各地で怪獣が同時に出現した「K-DAY」と呼ばれる事件が発生した地球を舞台に、怪獣防災科学調査所「SKIP」入所3ヶ月目の新米調査員、飛世ユウマ(ひぜゆうま)を主人公に物語を展開する。
イベントはステージアクションからスタート。シリーズファンお馴染みの髑髏怪獣レッドキングが会場前方に出現! これに対し、主人公・飛世ユウマ(ひぜゆうま)を演じる戸塚有輝が颯爽と登場し、ウルトラマンアークへと変身。第1話登場の新怪獣、鎧甲殻獣シャゴンも登場するなど苦境に立たされる中、ウルトラマンアークはソリスアーマー/ルーナアーマー、アークアイソードなど、自身の力をフルに発揮し怪獣を見事撃破。
怪獣が去り、平穏の戻ったステージには本作の出演陣が次々と登壇。先ほど、怪獣との戦いを経た戸塚も「SKIPの皆の雰囲気を少しでも知ってもらって、『ウルトラマンアーク』のことを好きになってもらえたら嬉しいなと思っています」と、公募で集まった一般のお客様へ、改めて挨拶を行った。
本作『ウルトラマンアーク』のメイン監督を務める辻本貴則(「辻」は一点しんにょう)は、2015年放送の『ウルトラマンX』よりローテーション監督としてシリーズ参加。本作『ウルトラマンアーク』で通算8期目にして初のメイン監督として抜擢された。巧みなミニチュアワークや、ケレン味溢れるカメラカットを活かした巨大特撮で人気を博している。
また、『THE NEXT GENERATION パトレイバー』『HiGH&LOW Season2』といったフィルモグラフィにも見られる、役者によるアクションシーケンスも見どころの一つ。ウルトラシリーズにおいても、昨年放送の『ウルトラマンブレーザー』担当回第4話にて、これまでの監督作で培ってきたハンドガンスタンスや、ノールックでの無力化(銃火器の分解)を披露。アクション一つで作品世界の奥行きを広げる演出を行われっている。
上記した通り、長年ローテーション監督としてウルトラシリーズを支えてきた辻本監督。「もうここまで来ると僕にはオファーがないんだろうと思っていた」と、その胸中を吐露しつつ、メイン監督を任命された際には「やばいやばい、来た来た来た!」と高揚したことを観客に報告。第1話に「この8年間の思いを映像にぶつけた」と、自信の程を覗かせた。
さらに、昨年実施の『ウルトラマンブレーザー』プレミア発表会での新規怪獣一挙14体登場に触れながら、「『ウルトラマンアーク』でも新規怪獣はしっかり出ますので、楽しみにして頂ければ」と、期待を感じさせるコメントを寄せた。
発表会には、主人公ユウマの所属するSKIPメンバーも登壇。怪獣と相対する組織という、SKIPとは異なる立場を取る「地球防衛隊・宇宙科学局」から派遣された特別調査員、石堂シュウを演じる金田昇は「派遣先であるSKIPメンバーとのコミュニケーションだったり、地球防衛隊としての役まで役目だったりっていうものが魅力になっていると思う」と自身の役柄を説明。
さらに、出自がエリートの堅物キャラと思わせつつ、「コーヒーが飲めないと豹変してしまう」というコメディリリーフ的な要素も併せ持つキャラであることを紹介。金田自身は「コーヒーが飲めない」という役柄と本人のギャップを踏まえた上でコーヒーを飲むシーンを楽しみに頂ければ、と続けた。
SKIPの紅一点、技術担当の夏目リンを演じる水谷果穂もその役柄と反して「機械には弱い」とそのギャップを告白。私生活ではタイピングが不得手、スマホに関してもフリック入力でなく、タップ入力で実用しているということを明かしながら、劇中でタブレットやキータッチを行うシーンについては「手元がヨリだと危ないかな」と、はにかみながらコメントしてくれた。
