公開日 2016/08/25 10:17
オプトマのDLPプロジェクター「EH320UST」は、31cmの距離から100インチの大画面投写ができる超短焦点モデルだ。この超短焦点プロジェクターの実力を、コヤマタカヒロがレビュー。さらに、超短焦点プロジェクターを使う場合に重要な「スクリーンの選び方」についても紹介していく(編集部)。
■超短焦点プロジェクターの実力を体感!スクリーン選びについても紹介
オプトマの「EH320UST」は、31cmの距離から100インチの映像を投影できる超短焦点プロジェクター(関連ニュース)。方式はDLPを採用しており、0.65型DC3 DMDパネルを採用。解像度は1,920×1,080ドットのフルHDに対応する。さらに4,000ルーメンの高輝度、20,000対1の高コントラスト比を確保していることも特徴で、リビングなど真っ暗にすることが難しい室内環境でも、しっかり明るい映像を投映できる仕様になっている。
今回、この超短焦点プロジェクター EH320USTの実力を体験できる機会を得た。ただし、詳しくは後述するが「超短焦点プロジェクターで正常な映像投影を行うためには、それに適したスクリーンを選ばなくてはならない」ということがある。
今回はEH320USTの実力とあわせて、そのあたりの「スクリーン選び」についても確かめるため、オプトマ製品を展開している株式会社オーエスの社内にて、様々なスクリーン環境で視聴テストを行った。
■31cmの距離から100インチの映像を投映できる構造
視聴レポートに入る前に、簡単にEH320USTの一番大きな特徴を紹介しよう。通常のプロジェクターとは異なり、レンズは本体後ろ向きに設置され、曲面ミラーにより光を反射している。この構造により、超短焦点で映像を投映することができる。
次に設置性を確認。上述の通り、EH320USTは31cmの距離で100インチの大画面を投映できる。この31cmは、本体の前側からスクリーンまでの距離だ。スクリーンまでの距離が近づけば近づくほど画面サイズは小さくなる。約19cmの距離の場合で80インチ相当の画面サイズを確保している。
■映像クオリティをチェック!
いよいよ、EH320USTの視聴レポートに入ろう。まずはスタンダードに映像のクオリティをチェックするため、オーエスのショールームにていわゆるホームシアター専用室の環境で100インチスクリーンへの投映を行った。最初はカーテン越しに外光が入る状態で映画を鑑賞し、続いて完全な暗室にして映像を視聴してみた。
まずカーテンごしに若干の外光が入る状態で投影。ディスプレイモードは「ムービー」に設定し、落ち着いた色味で映像を楽しめる。暗部が多い映像ではやや沈みがちな部分もあったものの、字幕などはクッキリと読みやすい。
これなら、例えば自宅のリビングなど、室内を真っ暗にできない環境で使っても充分に映像を楽しめそうだ。スポーツ中継やテレビドラマなど、テレビ放送されている比較的明るい映像なら、さらに観やすく楽しめるだろう。
続いて暗幕を引き、視聴室を真っ暗にして専用室環境で映画を視聴してみると、黒がより引き締まって良い。さらに、特にアクション映画を視聴して感じたのが、動きの速い映像のキレが非常に良いことだ。
■超短焦点のメリット:スクリーンの前を歩いても映像に影を落とさない
今回、筆者がEH320USTを使用して便利だと感じたのは、スクリーンのすぐ近くにプロジェクターを設置するスタイルのため、投映中に誰かがスクリーンの前を歩いても、映像に影を落とすことがないことだ。
というのも、筆者宅のホームシアター環境では、壁面に対し約2mほど離れた位置にプロジェクターを設置して映像を投映している。そのため、視聴中に立ち上がってBDレコーダーやAVアンプなどを操作しに行くと、プロジェクターとスクリーンの間に自分自身が入り込む形になるため、どうしても自分の影が映像にかぶってしまい、家族で見ている場合などに映像が消えてしまうことがあるのだ。
EH320USTであればプロジェクターとスクリーンの間に人が入り込むことはないので、こういった懸念がなく便利に使える。また、「視聴中にプロジェクターの方を振り向き、うっかりプロジェクターランプを見てしまってまぶしい思いをする」といったこともない。超短焦点モデルの魅力を活かして、便利な映像視聴スタイルを実現できる。
