トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2023/12/15 06:30
激戦カテゴリーで光る高コスパ

VGP連続金賞! Polk Audioスピーカー「R700」の“魅力と強さ”を評論家がチェック

大橋伸太郎

前のページ 1 2 次のページ


Polk Audio「R700」を大橋伸太郎がチェック
ペア30万円未満というお求めやすい価格帯のスピーカーで、ここ数年VGPアワードを席巻するブランドがあります。それが「Polk Audio(ポークオーディオ)」。創業当時から「コスト管理」を徹底しているメーカーとして知られます。

創業50周年を超える現在は北米でNo.1を競うほど会社は成長しましたが、その高い量産効果をいかしつつ、コンピューター解析を用いてドライバー開発を行うことで高いコストパフォーマンスを実現しています。ここでは「R700」をピックアップし、激戦カテゴリーで連続金賞を受賞した理由を解説します。

Polk Audioの創業メンバー

音が籠らず明快な音。低域も響くオールラウンダー



VGP2024では、アメリカのスピーカーブランド、Polk Audioがピュアオーディオ部門の5つの価格セグメントで金賞(部門1位)に選出されました。

日本でのトップエンドになるReserveシリーズからブックシェルフ型の上級機「R200」が金賞を受賞。フロア型の「R700」は2期連続金賞に輝きました。ミドルクラスのSignature Eliteシリーズでは「ES50」と「ES60」が3期連続金賞の快挙。さらに映像音響部門ではエントリークラスのMonitor XTシリーズの「MXT60」も加わりました。

「R200」

「MXT60」

シリーズを超えて評価されるPolk Audioの魅力と強さはいったいどこにあるのでしょうか? ひとつは、明快な音のキャラクターとぶれない個性にあります。グローバル化、生産の国外移転、音楽とリスニングスタイルの変化が重なり、スピーカーは20世紀にみられた生産国による音の個性の違いが薄れました。

Polk Audioはそうしたグローバル化の流れを捉えつつも、世界の音楽産業、映画産業(ショービズ)の圧倒的中心アメリカのスピーカーの血筋がしっかりと息づいているのです。一言でいうとそれは「伝えること」。ホールの隅々まで聴き手の一人一人に歌や演奏、セリフを届けることを自らに課しています。

Reserveシリーズ

そのためには指向性が広く、音が籠らず、明快な音質が求められます。取り澄ました音でなく、ありのままを伝えるリアリズム――。Polk Audioのスピーカーは価格レンジを問わずこの特徴が一貫しています。

もうひとつが、同社創業時以来の「良品思想」です。Polk Audioはジョンズ・ホプキンス大学に学ぶ音楽を愛する若者たちが「学生にも買えるスピーカーを」という想いで1972年に創業。50年が過ぎてアメリカ有数のメーカーになっても初心は変わりません。

北米No.1を競うという高い量産効果や徹底したコストを意識した独自技術により、スペックの近似した他社製品と比較しても低廉を実現しています。

国境を問わないオールラウンダー

前のページ 1 2 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 ビックカメラ、「ブラックフライデー」セールを11/16より開始。ECサイトでは11/15 22時より先行販売スタート
2 USB-Cで何ができる?!iPhoneユーザーなら知っておきたい「できること」総ざらい
3 可愛すぎる、でも本格派のCDプレーヤー。Shanling「EC Smart」で始めるデスクトップCDオーディオのススメ
4 【ミニレビュー】グランプリ受賞の実力、フルテックの電源ケーブル「Origin Power NCF(G)」
5 【速報】「オーディオ銘機賞2025」受賞モデルを一挙公開!「金賞」「特別大賞」ほか「ネットオーディオ大賞」も新設
6 <ヘッドフォン祭>DAP市場震撼? FIIOから超コスパ機「JM21」。ブランド初のフルサイズストリーマー「S15」も
7 「Nintendo Music」速攻レビュー。何が聴ける?使い勝手は?さっそく使ってみた
8 耳を塞がない “軟骨伝導” の音質が大幅アップ!オーディオテクニカ「ATH-CC500BT2」をシーン別にチェック
9 「VAIO」をノジマが子会社化
10 初めてのスクリーンなら シアターハウス「WCBシリーズ」が推し!高コスパで“王道シアター”
11/12 10:19 更新

WEB