公開日 2020/11/11 06:40
【連載】ガジェットTIPS
USB PD規格、より高速に充電できる「PPS」って何?
海上忍
最近のスマートフォンでよく見かける高速充電規格「USB PD(Power Delivery)」。ノートパソコンやタブレット、ゲーム機といったデジタルガジェットにも多く採用され、充電時間の短縮にひと役かっています。両端がType-Cのケーブルが必要になるほか、充電器側もUSB PDに対応していなければならないため、一式買い揃えた方も多いのではないでしょうか。
そのUSB PD、何度か規格が改訂されました。最新版はバージョン3.0、新機能「PPS(Programmable Power Supply)」が追加されています。対応製品を使うかどうかで充電速度に影響が出てきますから、これからUSB PD環境を揃えるならPPS対応の有無を確認しましょう。
PPS対応機器は、電力供給時の電圧/電流を小刻みに変動させることができます。接続時のネゴシエーションでガジェット側は対応可能な電圧の範囲と最大電流を要求し、充電器側はその最大電流に到達するまで電圧を少しづつ上げ、到達したら出力電圧を下げ最大電流を超えないよう動作するのです。
ポイントは、その電圧/電流を状況に応じて動的に調整する機能。高めの電圧を供給しガジェット側で降圧処理する従来の方法では変換ロスが避けられず、ガジェットが発熱するデメリットもありますが、100mV・50mAと小刻みに電圧/電流を変更できるPPSにはそのようなムダが生じません。かんたんにいうと、PPSはガジェットを熱くせず、ムダなく最短時間で充電するための規格なのです。
なお、どちらかがPPS非対応のUSB PD機器間でも充電は可能ですが、その場合はベストな充電速度を発揮できません。PPSに対応するGalaxy S20を例にすると、別売のUSB PD/PPS対応充電器「Galaxy Travel Adapter」を利用した場合、最大の25Wで充電できますが、それ以外の充電器では25W以下となります。
そのUSB PD、何度か規格が改訂されました。最新版はバージョン3.0、新機能「PPS(Programmable Power Supply)」が追加されています。対応製品を使うかどうかで充電速度に影響が出てきますから、これからUSB PD環境を揃えるならPPS対応の有無を確認しましょう。
PPS対応機器は、電力供給時の電圧/電流を小刻みに変動させることができます。接続時のネゴシエーションでガジェット側は対応可能な電圧の範囲と最大電流を要求し、充電器側はその最大電流に到達するまで電圧を少しづつ上げ、到達したら出力電圧を下げ最大電流を超えないよう動作するのです。
ポイントは、その電圧/電流を状況に応じて動的に調整する機能。高めの電圧を供給しガジェット側で降圧処理する従来の方法では変換ロスが避けられず、ガジェットが発熱するデメリットもありますが、100mV・50mAと小刻みに電圧/電流を変更できるPPSにはそのようなムダが生じません。かんたんにいうと、PPSはガジェットを熱くせず、ムダなく最短時間で充電するための規格なのです。
なお、どちらかがPPS非対応のUSB PD機器間でも充電は可能ですが、その場合はベストな充電速度を発揮できません。PPSに対応するGalaxy S20を例にすると、別売のUSB PD/PPS対応充電器「Galaxy Travel Adapter」を利用した場合、最大の25Wで充電できますが、それ以外の充電器では25W以下となります。
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