公開日 2024/08/30 07:00
税込1.1万円で平面駆動ドライバー・ノイキャン搭載、LDAC対応など音質にも妥協ナシ
ダイヤル付ケース、ChatGPT連携…Nothingの技術と遊び心が詰まった「CMF Buds Pro 2」にワクワクが止まらない!
山本 敦
イギリスのテックブランド、Nothingの日本展開が勢いを増している。「CMF by Nothing」は、NothingのDNAに刻まれている“優れたユーザー体験”をスタンダード価格帯の製品で実現するサブブランドだ。本稿では、CMF by Nothing(以下:CMF)から登場した完全ワイヤレスイヤホン「CMF Buds Pro 2」の実機に触れながら魅力を解説する。
CMFからは「Buds Pro」という正円形デザインの充電ケースを採用するワイヤレスイヤホンが先に発売されたが、その後継モデルである本機はスクウェアデザインの充電ケースとした。本体はスティックスタイル。側面にタッチセンサー方式のリモコンを内蔵する。
充電ケースのルックスにアクセントを加えている正円形の大きな「スマートダイヤル」はただの飾りじゃない。Buds Pro 2のリモコンとして機能する。イヤホンはスマホなどオーディオプレーヤーと同時に充電ケースのBluetoothでペアリングされ、スマートダイヤルを回したり押下すると音楽再生やハンズフリー通話の遠隔コントロールができる。つまりBuds Pro 2はイヤホン本体とアプリ、充電ケースの3つのリモコン操作ができる完全ワイヤレスイヤホンなのだ。
スマートダイヤルは回すとカチカチと音を立てて、機械的なフィードバックを返す。とても心地よい操作感だ。音量のアップダウンが直感的にできるのがいい。ボタンを2度長押しするとスマートダイヤルを無効化できる。ケースをポケットの中などに入れている時に誤操作を防ぐためだ。
Nothing Xアプリから1-3回のマルチクリック、長押し、回転のそれぞれにユーザーが任意の操作を割り当てられる。イヤホンのタッチセンサーも同様だ。
Buds Pro 2の本体は、11mmのダイナミック型と、6mmの平面磁界駆動型のデュアルドライバーを搭載するワイヤレスイヤホン。ほんの数年前はハイエンドクラスのワイヤレスイヤホンに平面ドライバーが搭載されたことが大きな話題になったものだが、現在は販売価格が1.1万円と手頃なBuds Pro 2にも採用され、多くの音楽ファンが平面ドライバーのサウンドが気軽に楽しめるようになった。
ダイナミック型ドライバーの振動板は樹脂系の基板にチタニウムコートをかけている。筆者は構造に関する詳しい情報を持ち合わせていないが、6mmの平面ドライバーの振動板にもチタニウムコーティングの記載がある。メーカーが公開している図版を見る限りでは、どちらの振動板も円形のようだ。
iPhoneにペアリングしてAACコーデックのサウンドを聴くと、全体に力強くゆったりとした響きが楽しめる。細部の描き込みは強調感がなく自然に感じる。本機はLDACによるハイレゾワイヤレス再生にも対応しているので、LDAC対応スマホでも聴いてみると、中高域の印象がより華やぐ印象を受けた。
再生する音源、または組み合わせる音楽プレーヤーの特性を素直に引き出すイヤホンだが、低音域にやや重心を寄せて音を整えているように筆者は感じた。Nothingのワイヤレスイヤホンがもっとニュートラルでクセがないことから、印象を比べるとなおさらそう思えるのかもしれない。
Buds Pro 2はロックやポップスの元気なサウンド、あるいはジャズのピアノトリオによるアグレッシブな楽曲に最適なイヤホンだと思う。筆者がApple Musicで聴いた楽曲の中では9Lanaの『Let me battle』、ブルーノ・マーズの『24K Magic』、上原ひろみの『Up』などの楽曲が心地よくハマった。
■ダイヤル付きケースがユニーク。ノイキャン搭載の多機能イヤホンが1.1万円で手に入る
CMFからは「Buds Pro」という正円形デザインの充電ケースを採用するワイヤレスイヤホンが先に発売されたが、その後継モデルである本機はスクウェアデザインの充電ケースとした。本体はスティックスタイル。側面にタッチセンサー方式のリモコンを内蔵する。
充電ケースのルックスにアクセントを加えている正円形の大きな「スマートダイヤル」はただの飾りじゃない。Buds Pro 2のリモコンとして機能する。イヤホンはスマホなどオーディオプレーヤーと同時に充電ケースのBluetoothでペアリングされ、スマートダイヤルを回したり押下すると音楽再生やハンズフリー通話の遠隔コントロールができる。つまりBuds Pro 2はイヤホン本体とアプリ、充電ケースの3つのリモコン操作ができる完全ワイヤレスイヤホンなのだ。
スマートダイヤルは回すとカチカチと音を立てて、機械的なフィードバックを返す。とても心地よい操作感だ。音量のアップダウンが直感的にできるのがいい。ボタンを2度長押しするとスマートダイヤルを無効化できる。ケースをポケットの中などに入れている時に誤操作を防ぐためだ。
Nothing Xアプリから1-3回のマルチクリック、長押し、回転のそれぞれにユーザーが任意の操作を割り当てられる。イヤホンのタッチセンサーも同様だ。
Buds Pro 2の本体は、11mmのダイナミック型と、6mmの平面磁界駆動型のデュアルドライバーを搭載するワイヤレスイヤホン。ほんの数年前はハイエンドクラスのワイヤレスイヤホンに平面ドライバーが搭載されたことが大きな話題になったものだが、現在は販売価格が1.1万円と手頃なBuds Pro 2にも採用され、多くの音楽ファンが平面ドライバーのサウンドが気軽に楽しめるようになった。
ダイナミック型ドライバーの振動板は樹脂系の基板にチタニウムコートをかけている。筆者は構造に関する詳しい情報を持ち合わせていないが、6mmの平面ドライバーの振動板にもチタニウムコーティングの記載がある。メーカーが公開している図版を見る限りでは、どちらの振動板も円形のようだ。
■低音寄りながら素直な音質。キモはEQなどでの“サウンド深掘り”
iPhoneにペアリングしてAACコーデックのサウンドを聴くと、全体に力強くゆったりとした響きが楽しめる。細部の描き込みは強調感がなく自然に感じる。本機はLDACによるハイレゾワイヤレス再生にも対応しているので、LDAC対応スマホでも聴いてみると、中高域の印象がより華やぐ印象を受けた。
再生する音源、または組み合わせる音楽プレーヤーの特性を素直に引き出すイヤホンだが、低音域にやや重心を寄せて音を整えているように筆者は感じた。Nothingのワイヤレスイヤホンがもっとニュートラルでクセがないことから、印象を比べるとなおさらそう思えるのかもしれない。
Buds Pro 2はロックやポップスの元気なサウンド、あるいはジャズのピアノトリオによるアグレッシブな楽曲に最適なイヤホンだと思う。筆者がApple Musicで聴いた楽曲の中では9Lanaの『Let me battle』、ブルーノ・マーズの『24K Magic』、上原ひろみの『Up』などの楽曲が心地よくハマった。