公開日 2023/05/18 07:00
HDMI搭載の「Woburn III」なら映画も音楽も迫力満点
この表現力こそ“Marshallサウンド“の神髄!ワイヤレススピーカー「Homeline III」3モデル一斉レビュー
草野 晃輔
世界的なギターアンプメーカーのMarshall(マーシャル)。音楽好きならフェスやライブ会場で一度はあの流れるようなロゴを見たことがあるだろう。1962年にイギリスで創業され、ギターやベースアンプを手掛けてきたMarshallが、ポータブルオーディオに参入したのは2010年。ギターアンプさながらのサウンドとデザインを取り入れたヘッドホンやBluetoothスピーカーは、オーディオ市場を席巻し、確固たるポジションを確立している。
MarshallのBluetoothスピーカーには、バッテリー内蔵で持ち運べる “Portableシリーズ” と、バッテリーは内蔵せず据え置いて使う “Homelineシリーズ” がある。どちらも人気となっているが、今回紹介するのは後者のHomelineシリーズだ。サウンド面のみならず、お洒落なデザインが注目され、インテリア系の雑誌やブログでも頻繁に紹介されている。
そんなHomelineシリーズがこの春、第3世代となる「Homeline III」に刷新され、新たに「Woburn III」「Stanmore III」「Acton III」の3モデルが登場した。今回はこの新しいHomeline IIIシリーズの魅力をお届けしよう。
Homeline IIIシリーズは、ギターアンプを踏襲したシンボリックなデザインはそのままに、広がりのあるサウンドがもたらす「より深い没入感の実現」を目指し、中身を大幅に刷新。部屋のどこに設置しても最適なリスニング体験ができるよう、トゥイーターの設置角度を見直すとともに導波管をアップデートした。
さらに、シリーズ全てで新たに「配置補正」機能を追加している。これは、壁の近くや部屋の隅に置いた際、反射面にサウンドを適応させるというもの。アプリからスピーカーの位置を選ぶだけで、内蔵のダイナミックラウドネスが音のトーンバランスを調整するという。その効果は試聴時にチェックしよう。
3モデルで最も大きい「Woburn III」(ウォーバーンIII)は、外形寸法が400W×203H×188Dmm、質量は4.25kgと、大きさも見た目もまさにギターアンプ。操作部には真鍮製のパネルやコントロールノブ、細かい装飾が施されたスイッチレバーを採用。正面下部の細い真鍮製パネルがシャープさを演出しており、ヴィンテージ感と洗練された雰囲気が融合したその姿は、なんともお洒落だ。
高級感のあるシボ加工が施された本体外周部は、環境に配慮して70%のリサイクルプラスチックとヴィーガン素材のみを採用。PVCは使っておらず、サステナブルな開発アプローチが伺える。
ドライバー構成がブラッシュアップされ、第2世代モデル「WOBURN II」のウーファー×2とトゥイーター×2の2ウェイ構成から、Woburn IIIでは6インチウーファー×1、3/4インチトゥイーター×2、2インチミッドレンジ×2の3ウェイバスレフ仕様となった。内蔵するアンプはいずれもD級で、出力はウーファーが90W、トゥイーターとミッドレンジがそれぞれ15W。再生周波数帯域は35Hz - 20kHz、最大音圧レベルは100.5dB@1mとなる。
BluetoothはVer 5.2に準拠し、コーデックはSBCをサポートする。またBluetooth LE Audioへの対応を予定し、準備を進めているそうだ。
入力端子に3.5mmステレオミニとRCA、HDMIを1系統ずつ備える。テレビとHDMIをつなげば、映像の音声を本機で楽しめる。さらに、クオリティを損なうことなく、大きな音を抑えられる「ナイトモード」も備える。テストでどのような映像体験ができるのか楽しみだ。
次に大きいサイズのモデルが「Stanmore III」(スタンモアIII)だ。外形寸法は350W×217H×203Dmm、質量7.45kg。Woburn IIIより一回り小さく横長になったが、随所に見られる高級感あるスイッチ類や仕上げは同じ。ギターアンプ然とした存在感は少しも損なわれていない。
ユニットに5インチウーファー×1、3/4インチトゥイーター×2を備えた2ウェイバスレフ構成。D級アンプを搭載し、出力はウーファーが50W、トゥイーターが15W×2となる。再生周波数帯域は45Hz - 20kHz、最大音圧レベルは97dB@1m。入力端子は3.5mmステレオミニとRCAを1系統ずつ備える。
シリーズで最も小さいのが「Acton III」(アクトンIII)。外形寸法260W×170H×150Dmm、質量2.85kgとコンパクトで、デスクトップや自室のシェルフにも気軽に置けるサイズ感だ。ユニットは4インチウーファー×1、4/3インチトゥイーター×2の2ウェイバスレフ構成を採用する。再生周波数帯域は45Hz - 20kHz、最大音圧レベルは97dB@1m。入力端子は3.5mmステレオミニのみで、Bluetoothの仕様はStanmore III、Acton IIIともWoburn IIIと同じ。
