オーディオビジュアル機器の総合アワード「VGP2023 SUMMER」において、この夏を代表するアイテムとして、「ライフスタイル大賞」の栄誉に輝いた、JBLの新たなフラグシップ完全ワイヤレスイヤホン「TOUR PRO 2」。世界で初めて充電ケースにスマートタッチディスプレイを搭載、毎日の音楽ライフに革命を起こす傑作だ。本モデルならではのお薦めポイントについて、VGPアワードの審査員が語る。

■多機能ながら操作性は抜群！「スマートタッチディスプレイ」（鴻池賢三）

本機の特長は何といっても充電ケースに搭載された、タッチ操作が可能なディスプレイだ。イヤホン側に物理スイッチを設けずとも確実性が極めて高い操作性を実現できている。たとえば電話着信時の受話操作は、タッチ操作のみでは誤操作が心配になりがちだが、本機ならディスプレイを確認して確実に通話を開始することができる。ノイズキャンセリングモードの切替や音量調整も然りで安心感がある。

また、装着性の高さにも注目したい。多彩な機能を搭載しながら、イヤホンのハウジング部分は非常にコンパクトだ。スティック型を採用することにより、必要な体積を上手く逃がした設計となっている。ノズルの先端が楕円形で耳穴への収まりがよく、ハウジング部分が耳の窪みにフィットして重量を分散。操作性に対する新たな提案に加えて、音質やフィット感といった基本性能も磨き上げた、最高峰の多機能イヤホンだ。

■パワフルかつクリアな音「新開発10mmドライバー」（岩井 喬）

JBL の完全ワイヤレス最高峰として、音質面にも注目してほしい。10mmダイナミック型ドライバーは高剛性かつ軽量なDLC 振動板を採用。形状も最適化し、より正確で明瞭な高域表現を目指している。また限られたスペースで有効な音響空間を確保せねばならないため、より薄く高品質なマグネットを採用し、低域のパワフルさも両立している。

ベースラインの逞しさと対照的にきめ細かく鮮やかに描かれる中高域の爽やかさも美点。実に耳当たりよい優れたバランスのサウンドだ。ボーカルも口元の動きをスッキリとまとめており、ナチュラルなボトム感を持たせた安定傾向の描写だ。ディストーションギターのリフも分厚く存在感がある。オーケストラも脚色を抑えたメリハリある響きで、ANC の効果も相まって余韻や静寂表現も巧みに描く。