公開日 2024/02/21 23:00
スマートホーム製品が多いならオススメ
「Amazon Echo Hub」実機レビュー。Echo Showとの違いは?
山本竜也
Amazonが、Alexa対応のスマートホーム製品やスマートリモコンに接続した家電を一括操作できる、スマートホームコントロールパネル「Echo Hub」を2月22日より発売する。製品自体は2023年9月に海外向けに発表されていたが、この度国内販売が決定した格好だ。
8インチディスプレイを搭載するスタイルは、スマートディスプレイ「Echo Show」シリーズの新製品かとも思えるのだが、AmazonはEcho Hubを「スマートホームコントロールパネル」と謳い、スマートディスプレイとは区別している。
そして今回、そのEcho Hubを発売前にお借りすることができたので、一体どのようなデバイスなのか、早速実機レビューをお届けしたい。
Echo Hubは、Echo Show 8のディスプレイ部だけを取り外したようなタブレット状のデバイスだ。Echo Showシリーズとは違い、それ自体で卓上に設置することはできず、付属の金具を使って壁掛けすることが前提となっている。海外では卓上スタンドもオプションで用意されるが、日本では未発売だ。
Echo Showシリーズと同じく、太めのベゼルを備えているが、大きく異なるのがカメラが非搭載な点だ。代わりに、赤外線を用いた近接センサーを搭載しており、普段は時計表示や好みの写真を表示させるスタンバイ画面が表示され、誰かが近づくことで自動的にホーム画面に復帰する。
また、マイクとステレオスピーカーを搭載しており、スマートスピーカー(スマートディスプレイ)としても利用できる。プライバシー保護のため、マイクはOFFにしておくことも可能だ。その場合、音声でAlexaに指示することはできないので、画面タッチで操作を行うことになる。
Echo Hubは8インチディスプレイを搭載しているということもあり、多くの機能はEcho Showと共通になっている。Prime VideoやYouTubeでの動画再生や、Prime Musicでの音楽再生、クックパッドなどでのレシピの検索なども行える。
ただ、スマートホームコントロールパネルというだけあり、ホーム画面はそれ専用に特化した仕様になっている。Echo Showもウィジェットでスマートホームを操作できるが、Echo Hubではホーム画面でスマートホームを登録している部屋の切り替えや、スマートロックや冷暖房、照明の操作、セキュリティカメラの映像確認など、専用のウィジェットが用意されている。
なお、スマートホームハブとしてWi-Fi、Bluetooth Low Energy Mesh、Zigbee、Thread、Matterに対応している。これらに対応したスマートデバイスであれば直接制御が可能だが、エアコンなどAlexa非対応の家電は、SwitchBotハブやNature Remoなどのスマートリモコンを用意する必要がある。
そんなスマートホームデバイスのコントロールだが、照明は見た目にもわかりやすい。タッチ操作で簡単にON・OFFが可能だ。また、リビング、キッチンなど部屋毎に登録している場合、その部屋の照明をまとめて消すなどの操作も行える。
我が家では、玄関にSwitchBotのスマートロック「SwitchBot ロック Pro」を使用しているが、これもワンタッチで解錠・施錠を行えた。鍵の状態も一目でわかるので、寝る前に施錠確認でわざわざ玄関に行ったり、スマートフォンを取り出して確認するという手間がない。
ただ、スマートホームデバイスなら、なんでも表示できるわけではないようだ。たとえば、SwitchBotの温湿度計はAlexaアプリ上からは温度を確認できるが、Echo Hubには表示できなかった。あくまでもコントロールパネルという位置づけなので、なんらかの操作が行えるデバイスのみ表示できるのかもしれない。
このほか、セキュリティカメラのRingデバイスを利用している場合には、カメラ映像のスナップショットを表示することもできる。スナップショットは人を検知した場合などに静止画と共に通知してくれるというもの。ほかにも、設定した時間間隔で静止画を撮影し、Ringアプリのイベント履歴タイムラインで確認できるが、こうした画像をEcho Hubのホーム画面に表示できる。なお、スナップショットを利用するにはRingプロテクトプランへの加入が必要だ(月額350円から)。
キッチンに設置して料理中に動画を楽しんだり、レシピを見ながら料理をしたいという場合には、間違いなくEcho Showのほうがお勧めだ。また、あちこちに持ち歩きたいということであれば、Fireタブレットのほうが向いているといえるだろう。
普段はFireタブレットのShowモードでスマートディスプレイとして利用し、必要に応じて他の場所や外に持ち出すといったことができる。使用しているスマートデバイスが数点しかないという人にとっても、Echo Hubは持て余すことになるだろう。
逆に、すでに家中にスマートホームデバイスを導入している、あるいはこれから導入する予定だという人には、Echo Hubはオススメできる。文字通りコントロールハブとして、各スマートデバイスの一括操作を担い、利便性を向上させてくれるだろう。該当するという方は購入を検討してみてほしい。
