公開日 2017/12/08 15:10
【特別企画】Wi-Fi設定からSDカード再生まで手順も解説
CHORD「Poly」使いこなしガイド ー Mojoをポータブルプレーヤー化する専用モジュールを徹底解説
山本敦
英CHORD Electronics(以下:CHORD)のDAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「Mojo」は、発売から2年が経った今もなお人気が一向に衰えないロングセラーだ。そのMojoが持つポテンシャルを拡張できる新しいコンパニオンプロダクトである「Poly」が発売された。今回はこのPolyを賢く使いこなす方法をまとめてみたい。
■Mojoを単体プレーヤーに変身させる専用モジュール
MojoはCHORDにとって初めて“ポケットサイズ”を実現したUSB-DAC内蔵ポタアンだ。兄貴分である「Hugo」シリーズのエッセンスを手のひらサイズにまで凝縮して、最大768kHz/32bitのPCM、DSD256(11.2MHz DSD)のネイティブ再生に対応する。
D/A変換処理は既成のICチップを使わずに、CHORDのD/Aコンバーターが共有する特徴であるFPGAにプログラミングされた独自のアルゴリズムによって行うことで、CHORD製品にしか出せない音を聴かせてくれる。これがMojoの大きな魅力の一つでもある。今回Polyが誕生したことで、Mojoならではのサウンドが様々な手段で聴けるようになった。ギリシャ語で「多様性」を意味する「Poly(ポリ)」のモデル名は、まさしくこの製品のコンセプトをストレートに反映したものだ。
MojoとPolyの組み合わせでどんなことができるようになるのか、詳しくは本稿の後段で触れていくが、大事なポイントを2点に絞るとすればMojoに「ネットワークプレーヤー」と「ポータブルプレーヤー」の機能が加えられるところにある。
Polyは本体に、Wi-Fi/BluetoothレシーバーのほかmicroSDカードスロットとバッテリーを内蔵している。縦幅がわずかにMojoよりも小さく、横幅はMojoと一緒。デジタル入力端子を配置したMojoの側面にPolyを接続すると、あたかも一体のポータブルオーディオプレーヤーのような姿になる。コーナーに緩やかなラウンドを設けたデザイン、高級感のあるブラック塗装のアルミボディに統一感を持たせた。ふたつの製品が合体した状態で収納できる専用レザーケースも発売される。
Polyの本体には2,200mAhのバッテリーが内蔵されている。電源ボタンは搭載していないが、MojoとふたつのmicroUSB端子で接続するとPoly本体のLEDランプが点灯してバッテリーの状態を知らせてくれる。ふたつの製品ともに充電が必要になるが、5V/2AのACアダプターを使えば、両方の製品をつないだ状態で一気に充電できる。Polyのバッテリーは約4時間でフル充電になり、そこから約9時間の連続音楽再生ができる仕様だ。
■Mojo+Polyで「ネットワークプレーヤー/ポータブルプレーヤー」に
Polyで音楽を聴くためのセットアップを紹介する前に、MojoとPolyとの組み合わせでどんなコンテンツが楽しめるようになるのか整理しておこう。
まずはネットワークプレーヤーとしての機能について。MojoはパソコンやスマホにつないでUSBオーディオ再生が楽しめるUSB-DAC内蔵ポタアンだが、PolyをつなげばDLNAによるネットワークオーディオプレーヤーとしての機能が追加され、ホームネットワーク上のサーバーに保存した音源が再生できるようになる。もちろん、本体のSDカードを再生することも可能だ。これらはすなわち、ホームオーディオとしての機能である。
当機能を応用して、iOSデバイスやiTunesなどの場合はWi-Fiネットワークを経由したAirPlay再生もPolyから行える。さらには次世代の総合音楽鑑賞ソフト「Roon」と組み合わせてのネットワーク再生が可能になるRoon Readyにも対応する。
次にポータブルプレーヤーとしての機能だが、これがPolyの発表を受けて、多くのファンが最も期待するところだろう。PolyはmicroSDカードスロットを搭載しており、SDカード内の音楽をポータブル環境で再生することができる。
ネットワークプレーヤーとポータブルプレーヤー、いずれの機能についてもスマートフォンから操作を行う。Polyにはディスプレイが搭載されておらず、iPhoneやAndroidスマホにプレーヤーアプリの組み合わせて、コントローラー兼ディスプレイとして利用することが前提となっている。
あえてこのような形を採った理由について、CHORDのCEOであるジョン・フランクス氏は「多くのオーディオファンも所有するスマホをインターフェースの代わりにして、CHORDはPolyのオーディオ機器としての音質を高めることに専念すべきと判断したから」と説明している。
