公開日 2024/11/01 06:30
【第139回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
ブラピとステイサム、賢いのはどっち?86カラットのダイヤを巡る予測不能のクライム・ムービー
ミヤザキタケル
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2000年製作の『スナッチ』をご紹介します!
◇
『スナッチ』(2000年・イギリス・アメリカ)
(配信:U-NEXT ほか)
『シャーロック・ホームズ』シリーズや『コードネーム U.N.C.L.E.』などで知られるガイ・リッチー監督の長編2作目となるクライム・ムービー。始まりはフランキー(ベニチオ・デル・トロ)がベルギーで強奪した86カラットの大粒ダイヤ。ダイヤをNYまで届ける途中イギリスに立ち寄るフランキーであったが、そこではダイヤを狙う仲間の裏切りが画策されていた。一方、賭けボクシングのプロモーターであるターキッシュ(ジェイソン・ステイサム)は、ギャングのボスの指示で八百長試合を企てるが、選手である流浪民ミッキー(ブラッド・ピット)が指示を無視して相手をKOしてしまい……。
ポスタービジュアルなどからブラッド・ピット主演作と勘違いされることが多いが、本作は明確に主演とされる人物がいない群像劇。リッチー監督の長編1作目『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』に感銘を受けたピットが破格のギャラで出演を熱望し、その恩恵に最大限あやかった結果である。また、どんな逆境をも乗り越えてしまうタフでアクション全開な役柄を演じることが多いジェイソン・ステイサムであるが、本作では状況に翻弄されてばかりでアクションシーンも皆無。近年のステイサム作品にしか馴染みのない方にとっては、極めて新鮮な彼の姿を目にすることができるだろう。
同時進行で繰り広げられるいくつもの人間模様が、複雑且つ軽快且つユーモラスに絡み合うスタイリッシュな犯罪群像劇。現在のガイ・リッチー作品にも通ずる要素がいくつも垣間見える良作です。ちなみに、本作の製作を担うのは『キック・アス』シリーズや『キングスマン』シリーズで知られるマシュー・ヴォーン。
(C) 2000 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『スナッチ』(2000年・イギリス・アメリカ)
(配信:U-NEXT ほか)
『シャーロック・ホームズ』シリーズや『コードネーム U.N.C.L.E.』などで知られるガイ・リッチー監督の長編2作目となるクライム・ムービー。始まりはフランキー(ベニチオ・デル・トロ)がベルギーで強奪した86カラットの大粒ダイヤ。ダイヤをNYまで届ける途中イギリスに立ち寄るフランキーであったが、そこではダイヤを狙う仲間の裏切りが画策されていた。一方、賭けボクシングのプロモーターであるターキッシュ(ジェイソン・ステイサム)は、ギャングのボスの指示で八百長試合を企てるが、選手である流浪民ミッキー(ブラッド・ピット)が指示を無視して相手をKOしてしまい……。
ポスタービジュアルなどからブラッド・ピット主演作と勘違いされることが多いが、本作は明確に主演とされる人物がいない群像劇。リッチー監督の長編1作目『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』に感銘を受けたピットが破格のギャラで出演を熱望し、その恩恵に最大限あやかった結果である。また、どんな逆境をも乗り越えてしまうタフでアクション全開な役柄を演じることが多いジェイソン・ステイサムであるが、本作では状況に翻弄されてばかりでアクションシーンも皆無。近年のステイサム作品にしか馴染みのない方にとっては、極めて新鮮な彼の姿を目にすることができるだろう。
同時進行で繰り広げられるいくつもの人間模様が、複雑且つ軽快且つユーモラスに絡み合うスタイリッシュな犯罪群像劇。現在のガイ・リッチー作品にも通ずる要素がいくつも垣間見える良作です。ちなみに、本作の製作を担うのは『キック・アス』シリーズや『キングスマン』シリーズで知られるマシュー・ヴォーン。
(C) 2000 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |
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