公開日 2023/02/01 06:40
【連載】ガジェットTIPS
「ワイヤレス充電器の電源」にモバイルバッテリーが不向きな理由
海上 忍
スマートフォンにスマートウォッチ、完全ワイヤレスイヤホンのチャージケースなど、バッテリー内蔵型デジタルガジェットと組み合わせて使う「ワイヤレス充電器」。載せておくだけで充電されるので、ケーブルを抜き差しする必要がありません。端子部が断線しがちなUSBケーブルを使わずに済むことから、エコな印象もあります。
しかし、電気代込みの長期間で考えると微妙なところも。Qi(チー)など現在主流のワイヤレス充電技術は、対向配置されたコイルに磁界を発生させる電磁誘導方式。電気を送り出す側(給電パッド側)のコイルに交流電圧を供給し、電気を受け取る側(ガジェット側)でこの磁束を打ち消すよう発生した誘導起電力が充電に利用されます。
ここで忘れがちなのが、給電パッド側の待機電力。ガジェットを載せられたらいつでも磁束を発生できるよう、つねに一定の電圧/電流をかけ続けている製品が多いのです。実際、USB電流電圧チェッカーで2製品(ガジェットを載せていない状態)を測定したところ、給電パッドAの待機電力は約0.15W、給電パッドBは約0.17Wでした。
待機電力0.15Wとしても、1時間あたり0.0045円(1kWhあたり30円で計算)、1ヶ月で約3.2円と金額は微々たるものですが、モバイルバッテリーを電源としていると“肝心なときに充電されない”可能性も。「朝起きたら満充電のはずが、まさかの20%...」といった事態を避けるためにも、ワイヤレス充電器の電源はACアダプター直結のほうが安心ですよ。
しかし、電気代込みの長期間で考えると微妙なところも。Qi(チー)など現在主流のワイヤレス充電技術は、対向配置されたコイルに磁界を発生させる電磁誘導方式。電気を送り出す側(給電パッド側)のコイルに交流電圧を供給し、電気を受け取る側(ガジェット側)でこの磁束を打ち消すよう発生した誘導起電力が充電に利用されます。
ここで忘れがちなのが、給電パッド側の待機電力。ガジェットを載せられたらいつでも磁束を発生できるよう、つねに一定の電圧/電流をかけ続けている製品が多いのです。実際、USB電流電圧チェッカーで2製品(ガジェットを載せていない状態)を測定したところ、給電パッドAの待機電力は約0.15W、給電パッドBは約0.17Wでした。
待機電力0.15Wとしても、1時間あたり0.0045円(1kWhあたり30円で計算)、1ヶ月で約3.2円と金額は微々たるものですが、モバイルバッテリーを電源としていると“肝心なときに充電されない”可能性も。「朝起きたら満充電のはずが、まさかの20%...」といった事態を避けるためにも、ワイヤレス充電器の電源はACアダプター直結のほうが安心ですよ。
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