PHILE WEB

ニュース

HOME > ニュース > モバイル/PCニュース

公開日 2022/07/08 16:33
Meta最後のヘッドセットになる可能性も?

Metaの新型ヘッドセット、製品名は「Quest Pro」か。iOSアプリ内に手がかり【Gadget Gate】

多根清史
元FacebookのMeta社が新たなハイエンドVR/ARヘッドセット開発を進めていることは、公式に発表済みである。その「Project Cambria」の製品名が「Meta Quest Pro」であることや、その他の詳細な情報がiOSアプリから判明したと伝えられている。

Image:Meta

米Bloombergは、開発者のSteve Moser氏がMeta社のiOSアプリ内に「Meta Quest Pro」なる製品名への言及があったと発見したことを報じている。そのコードはデバイスとコントローラーのペアリングに関するものであり、「Pair Meta Quest Pro right controller」と書かれているそうだ。

さらにBloombergによれば、Quest Proは従来型のQuest 2よりも遙かに優れたグラフィックス性能と処理能力を持つという。またフルカラーでよりリアルなパススルー(周囲の様子を外部カメラで撮影し、CG画像と重ね合わせる)や視線トラッキング、より大容量のストレージ、新たなコントローラー、VR用の高解像度ディスプレイが搭載されるとのことだ。

それ以上の詳細は触れられていないが、匿名の関係者によると1000ドル以上すると伝えられている。

Metaの次世代ヘッドセットについては、有名アナリストMing-Chi氏も事細かに予想を述べていた。その製品名は「Meta Quest 2 Pro」とされ、解像度が2,160×2,160(片目)の2.48インチ・ミニLEDディスプレイとなり、顔の表情を認識する機能もサポートされる、とのことだった。

これら仕様は、アップルが開発中と噂のAR/VRヘッドセットと似通っている。そちらは「革新的な3枚ディスプレイ構成」と、手の動きや物体も検出でき、単体で高度なグラフィック処理を実現するためMacのM1 Proチップと同等のプロセッサを採用するとの噂もあった。すでにプロトタイプが取締役会で披露され、翌年1月に発表されて第2四半期に発売と予想されている。

ただし価格については、両社はかなり異なりそうだ。アップル製ヘッドセットは1000ドルを大きく超え、中には3000ドルを超えるとの説もある。そしてMeta製ヘッドセットは年内に投入される可能性もあり、同じ時期に激突することはなさそうだ。

もっとも、Metaは損失を被ってでも安価にVRヘッドセットを販売してきた上に、アップルのプライバシー保護強化により広告収入が打撃を受けているため、今の戦略は持続可能ではないとの指摘もある。過去2 - 3年でMetaが自腹を切って開拓したVR市場を、アップルやその他の企業が継承・発展させていくのかもしれない。

Source: Bloomberg
via: 9to5Mac


テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」のオリジナル記事を読む

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 新世代「JBL」を告げる驚異的コストパフォーマンス。「Stage 2シリーズ」3モデルをレビュー
2 <CES>LG、従来より “3倍明るい” 4K有機ELテレビ「OLED M5/G5」発表
3 <CES>JMGO、超短焦点プロジェクター「O2S Ultra 4K」発表
4 <CES>JBL、目覚まし時計型スピーカー新モデル「Horizon 3」。スマホアプリ対応でもっと便利に
5 <CES>ソニー・ホンダ「AFEELA 1」、日本では2026年内納車。スペック詳細発表
6 <CES>LG、世界初の折り曲げ可能な5K2Kゲーミングモニター「45GX990A」を発表
7 次世代の究極モニター、ジェネレック旗艦スピーカー「8381A」。オーディオ評論家4人が音質を徹底レビュー!
8 デノン新フラグシップSACDプレーヤー「DCD-3000NE」を聴く。ベテラン評論家も「信念とあくなき探究心を実感」
9 <CES・パナソニック>テクニクスの新しい最上位TWS「EAH-AZ100」もお披露目。北米復活のビエラ、4K有機EL・液晶テレビを一斉発表
10 <CES>レグザ、生成AIを採り入れた「レグザインテリジェンス」開発発表。テレビがさらに便利&高画質に
1/8 12:30 更新

WEB