トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2019/10/16 00:00
「Echo」第3世代機ファーストインプレッションも

EchoにLED時計が付くとこんなに便利。Echo Dot買うなら+1,000円出すべき!

編集部:小野佳希
Amazon Alexa対応スマートスピーカー「Echo」シリーズ新モデル4機種のうち、「Echo」第3世代機と「Echo Dot with clock」の出荷が本日10月16日よりスタートする。もしかすると手元に届いている人もいるだろうか。両機を発売前に試す機会を得たので、ファーストインプレッションをお届けしたい。

「Echo」第3世代モデル(左)と「Echo Dot with clock」(右)

■新モデル4機種のうち先陣を切る2機種がいよいよ出荷開始

Echoシリーズの新モデルは、第2世代から外観デザインを一新した「Echo」、時刻などを表示するLEDを搭載した「Echo Dot with clock」、コンセントに直接差し込むプラグイン式を採用した「Echo Flex」、そして「Amazon Music HD」のロスレス音源再生に対応する「Echo Studio」の4製品。今回レビューする「Echo」第3世代機と「Echo Dot with clock」は前述の通り本日10月16日より出荷開始で、「Echo Flex」は11月14日から、「Echo Studio」は12月5日からの出荷予定だ。

両機の端子部。電源用端子のほかに3.5mmステレオミニ端子で外部スピーカーなどを接続することも可能

「Echo」第3世代モデルは、前述のように前世代機からデザインを一新。記者は第2世代機と同じ系統のデザインである初代Echoを自宅で使っているのだが、なるほど、たしかにかなり印象が異なる。デザイン的には「Echo Plus」に近づき、スタイリッシュに洗練された印象だ。

AC電源。「Echo」用(左)は30Wで「Echo Dot with clock」用(右)は15W

また、3.0インチウーファーなどEcho Plus(第2世代)と同様のオーディオアーキテクチャを搭載するなどしてサウンド面を強化。力強い低音再生だけでなく、中高音域でもさらに細やかなサウンドを実現するという。

「Echo Dot with clock」は、Echo Dotに時刻や外気温、タイマー、アラームなどを表示するLEDを搭載したモデル。今回の記事では、このEcho Dot with clockの時刻/タイマー表示機能を主に見ていく。

■初期設定はスマホアプリの案内に従えばOK

まずは製品を箱から取り出してセットアップから。電源をつなげば本体上部のリング状LEDが赤く点灯して接続待ち状態になるので、スマートフォンアプリ「Amazon Alexa」からWi-Fi接続などの設定を行う。こうした手順はこれまでのEchoシリーズと同様だ。アプリの案内に従っていけば、それほど問題なくセットアップは完了できるはずだ。

スマホ用のAmzon Alexaアプリで設定を行う

初期設定中には各種機能の紹介なども

Echo Dot with clockの場合、Alexaアプリから「ディスプレイ」と「Tap Gestures」という項目の設定変更も可能。「ディスプレイ」では時刻などを表示するLEDの明るさの調整、明るさ自動調整機能のオンオフ、そして時刻を12時間形式にするか24時間形式で表示するかの切り替えが行える。もちろんディスプレイ機能をオフにすることもできる。

「ディスプレイ」と「Tap Gestures」も設定変更可能

「ディスプレイ」では明るさを調整可能

明るさ自動調整機能では、その名の通り周囲の明るさに応じて自動的にディスプレイの明るさを調整してくれる。基本的には本機能をオンにしておけば不満を感じることはないと思うが、部屋の中での存在感をあまり感じさせたくない場合は明るさを常時下げておいてもよいだろう。

文字表示の明るさを変更可能

時計は12時間/24時間表示を切り替えられる

「Tap Gestures」は、セットしたアラームが鳴ったときに本体をタップしてスヌーズできる機能のオンオフを選べるというもの。なお、設定できるのはオンオフの切り替えのみで、スヌーズの時間を自分で指定するなどといったことはできない。

また、新モデル発表時に、ささやき声での応答などの新機能追加もアナウンスされているが、いずれも年内提供予定ということで取材時点ではまだ試すことができなかった。ささやき声で「アレクサ、明日の天気は?」と話しかけたのに、「明日の千代田区の天気は…」と普通の声で返され、なんだか少し気恥ずかしい体験をしてしまった。

■Echo Dot with clockにはシンプルだからこその魅力がある

ディスプレイ部は時刻表示がデフォルトで、温度を訊いたりタイマーをセットしたりした際にだけ表示が切り替わるというもの。アラームをセットした際には、設定した時刻が一瞬だけ表示され、アラームが正しく設定されたことを視覚的にも確認できる。

また、(当然といえば当然だが)タイマーをセットすれば残り時間のカウントダウンが表示される。「そう言えば残り時間はどれくらいかな?」と確認したいケースは意外とあるので、日々の暮らしにおいてスマートスピーカーがディスプレイ付きである便利さを感じるケースは多そうだ。

タイマーは残り時間が1時間未満の際にカウントダウン表示に

なお、ディスプレイ付きEchoと言えば「Echo Show」「Echo Show 5」「Echo Spot」もすでに存在しているが、これらは液晶ディスプレイで動画再生なども行えるのに対し、今回のEcho Dot with clockは、LEDで時刻などを表示するだけというシンプルなもの。レシピ動画を見たり、音楽再生時に歌詞も見たいなどであればEcho Show Show 5 Spotを、そこまで必要でなければEcho Dot with clockをといった具合に、ユーザー自身の好みで選べばよい。

サウンド面では第3世代Echo、Echo Dot with clockともに、そのコンパクトな本体サイズから想像する以上にしっかりした音を聴かせてくれる。かなり小型なEcho Dot with clockでも、ボリュームを絞った音楽再生においても低音をしっかり感じ取れるし、第3世代Echoでは本体が大きくなってスピーカーユニットも大型になるぶん、さらにクリアな音になる。驚くほど高音質というわけではないが、BGMとしてのながら聴きなど普段使いには十分なレベルだ。

Echo Dot with clockのディスプレイ機能には、シンプルだからこその魅力がある。もしディスプレイなしのEcho Dot購入を検討している人がいるのならば、個人的にはあと1000円予算を足してEcho Dot with clockをオススメしたい。その差額以上の満足感を得られるだろう。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
2 連載:世界のオーディオブランドを知る(3)日本発ブランドの象徴「デノン」の歴史を紐解く
3 ボーズ、ながら聴きTWS「Bose Ultra Open Earbuds」にさらに新色。計7色のカラバリを用意
4 FX-AUDIO-、ヘッドホンアンプ/プリアンプとしても使えるコンパクトDAC「DAC-T3J」。税込7480円
5 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.1】10000円未満のオススメは?
6 日本発、高コスパイヤホン新本命。final「ZE3000SV」は機能充実、そして何より音が良い!
7 BenQ、ノングレアIPSパネル搭載のプログラミング向け31.5型4Kモニター「RD320U」
8 e☆イヤホン、2025年「福耳袋」を12/20から順次販売開始。スタッフセレクト袋や100万円の「超福耳袋」も
9 装着性が向上してさらに進化! “ハイルドライバー” AMT搭載のオープン型ヘッドホン「HEDDphone TWO」を聴く
10 【インタビュー】エソテリックとティアック、進化し続ける2ブランド。世界にアピールする技術力でオーディオを推進
12/18 9:21 更新

WEB