SKIP所長・伴ヒロシを演じる西興一朗は、スーパー戦隊、仮面ライダー、メタルヒーローシリーズに続き、本作でウルトラシリーズに出演し “4大特撮” 出演を達成。自身の役柄について、「堅苦しい所長ではなく、メンバーと一緒になって事件を解決していく所長」だと紹介。コメディパートも多いキャラになっているとのことで、「とにかく普通のおじさん」を演じていると語った。
また、4大特撮を制覇したとのことで、後輩(SKIPメンバー)に伝えたいことは? というMCからの質問については「とにかくプライベートに気をつけて」と、笑顔混じりでコメント。自身の出演作がいずれも円谷で無い制作会社から「何を言っても怒られる」と、挟みつつ、後段の戸塚による「ウルトラマンアーク変身講座」の段では、「みんな、チェンジだ!」と、恐竜的なガッツを想起させるシャウトを披露し、会場を大いに沸かせた。
各キャストのコメント後、本作から溢れ出る『帰ってきたウルトラマン』愛について、辻本監督へ質問が。これに対して「そんなに漏れていますか?」と微笑みながらコメント。続けて、自分の好きなウルトラマンが『帰ってきたウルトラマン』だからこそ、結果的に寄ってしまったと振り返った。
ただ、自身は意識的にオマージュを織り込んだつもりは無いとしつつ、現在仕上げの段階で見返してみると「(要素が)ポロポロ出ているな、という感じはしました」と、カミングアウト。「(『帰ってきたウルトラマン』が)DNAに刷り込まれています! 同じように皆様のDNAに『ウルトラマンアーク』を刷り込めれば」と、まとめた。
なお、本作のタイトルバックについても『帰ってきたウルトラマン』愛が炸裂。タイトルロゴ背景のキラキラと瞬く光点もまさしく「帰りマン」を踏襲している要素なのだが、その撮影についてもCGでなく、ビーズを並べた上で照明を当ててクルクルと回転。フォーカスをボカして撮影したとのこだわりを明かしてくれた。
主人公ユウマを演じる戸塚は、本作について「暖かい雰囲気のある作品」だと表現。深く言うとネタバレになってしまうと、気になるコメントを前置きしながら先の「帰りマン」要素も含めて「ノスタルジックな作品にアークはなるべくしてなっている、是非ともそこに注目して頂きたい」と、結んだ。
発表会中の初解禁要素として、ウルトラマンアークの声、主人公・飛世ユウマの父として萩原聖人のキャスティングが発表。残念ながら、会場には来れなかったもののビデオメッセージを寄せており、「子どものころからウルトラマンが大好きで、初代マンからレオまでは完全網羅している」と、ウルトラシリーズへの愛を披露。そして、「俳優のキャリアとして、死ぬまでにウルトラマンに出なきゃダメでしょと」並々ならぬ思いを語ってくれた。
萩原のキャスティングについて辻本監督は「役者だけでなく声優としてのお仕事もされていて、声のお仕事でも表情が見えるような演技をされている」と、演技力を高く評価。「僕のウルトラマンに声やってもらえたら素敵だな」という願望、作品のテーマである “想像力” を絡めた上で「想像力で夢が叶うということで、(萩原のキャスティング)という夢を円谷さんに叶えていただきました」と喜びを明かしている。
さらに、発表会にはOP主題歌を担当するaccessの浅倉大介と貴水博之、ED主題歌を担当する、女性アイドルグループARCANA PROJECTのメンバーも登壇。浅倉は「小さい頃から大好きな特撮ヒーローで、そのOP主題歌を作らせてもらえて嬉しかった」と素直な気持ちを観客に披露。ボーカルの貴水も「小さい頃から憧れの存在。オファーが来た際には本当に嬉しくて。とりあえず親と兄弟には連絡し、『必ず見るように』」と伝えたエピソードを笑顔混じりに話してくれた。
ARCANA PROJECTのメンバーもそれぞれがウルトラシリーズに思い入れがあるとのことで「ウルトラマンという歴史ある作品に歌を携わらせていただけること、本当に嬉しく思います」と、参加に対する喜びを述べた。
