公開日 2022/03/19 07:00
アップルTIPS
空間オーディオにハイレゾ対応、アップル「Studio Display」はオーディオ目線でも熱い
山本 敦
アップルが、新たな据え置き型ハイエンドマシン「Mac Studio」やThunderboltポート搭載MacBookなどとの組み合わせに最適な外部モニター「Studio Display」を、3月18日に発売した。音質にも力を注ぐ27インチ5K Retinaディスプレイ搭載機だ。
最新世代のApple Studio Displayは、本体に再生アルミニウムを採用。峡額縁デザインとしてMacとのデザインマッチを図った。映像信号の伝送や接続するMacなどに最大96Wの給電・充電ができるThunderbolt 3ポートを、背面に1系統備える。
アップルが互換性を保証するデバイスはmacOS Monterey 12.3以降を搭載するMac、およびiPadOS 15.4以降を搭載するiPadの一部機種に限られる。そのうえ複数のデバイスを接続して切り換えながら使うことはできないが、本機に対応するMacのユーザーは魅力を感じられる製品だと思う。例えば可搬性の高いMacBookでリモートワークをこなし、在宅ワークや自宅でエンターテインメントコンテンツを楽しむ際にStudio Displayを活用するといった使い方に最適だ。
本体サイズは、アップルが2021年に発売したM1搭載24インチiMac(4.5K Retinaディスプレイ)に近いイメージだ。残念ながらHDR映像コンテンツのネイティブ表示には対応していないが、600nitsの輝度、Display P3をカバーする広色域対応とし、動画や静止画の表示はアップル純正のモニターらしい豊かな色合いと自然なコントラスト再現を特徴としている。
Apple TV+で視聴した4K画質のドラマは、映像がとても立体的で引き締まっている。作品の舞台の向こう側に広がるリアルな空気感も伝わってきた。
そして今回注目したいのが、Studio Displayのサウンドだ。本機にはM1搭載iMacと同じ、4基のウーファーと2基のトゥイーターにより構成される「6スピーカーシステム」が搭載されている。ベゼルをスリムにすることを優先したためか、スピーカーユニットは下向きに配置され、ディスプレイのボトム側のスリットから音が出力されるデザインとしているが、デスクトップで楽しむニアフィールドリスニングでは、十分に迫力のあるサウンドが楽しめる。
内蔵スピーカーによる「空間オーディオ」再生も可能だ。Studio Displayにはアップルの外部モニターとして初めて、iPhoneやiPadが採用するアップル独自設計のモバイル向けSoC「A13 Bionic」が搭載された。このチップが空間オーディオ再生のバランスや、ディスプレイに内蔵する12MP超広角カメラによる動画撮影を制御する。
Studio Displayの大きな画面で視聴するApple TV+の映画のサウンド、Apple Musicのドルビーアトモスによる空間オーディオ楽曲は、とても豊かな包囲感が味わえる。MacBookシリーズよりも音のオブジェクトの定位感が鮮明で安定している。
Studio Displayには、最大96kHz/24bitまでのハイレゾ音源のネイティブ再生をサポートするDACも内蔵されている。本機が内蔵するスピーカーシステムの周波数特性については明らかにされていないが、音の解像度や力強さは十分に聴きごたえがある。
MacBookとThunderboltケーブルで接続し、Apple Musicで配信されているハイレゾロスレスの楽曲をシンプルに、そしてMacBookの内蔵スピーカーよりもベターなサウンドで楽しめるサウンドシステムとしてStudio Displayを活用できそうだ。
最新世代のApple Studio Displayは、本体に再生アルミニウムを採用。峡額縁デザインとしてMacとのデザインマッチを図った。映像信号の伝送や接続するMacなどに最大96Wの給電・充電ができるThunderbolt 3ポートを、背面に1系統備える。
アップルが互換性を保証するデバイスはmacOS Monterey 12.3以降を搭載するMac、およびiPadOS 15.4以降を搭載するiPadの一部機種に限られる。そのうえ複数のデバイスを接続して切り換えながら使うことはできないが、本機に対応するMacのユーザーは魅力を感じられる製品だと思う。例えば可搬性の高いMacBookでリモートワークをこなし、在宅ワークや自宅でエンターテインメントコンテンツを楽しむ際にStudio Displayを活用するといった使い方に最適だ。
本体サイズは、アップルが2021年に発売したM1搭載24インチiMac(4.5K Retinaディスプレイ)に近いイメージだ。残念ながらHDR映像コンテンツのネイティブ表示には対応していないが、600nitsの輝度、Display P3をカバーする広色域対応とし、動画や静止画の表示はアップル純正のモニターらしい豊かな色合いと自然なコントラスト再現を特徴としている。
Apple TV+で視聴した4K画質のドラマは、映像がとても立体的で引き締まっている。作品の舞台の向こう側に広がるリアルな空気感も伝わってきた。
そして今回注目したいのが、Studio Displayのサウンドだ。本機にはM1搭載iMacと同じ、4基のウーファーと2基のトゥイーターにより構成される「6スピーカーシステム」が搭載されている。ベゼルをスリムにすることを優先したためか、スピーカーユニットは下向きに配置され、ディスプレイのボトム側のスリットから音が出力されるデザインとしているが、デスクトップで楽しむニアフィールドリスニングでは、十分に迫力のあるサウンドが楽しめる。
内蔵スピーカーによる「空間オーディオ」再生も可能だ。Studio Displayにはアップルの外部モニターとして初めて、iPhoneやiPadが採用するアップル独自設計のモバイル向けSoC「A13 Bionic」が搭載された。このチップが空間オーディオ再生のバランスや、ディスプレイに内蔵する12MP超広角カメラによる動画撮影を制御する。
Studio Displayの大きな画面で視聴するApple TV+の映画のサウンド、Apple Musicのドルビーアトモスによる空間オーディオ楽曲は、とても豊かな包囲感が味わえる。MacBookシリーズよりも音のオブジェクトの定位感が鮮明で安定している。
Studio Displayには、最大96kHz/24bitまでのハイレゾ音源のネイティブ再生をサポートするDACも内蔵されている。本機が内蔵するスピーカーシステムの周波数特性については明らかにされていないが、音の解像度や力強さは十分に聴きごたえがある。
MacBookとThunderboltケーブルで接続し、Apple Musicで配信されているハイレゾロスレスの楽曲をシンプルに、そしてMacBookの内蔵スピーカーよりもベターなサウンドで楽しめるサウンドシステムとしてStudio Displayを活用できそうだ。