MarshallのBluetoothスピーカーには、バッテリー内蔵で持ち運べる “Portableシリーズ” と、バッテリーは内蔵せず据え置いて使う “Homelineシリーズ” がある。どちらも人気となっているが、今回紹介するのは後者のHomelineシリーズだ。サウンド面のみならず、お洒落なデザインが注目され、インテリア系の雑誌やブログでも頻繁に紹介されている。
そんなHomelineシリーズがこの春、第3世代となる「Homeline III」に刷新され、新たに「Woburn III」「Stanmore III」「Acton III」の3モデルが登場した。今回はこの新しいHomeline IIIシリーズの魅力をお届けしよう。
■Marshallデザインはそのまま、設計を見直し広がりあるサウンドに
Homeline IIIシリーズは、ギターアンプを踏襲したシンボリックなデザインはそのままに、広がりのあるサウンドがもたらす「より深い没入感の実現」を目指し、中身を大幅に刷新。部屋のどこに設置しても最適なリスニング体験ができるよう、トゥイーターの設置角度を見直すとともに導波管をアップデートした。
さらに、シリーズ全てで新たに「配置補正」機能を追加している。これは、壁の近くや部屋の隅に置いた際、反射面にサウンドを適応させるというもの。アプリからスピーカーの位置を選ぶだけで、内蔵のダイナミックラウドネスが音のトーンバランスを調整するという。その効果は試聴時にチェックしよう。
3モデルで最も大きい「Woburn III」(ウォーバーンIII)は、外形寸法が400W×203H×188Dmm、質量は4.25kgと、大きさも見た目もまさにギターアンプ。操作部には真鍮製のパネルやコントロールノブ、細かい装飾が施されたスイッチレバーを採用。正面下部の細い真鍮製パネルがシャープさを演出しており、ヴィンテージ感と洗練された雰囲気が融合したその姿は、なんともお洒落だ。
高級感のあるシボ加工が施された本体外周部は、環境に配慮して70%のリサイクルプラスチックとヴィーガン素材のみを採用。PVCは使っておらず、サステナブルな開発アプローチが伺える。
ドライバー構成がブラッシュアップされ、第2世代モデル「WOBURN II」のウーファー×2とトゥイーター×2の2ウェイ構成から、Woburn IIIでは6インチウーファー×1、3/4インチトゥイーター×2、2インチミッドレンジ×2の3ウェイバスレフ仕様となった。内蔵するアンプはいずれもD級で、出力はウーファーが90W、トゥイーターとミッドレンジがそれぞれ15W。再生周波数帯域は35Hz - 20kHz、最大音圧レベルは100.5dB@1mとなる。
BluetoothはVer 5.2に準拠し、コーデックはSBCをサポートする。またBluetooth LE Audioへの対応を予定し、準備を進めているそうだ。
入力端子に3.5mmステレオミニとRCA、HDMIを1系統ずつ備える。テレビとHDMIをつなげば、映像の音声を本機で楽しめる。さらに、クオリティを損なうことなく、大きな音を抑えられる「ナイトモード」も備える。テストでどのような映像体験ができるのか楽しみだ。
次に大きいサイズのモデルが「Stanmore III」(スタンモアIII)だ。外形寸法は350W×217H×203Dmm、質量7.45kg。Woburn IIIより一回り小さく横長になったが、随所に見られる高級感あるスイッチ類や仕上げは同じ。ギターアンプ然とした存在感は少しも損なわれていない。
ユニットに5インチウーファー×1、3/4インチトゥイーター×2を備えた2ウェイバスレフ構成。D級アンプを搭載し、出力はウーファーが50W、トゥイーターが15W×2となる。再生周波数帯域は45Hz - 20kHz、最大音圧レベルは97dB@1m。入力端子は3.5mmステレオミニとRCAを1系統ずつ備える。
シリーズで最も小さいのが「Acton III」(アクトンIII)。外形寸法260W×170H×150Dmm、質量2.85kgとコンパクトで、デスクトップや自室のシェルフにも気軽に置けるサイズ感だ。ユニットは4インチウーファー×1、4/3インチトゥイーター×2の2ウェイバスレフ構成を採用する。再生周波数帯域は45Hz - 20kHz、最大音圧レベルは97dB@1m。入力端子は3.5mmステレオミニのみで、Bluetoothの仕様はStanmore III、Acton IIIともWoburn IIIと同じ。
熱量が高くアタック感のあるサウンド。中域の表現力が素晴らしい
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