完全ワイヤレスイヤホン400機種以上をさまざまな形式で、実際にテストしてきた専門誌スタッフが、10個のテーマから、いま買うべきアイテムへとナビゲート！ 春の新生活、毎日の音楽ライフを彩る相棒を、ぜひこの特集から見つけてください！

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まわりの音をスッと消して、自分だけの世界に集中できる環境をつくってくれるノイズキャンセリング機能は、現在では1万円未満のアイテムにも搭載モデルが増えてきました。スペックだけ見ると、フィードフォワード／フィードバックを掛け合わせた、ハイブリッド方式の高性能なアクティブノイズキャンセリング機能を、低価格で実現しているモデルも多く、より身近になってきました。だからこそ、ここではあえて、とくに鮮やかなユーザー体験を与えてくれるハイクラスのアイテムに絞ってご紹介していきます。

ノイズキャンセリング機能の良し悪しの評価軸としては、パッシブでの性能（そもそも遮音性が高いか）、アクティブでの性能（信号処理の精度）、そしてアプリでどれだけ効き味を自分好みにコントロールできるか（外音取り込みも含めての調整幅）を重視しました。また「感動体験」という意味で、デザインやサウンドクオリティも、一定以上の水準にあるものだけを厳選しています。
　


「揺るがぬベストセラー」

APPLE「AirPods Pro」￥30,580（税込）
iPhoneとのマッチングのよさは圧倒的。Apple H1チップによる高精度なノイズキャンセリング／外音取り込み、そして空間オーディオやダイナミックヘッドトラッキング。最先端を余すことなく詰め込んだベストセラー。雑音の多い環境で対面で話す時に役立つ「会話を強調」機能も便利です。



「いつまでも使っていたい」

AUDIO-TECHNICA「ATH-CKR70TW」直販サイト価格￥21,780（税込）
センタードームにDLCコーティングを施した、独自設計5.8mmドライバー、ステンレス製の音導管やレジスター、低ノイズを実現するルビコン社製PML-CAPコンデンサーなど、惜しみなく高音質パーツを注ぎ込んだ佳作。耳にツーンとこないノイキャンも併せて、自然で聴き疲れしないイヤホン。



「魔法の"ウィングチップ"」

BEATS BY DR. DRE「Beats Fit Pro」￥24,800（税込）
Apple H1チップを搭載、高性能ノイズキャンセリングや空間オーディオ／ダイナミックヘッドトラッキングなど、ハイテク機能が満載。しかしここで注目したいのは、ノリノリなサウンドと、様々な形状の耳に柔軟に対応できる「ウィングチップ」がもたらす装着性のよさ。iOS端末だけでなく、Android端末でも便利に使えます。



「このジャンルの先駆者」

BOSE「QuietComfort Earbuds」￥33,000（税込）
ノイキャン分野のトップランナーといえばボーズ。卓越したデジタル信号処理技術に加えて、パッシブ性能についても、ノズル部分とフックを一体化させた「StayHear Maxイヤーチップ」によって安定した装着性と高い遮音性を実現してくれます。オリジナルが詰まった傑作。



「驚きのハイブリッド型」

BOWERS & WILKINS「PI7」参考価格￥44,000（税込）
英国を代表する老舗スピーカーブランドによる個性派。ダイナミック型ドライバー１基とバランスド・アーマチュア型1基によるハイブリッド構成で広帯域再生を狙い、aptX adaptiveコーデック（48kHz/24bit）ワイヤレス伝送にも対応。ノイキャンの効き味もアプリからコントロールできます。



「アクティブなあなたに」

JABRA「Elite 7 Active」￥23,980（税込）
コンパクトなイヤホン本体を、特殊なリキッドシリコンラバーでコーティング。ノイキャン搭載ながら、IP57準拠の防塵防水性能。シェークグリップ^TMで耳にしっかりホールドする構造を持ち、スポーツにも普段使いにも最適！ あなたの聴覚にあわせて音質を自動調整してくれる「MySound」など、アプリも最先端です。



「クールなデザイン」

MARSHALL「MOTIF A.N.C.」直販サイト価格￥25,980（税込）
ロックの歴史を支えてきたギターアンプ、マーシャルの名を冠したノイキャン完全ワイヤレス。専用アプリで、消音効果と外音取り組みの具合をコントロールすることができるほか、イコライザーによる音質調整や、操作系のカスタマイズも可能。ミュージックラヴァーに刺さる、細部まで遊び心のあるデザインも素敵！



「音質重視TWSの初挑戦」

NOBLE AUDIO「FALCON ANC」価格・発売日未定
プレミアムクラスの有線イヤホンや、音質全振りの完全ワイヤレスで、マニアから支持を集める米国ブランドにとって初となるノイキャン搭載モデルがまもなく登場。クアルコム新世代チップ「QCC3056」搭載で、aptX adaptiveコーデック（96kHz/24bit）にまで対応、他の機種と同様に “Wizard”ジョン・モールトン氏による音質チューニングが施されるというから楽しみ！



「イヤモニライクなシェル」

RHA「TrueControl ANC」￥34,900（税込）
上質なデザインとメリハリの効いたサウンドで、玄人筋からも人気を集めるスコットランドの気鋭ブランド、RHA。パッシブでのノイキャン性能を高めることにも寄与する、イヤモニライクな形状のシェルも特徴的。精悍なマット仕上げで、IPX4の防滴性能やワイヤレス充電に対応するなど、デザインや機能も充実しています。



「ハイテク技術が満載！」

SONY「WF-1000XM4」直販サイト価格￥33,000（税込）
ソニーが誇るベストセラー。独自のアクティブノイズキャンセリング技術に加えて、本体形状からイヤーチップまで従来モデルから見直し、全面的にブラッシュアップ。パッシブでの遮音性も高まりました。LDACによるハイレゾ相当のワイヤレス接続、新たな立体音響「360 Reality Audio」対応など、先進のテクノロジー満載！



※この記事は「プレミアムヘッドホンガイドVOL.27」に掲載された、完全ワイヤレスイヤホン特集に一部、加筆・修正を加えた内容になります。