公開日 2022/03/14 06:30
【PR】ハイレゾロスレス配信時代に活躍する一台
“Mojoを超えるMojo”誕生。音質/機能とも格段グレードアップしたCHORD最新ポタアン「Mojo 2」を試す
山本 敦
英Chord Electronicsから、約6年半ぶりにハイレゾ対応のポータブルヘッドホンアンプ「Mojo 2」が発売された。
2015年にCHORDが発売した先代の「Mojo」は、ブランドの創立者であるCEOジョン・フランクス氏が築いたアナログオーディオの技術と、アルゴリズム開発のエンジニアであるロバート・ワッツ氏の手によるカスタムメイドのオリジナルDACエンジンを搭載する高音質ポータブルヘッドホンアンプとして話題を呼んだ。
Mojoを完成させるうえで、両氏は「CHORDのサウンドを手軽に楽しめる価格」「コンパクトサイズ」「シンプルな使い心地」を3つの要点として追求した。そのコンセプトは新製品のMojo 2にも受け継がれている。それでは、Mojo 2は従来からどう変わったのか? 本記事では進化した最新機の性能と、その魅力に迫ってみよう。
■独自FPGAが進化。高精度アルゴリズムによって旗艦モデルに迫る性能を実現!
CHORDのDAコンバーターを搭載する製品はすべて、市販のDACチップを使わずに、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ)と呼ばれる、カスタムメイドのアルゴリズムが組み込めるチップセットを採用する。
ワッツ氏が、その演算処理能力の高さと開発の利便性から選択するザイリンクス(Xilinx)のFPGAチップをベースに、Mojo 2ではさらに高精度なアルゴリズムを載せることに挑んだ。結果、Mojo 2には計40基のDSPコアプロセッサーを使う40,960タップの最新版WTAフィルターが搭載されている。
デジタルフィルターの基本要素である “タップ” とは、その数が多いほどDA変換の処理精度が上がり、ジッターとノイズフロアのレベルを極限までピュアな原音に近い波形が再現できるようになる。比べると同社フラグシップモデルのポータブルヘッドホンアンプ「Hugo 2」が搭載するFPGA DACの精度は49,152タップであり、Mojo 2はそれに迫る性能を有している。
Mojo 2にはヘッドホン出力端子として3.5mmステレオミニ端子を2基搭載している。パラレル音声出力によるペアリスニングは可能だが、バランス出力には対応しない。
筆者は以前、フランクス氏に同社のポータブルヘッドホンアンプがバランス接続機能を持たない理由を聞いた。フランクス氏は当時発売されて間もない初代Mojoを引き合いに出して、「シングルエンドで繋いでも十分にノイズフロアが低く、ハイパワーが得られるアンプなのでバランス対応は不要。回路が増えると本体のサイズも大きくなるため」だと理由を明快に答えてくれた。
Mojo 2は初代モデルと同じく、USB経由のデジタルデータ入力に対してPCM 768KHz/32bit、DSD 256のネイティブ再生に対応する。デジタル入力端子は従来の光/同軸デジタルとmicro-USBに加えて、新たにUSB-Cを搭載する。これにより、新しいMacBookシリーズやiPad Proと直接つなぐことが可能で、より手軽にハイレゾ再生を楽しむことができる。
Mojo 2が初代モデルから進化を遂げたポイントは、数え上げると枚挙に暇がない。本稿では主な3点について触れておきたい。
2015年にCHORDが発売した先代の「Mojo」は、ブランドの創立者であるCEOジョン・フランクス氏が築いたアナログオーディオの技術と、アルゴリズム開発のエンジニアであるロバート・ワッツ氏の手によるカスタムメイドのオリジナルDACエンジンを搭載する高音質ポータブルヘッドホンアンプとして話題を呼んだ。
Mojoを完成させるうえで、両氏は「CHORDのサウンドを手軽に楽しめる価格」「コンパクトサイズ」「シンプルな使い心地」を3つの要点として追求した。そのコンセプトは新製品のMojo 2にも受け継がれている。それでは、Mojo 2は従来からどう変わったのか? 本記事では進化した最新機の性能と、その魅力に迫ってみよう。
■独自FPGAが進化。高精度アルゴリズムによって旗艦モデルに迫る性能を実現!
CHORDのDAコンバーターを搭載する製品はすべて、市販のDACチップを使わずに、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ)と呼ばれる、カスタムメイドのアルゴリズムが組み込めるチップセットを採用する。
ワッツ氏が、その演算処理能力の高さと開発の利便性から選択するザイリンクス(Xilinx)のFPGAチップをベースに、Mojo 2ではさらに高精度なアルゴリズムを載せることに挑んだ。結果、Mojo 2には計40基のDSPコアプロセッサーを使う40,960タップの最新版WTAフィルターが搭載されている。
デジタルフィルターの基本要素である “タップ” とは、その数が多いほどDA変換の処理精度が上がり、ジッターとノイズフロアのレベルを極限までピュアな原音に近い波形が再現できるようになる。比べると同社フラグシップモデルのポータブルヘッドホンアンプ「Hugo 2」が搭載するFPGA DACの精度は49,152タップであり、Mojo 2はそれに迫る性能を有している。
Mojo 2にはヘッドホン出力端子として3.5mmステレオミニ端子を2基搭載している。パラレル音声出力によるペアリスニングは可能だが、バランス出力には対応しない。
筆者は以前、フランクス氏に同社のポータブルヘッドホンアンプがバランス接続機能を持たない理由を聞いた。フランクス氏は当時発売されて間もない初代Mojoを引き合いに出して、「シングルエンドで繋いでも十分にノイズフロアが低く、ハイパワーが得られるアンプなのでバランス対応は不要。回路が増えると本体のサイズも大きくなるため」だと理由を明快に答えてくれた。
Mojo 2は初代モデルと同じく、USB経由のデジタルデータ入力に対してPCM 768KHz/32bit、DSD 256のネイティブ再生に対応する。デジタル入力端子は従来の光/同軸デジタルとmicro-USBに加えて、新たにUSB-Cを搭載する。これにより、新しいMacBookシリーズやiPad Proと直接つなぐことが可能で、より手軽にハイレゾ再生を楽しむことができる。
Mojo 2が初代モデルから進化を遂げたポイントは、数え上げると枚挙に暇がない。本稿では主な3点について触れておきたい。