8インチディスプレイを搭載するスタイルは、スマートディスプレイ「Echo Show」シリーズの新製品かとも思えるのだが、AmazonはEcho Hubを「スマートホームコントロールパネル」と謳い、スマートディスプレイとは区別している。
そして今回、そのEcho Hubを発売前にお借りすることができたので、一体どのようなデバイスなのか、早速実機レビューをお届けしたい。
■日本導入が決まった「Echo Hub」をさっそく試してみた
Echo Hubは、Echo Show 8のディスプレイ部だけを取り外したようなタブレット状のデバイスだ。Echo Showシリーズとは違い、それ自体で卓上に設置することはできず、付属の金具を使って壁掛けすることが前提となっている。海外では卓上スタンドもオプションで用意されるが、日本では未発売だ。
Echo Showシリーズと同じく、太めのベゼルを備えているが、大きく異なるのがカメラが非搭載な点だ。代わりに、赤外線を用いた近接センサーを搭載しており、普段は時計表示や好みの写真を表示させるスタンバイ画面が表示され、誰かが近づくことで自動的にホーム画面に復帰する。
また、マイクとステレオスピーカーを搭載しており、スマートスピーカー(スマートディスプレイ)としても利用できる。プライバシー保護のため、マイクはOFFにしておくことも可能だ。その場合、音声でAlexaに指示することはできないので、画面タッチで操作を行うことになる。
■多くの機能はEcho Showと共通だが…?
Echo Hubは8インチディスプレイを搭載しているということもあり、多くの機能はEcho Showと共通になっている。Prime VideoやYouTubeでの動画再生や、Prime Musicでの音楽再生、クックパッドなどでのレシピの検索なども行える。
ただ、スマートホームコントロールパネルというだけあり、ホーム画面はそれ専用に特化した仕様になっている。Echo Showもウィジェットでスマートホームを操作できるが、Echo Hubではホーム画面でスマートホームを登録している部屋の切り替えや、スマートロックや冷暖房、照明の操作、セキュリティカメラの映像確認など、専用のウィジェットが用意されている。
なお、スマートホームハブとしてWi-Fi、Bluetooth Low Energy Mesh、Zigbee、Thread、Matterに対応している。これらに対応したスマートデバイスであれば直接制御が可能だが、エアコンなどAlexa非対応の家電は、SwitchBotハブやNature Remoなどのスマートリモコンを用意する必要がある。
そんなスマートホームデバイスのコントロールだが、照明は見た目にもわかりやすい。タッチ操作で簡単にON・OFFが可能だ。また、リビング、キッチンなど部屋毎に登録している場合、その部屋の照明をまとめて消すなどの操作も行える。
我が家では、玄関にSwitchBotのスマートロック「SwitchBot ロック Pro」を使用しているが、これもワンタッチで解錠・施錠を行えた。鍵の状態も一目でわかるので、寝る前に施錠確認でわざわざ玄関に行ったり、スマートフォンを取り出して確認するという手間がない。
ただ、スマートホームデバイスなら、なんでも表示できるわけではないようだ。たとえば、SwitchBotの温湿度計はAlexaアプリ上からは温度を確認できるが、Echo Hubには表示できなかった。あくまでもコントロールパネルという位置づけなので、なんらかの操作が行えるデバイスのみ表示できるのかもしれない。
このほか、セキュリティカメラのRingデバイスを利用している場合には、カメラ映像のスナップショットを表示することもできる。スナップショットは人を検知した場合などに静止画と共に通知してくれるというもの。ほかにも、設定した時間間隔で静止画を撮影し、Ringアプリのイベント履歴タイムラインで確認できるが、こうした画像をEcho Hubのホーム画面に表示できる。なお、スナップショットを利用するにはRingプロテクトプランへの加入が必要だ(月額350円から)。
■スマートホームを実践しているなら便利なデバイス
キッチンに設置して料理中に動画を楽しんだり、レシピを見ながら料理をしたいという場合には、間違いなくEcho Showのほうがお勧めだ。また、あちこちに持ち歩きたいということであれば、Fireタブレットのほうが向いているといえるだろう。
普段はFireタブレットのShowモードでスマートディスプレイとして利用し、必要に応じて他の場所や外に持ち出すといったことができる。使用しているスマートデバイスが数点しかないという人にとっても、Echo Hubは持て余すことになるだろう。
逆に、すでに家中にスマートホームデバイスを導入している、あるいはこれから導入する予定だという人には、Echo Hubはオススメできる。文字通りコントロールハブとして、各スマートデバイスの一括操作を担い、利便性を向上させてくれるだろう。該当するという方は購入を検討してみてほしい。
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