登壇者全員によるフォトセッション後、7月6日放送予定の第1話の先行上映を実施。長年辻本監督をメインに据えたウルトラシリーズが観たい……! と願っていた記者もそのまま会場に残り、大スクリーンでいち早く1話を鑑賞させて貰った。
主演の戸塚がいうようにSKIPメンバーから感じる暖かさもありながら、決して牧歌的な作風に終わらず、彼らの職業意識や細かなディテールで「地に足がついた世界観」を短い尺で表す手腕に拍手ものである。
放送を心待ちにするファンにもまっさらな状況で放送を見てもらいたく、これ以上の言及は避けるが、辻本監督初のメイン監督作品ということもあり、第1話の特撮カットはこれまで培った “すべて” が込められているように感じた。1話の時点でこれだけの物を見せられると、だいぶ気が早いが作品の盛り上がりを迎えるクライマックスは「一体どうなってしまうんだろう」と期待を寄せずにはいられない。
本作の作品概要、およびストーリーは下記の通り。
■『ウルトラマンアーク』 作品概要
放送開始日:2024年7月6日(土/日本時間)
放送時間:日本時間 毎週土曜日 午前9:00〜9:30
国内放送局:テレビ東京系6局ネット 他
海外放送局・配信サイト(予定):<中国>Tencent Video、Youku、iQIYI、Bilibili/<香港>ViuTV/ <台湾>MOMO TV/<タイ>Channel7/<インドネシア>RTV/<ベトナム>FPT Play/<マレーシア>Astro Ceria
製作:円谷プロダクション・テレビ東京・電通
出演:戸塚有輝・金田昇・水谷果穂・西興一朗 ほか/声の出演:広瀬裕也
メイン監督:辻本貴則/シリーズ構成・メイン脚本:継田淳
音楽:オープニング主題歌「arc jump’n to the sky」access/エンディングテーマ「メラメラ」ARCANA PROJECT/サウンドトラック 林ゆうき
■STORY
とある町、星元市。
市内の獅子尾山には、異彩を放つ巨大な物体がそびえ立っている。「モノホーン」と名付けられたそれは、実は、16年前の事件当時から突き刺さったままの「怪獣の角」だった。
世界各地で怪獣が同時に出現した「K-DAY」と呼ばれるその事件以降、怪獣災害が日常化し、日本では地球防衛隊が武力で怪獣への対処を行う一方、怪獣防災科学調査所・通称「SKIP(スキップ/Scientific Kaiju Investigation and Prevention center)」は、怪獣災害の発生・甚大化を防ぐため、地域に密着して科学調査や避難誘導を行っている。
この「SKIP」が今も調査を続けている「モノホーン」は、「K-DAY」で出現した宇宙獣・モノゲロスの角。
獅子尾山で両親とキャンプ中にモノゲロスの襲来に出くわした当時7歳だった「ユウマ」は、奇跡的に無傷で生還したのを機に怪獣生物学研究の道に進む。辛い過去を持ちながら夢見る「想像の力」をなくさずに成長を遂げたユウマは新人調査員として「SKIP」への入所が決まり、星元市分所へと配属された。
だがそんな矢先、星元市に大規模な怪獣災害が発生。目の前にいる絶体絶命の人たちを「守りたい!」 その強くまっすぐな想いが心の底から湧き出した瞬間、「ユウマ」の脳裏に幼い頃に見た光の使者「ルティオン」が語りかける。
「私は君であり、君は私だ…想像力を解き放て!」
手の中に現れた神秘の光がユウマの身体を包み込むと、解き放たれた想像の力が光と人とをひとつに結び合わせ、未来を守る光の巨人「ウルトラマンアーク」へと変身! 大切な仲間とともに、ユウマが、そしてウルトラマンアークが、絶やさぬ夢を追いかけていま走り始める!
(C)円谷プロ (C)ウルトラマンアーク製作委員会・テレビ東京