以上のネットワークオーディオ&ポータブルオーディオプレーヤー機能をセットアップして楽しむためには多少の心得が必要な部分もあるが、このあと本稿でその方法をステップ・バイ・ステップでご紹介していくので安心してほしい。
■Mojoを単体プレーヤーに変身させる専用モジュール
MojoはCHORDにとって初めて“ポケットサイズ”を実現したUSB-DAC内蔵ポタアンだ。兄貴分である「Hugo」シリーズのエッセンスを手のひらサイズにまで凝縮して、最大768kHz/32bitのPCM、DSD256(11.2MHz DSD)のネイティブ再生に対応する。
D/A変換処理は既成のICチップを使わずに、CHORDのD/Aコンバーターが共有する特徴であるFPGAにプログラミングされた独自のアルゴリズムによって行うことで、CHORD製品にしか出せない音を聴かせてくれる。これがMojoの大きな魅力の一つでもある。今回Polyが誕生したことで、Mojoならではのサウンドが様々な手段で聴けるようになった。ギリシャ語で「多様性」を意味する「Poly(ポリ)」のモデル名は、まさしくこの製品のコンセプトをストレートに反映したものだ。
MojoとPolyの組み合わせでどんなことができるようになるのか、詳しくは本稿の後段で触れていくが、大事なポイントを2点に絞るとすればMojoに「ネットワークプレーヤー」と「ポータブルプレーヤー」の機能が加えられるところにある。
Polyは本体に、Wi-Fi/BluetoothレシーバーのほかmicroSDカードスロットとバッテリーを内蔵している。縦幅がわずかにMojoよりも小さく、横幅はMojoと一緒。デジタル入力端子を配置したMojoの側面にPolyを接続すると、あたかも一体のポータブルオーディオプレーヤーのような姿になる。コーナーに緩やかなラウンドを設けたデザイン、高級感のあるブラック塗装のアルミボディに統一感を持たせた。ふたつの製品が合体した状態で収納できる専用レザーケースも発売される。
Polyの本体には2,200mAhのバッテリーが内蔵されている。電源ボタンは搭載していないが、MojoとふたつのmicroUSB端子で接続するとPoly本体のLEDランプが点灯してバッテリーの状態を知らせてくれる。ふたつの製品ともに充電が必要になるが、5V/2AのACアダプターを使えば、両方の製品をつないだ状態で一気に充電できる。Polyのバッテリーは約4時間でフル充電になり、そこから約9時間の連続音楽再生ができる仕様だ。
■Mojo+Polyで「ネットワークプレーヤー/ポータブルプレーヤー」に
Polyで音楽を聴くためのセットアップを紹介する前に、MojoとPolyとの組み合わせでどんなコンテンツが楽しめるようになるのか整理しておこう。
まずはネットワークプレーヤーとしての機能について。MojoはパソコンやスマホにつないでUSBオーディオ再生が楽しめるUSB-DAC内蔵ポタアンだが、PolyをつなげばDLNAによるネットワークオーディオプレーヤーとしての機能が追加され、ホームネットワーク上のサーバーに保存した音源が再生できるようになる。もちろん、本体のSDカードを再生することも可能だ。これらはすなわち、ホームオーディオとしての機能である。
当機能を応用して、iOSデバイスやiTunesなどの場合はWi-Fiネットワークを経由したAirPlay再生もPolyから行える。さらには次世代の総合音楽鑑賞ソフト「Roon」と組み合わせてのネットワーク再生が可能になるRoon Readyにも対応する。
次にポータブルプレーヤーとしての機能だが、これがPolyの発表を受けて、多くのファンが最も期待するところだろう。PolyはmicroSDカードスロットを搭載しており、SDカード内の音楽をポータブル環境で再生することができる。
ネットワークプレーヤーとポータブルプレーヤー、いずれの機能についてもスマートフォンから操作を行う。Polyにはディスプレイが搭載されておらず、iPhoneやAndroidスマホにプレーヤーアプリの組み合わせて、コントローラー兼ディスプレイとして利用することが前提となっている。
あえてこのような形を採った理由について、CHORDのCEOであるジョン・フランクス氏は「多くのオーディオファンも所有するスマホをインターフェースの代わりにして、CHORDはPolyのオーディオ機器としての音質を高めることに専念すべきと判断したから」と説明している。
以上のネットワークオーディオ&ポータブルオーディオプレーヤー機能をセットアップして楽しむためには多少の心得が必要な部分もあるが、このあと本稿でその方法をステップ・バイ・ステップでご紹介していくので安心してほしい。