では次ページでは、そのために重要な「超短焦点プロジェクターのためのスクリーン選び」について解説していこう。
31cmで100インチ投写が可能
超短焦点プロジェクターは“スクリーン選び”がミソ! オプトマ「EH320UST」レビュー
コヤマタカヒロ■超短焦点プロジェクターの実力を体感!スクリーン選びについても紹介
オプトマの「EH320UST」は、31cmの距離から100インチの映像を投影できる超短焦点プロジェクター(関連ニュース)。方式はDLPを採用しており、0.65型DC3 DMDパネルを採用。解像度は1,920×1,080ドットのフルHDに対応する。さらに4,000ルーメンの高輝度、20,000対1の高コントラスト比を確保していることも特徴で、リビングなど真っ暗にすることが難しい室内環境でも、しっかり明るい映像を投映できる仕様になっている。
今回、この超短焦点プロジェクター EH320USTの実力を体験できる機会を得た。ただし、詳しくは後述するが「超短焦点プロジェクターで正常な映像投影を行うためには、それに適したスクリーンを選ばなくてはならない」ということがある。
今回はEH320USTの実力とあわせて、そのあたりの「スクリーン選び」についても確かめるため、オプトマ製品を展開している株式会社オーエスの社内にて、様々なスクリーン環境で視聴テストを行った。
■31cmの距離から100インチの映像を投映できる構造
視聴レポートに入る前に、簡単にEH320USTの一番大きな特徴を紹介しよう。通常のプロジェクターとは異なり、レンズは本体後ろ向きに設置され、曲面ミラーにより光を反射している。この構造により、超短焦点で映像を投映することができる。
次に設置性を確認。上述の通り、EH320USTは31cmの距離で100インチの大画面を投映できる。この31cmは、本体の前側からスクリーンまでの距離だ。スクリーンまでの距離が近づけば近づくほど画面サイズは小さくなる。約19cmの距離の場合で80インチ相当の画面サイズを確保している。
■映像クオリティをチェック!
いよいよ、EH320USTの視聴レポートに入ろう。まずはスタンダードに映像のクオリティをチェックするため、オーエスのショールームにていわゆるホームシアター専用室の環境で100インチスクリーンへの投映を行った。最初はカーテン越しに外光が入る状態で映画を鑑賞し、続いて完全な暗室にして映像を視聴してみた。
まずカーテンごしに若干の外光が入る状態で投影。ディスプレイモードは「ムービー」に設定し、落ち着いた色味で映像を楽しめる。暗部が多い映像ではやや沈みがちな部分もあったものの、字幕などはクッキリと読みやすい。
これなら、例えば自宅のリビングなど、室内を真っ暗にできない環境で使っても充分に映像を楽しめそうだ。スポーツ中継やテレビドラマなど、テレビ放送されている比較的明るい映像なら、さらに観やすく楽しめるだろう。
続いて暗幕を引き、視聴室を真っ暗にして専用室環境で映画を視聴してみると、黒がより引き締まって良い。さらに、特にアクション映画を視聴して感じたのが、動きの速い映像のキレが非常に良いことだ。
■超短焦点のメリット:スクリーンの前を歩いても映像に影を落とさない
今回、筆者がEH320USTを使用して便利だと感じたのは、スクリーンのすぐ近くにプロジェクターを設置するスタイルのため、投映中に誰かがスクリーンの前を歩いても、映像に影を落とすことがないことだ。
というのも、筆者宅のホームシアター環境では、壁面に対し約2mほど離れた位置にプロジェクターを設置して映像を投映している。そのため、視聴中に立ち上がってBDレコーダーやAVアンプなどを操作しに行くと、プロジェクターとスクリーンの間に自分自身が入り込む形になるため、どうしても自分の影が映像にかぶってしまい、家族で見ている場合などに映像が消えてしまうことがあるのだ。
EH320USTであればプロジェクターとスクリーンの間に人が入り込むことはないので、こういった懸念がなく便利に使える。また、「視聴中にプロジェクターの方を振り向き、うっかりプロジェクターランプを見てしまってまぶしい思いをする」といったこともない。超短焦点モデルの魅力を活かして、便利な映像視聴スタイルを実現できる。
では次ページでは、そのために重要な「超短焦点プロジェクターのためのスクリーン選び」について解説していこう。