特別インタビュー敢行
Suara&ディレクター有村氏に訊く!最新シングル「赤い糸」Blu-spec CD盤の魅力
ーーそうですね、私もこれはありなんじゃないかと思えるリアリティを感じました。SACDは一番理想的なフォーマットですが、再生環境を持たないリスナーの皆さんにとってはこのBlu-spec CD盤は待ちに待った高音質メディアかもしれませんね。
有村:そう皆さんにも判断いただけたら非常にありがたいです。シングルではどうしてもコスト面などの問題でSACDにするのは難しいのが実情ですが、リリースを望むご意見も多数もいただいていますし、そうした面の解決策としてこのBlu-spec CD盤は今後も採用していく可能性は充分にありえます。業界としては今後楽曲のデータ配信もどんどん増えていくだろうと思いますが、パッケージメディアは一種の宝物にもなりえるものですし、私たちとしては高音質という付加価値をつけて作品作りを行っていきたいと考えています。ですからアルバム作品については可能な限り、SACDハイブリッド盤でのリリースを続けたいと思っています。もちろん、その時期ごとに、どのようなフォーマットがお客様に求められるのか、品質としてより良いものなのか、検討を重ねていくつもりです。
ーーそれはオーディオの世界から見ても大変心強いお話です。マテリアルに着目した高音質CDはBlu-spec CD以外にHQCDやSHM-CDなど、いくつか存在していますが、そのなかでBlu-spec CDを採用した理由はどういった経緯があったのでしょう?
有村:(アニメ/ゲームなどの)他作品との差別化という点が一番の理由ですが、既にリリースされている洋楽のBlu-spec CD盤などからも含め、音質の変化する方向性がSuaraのボーカルをより良く活かしてくれるのではないか、とも考えていました。弊社ではSuaraのライブを含め、映像作品をBDでリリースしているので、素材の基幹技術として今後映像作品への応用もできるかもしれませんし、期待感も込めつつ、経験値を上げる意味でも採用してみる価値はあるだろうと。
ーーなるほど。これからのリリースもどのようなスタイルで出てくるか、リスナーとしても楽しみですね。それではここからは「赤い糸」の楽曲についてもいくつか質問をしていきたいと思います。これまでの楽曲とは違ったテイストを持つ一曲だと感じましたが、アレンジ面などでどういったやりとりがあったのでしょうか。
Suara:バンドサウンドですが、基本はシンプルなので空間を埋めてくれっていう話はしましたよね(笑)。歌でうまくその隙間を埋めていくというのかな。でもそれはなかなか難しい作業でもあったんですが、私自身、表現しきれたんじゃないかなと感じていたんです。特にこのBlu-spec CD盤ではAメロ〜Bメロにかけての空間表現が良い感じに埋まっているなと思いました。
有村:TVアニメ『WHITE ALBUM』の2クール目のエンディング曲として、「赤い糸」を制作しました。1クール目はSuaraならではのバラード曲「舞い落ちる雪のように」で、今回の2クール目もバラードでよかったのかもしれませんが、プロデューサーの閃きで、作品の舞台となる80年代を彷彿とさせる歌謡ロックテイストの曲調にしようということになりました。視聴者の皆さんの期待を良い意味で裏切る仕掛けとしたんです。またSuaraとしても、これまであまり取り組んでいなかったテーマであった、シンセを抑えてギターを中心に据えたバンドサウンドとすることで、リスナーの皆さんに新鮮な驚きを提供できるだろうという思いがありました。
ーー歌入れにおいて注意した点などはありましたか?
Suara:この歌謡ロックテイストは自分でも好きな方向性なので、楽しみながら取り組むことができました。詞の世界も『WHITE ALBUM』に通じる“切なさ”と“熱さ”を感じるもので、私の感情をそのまま乗せて歌うと、大人の歌になってしまうので、幾分若く、言葉の響きを明るくさせる方向性で歌入れしました。ただ、明るくとも切なさを壊さないよう注意を払う必要があったので、サビも声を張りすぎないようにして、響きの明るさと声の伸びを活かしながら情熱を込めて歌いました。
ーーそれはオーディオの世界から見ても大変心強いお話です。マテリアルに着目した高音質CDはBlu-spec CD以外にHQCDやSHM-CDなど、いくつか存在していますが、そのなかでBlu-spec CDを採用した理由はどういった経緯があったのでしょう?
有村:(アニメ/ゲームなどの)他作品との差別化という点が一番の理由ですが、既にリリースされている洋楽のBlu-spec CD盤などからも含め、音質の変化する方向性がSuaraのボーカルをより良く活かしてくれるのではないか、とも考えていました。弊社ではSuaraのライブを含め、映像作品をBDでリリースしているので、素材の基幹技術として今後映像作品への応用もできるかもしれませんし、期待感も込めつつ、経験値を上げる意味でも採用してみる価値はあるだろうと。
ーーなるほど。これからのリリースもどのようなスタイルで出てくるか、リスナーとしても楽しみですね。それではここからは「赤い糸」の楽曲についてもいくつか質問をしていきたいと思います。これまでの楽曲とは違ったテイストを持つ一曲だと感じましたが、アレンジ面などでどういったやりとりがあったのでしょうか。
Suara:バンドサウンドですが、基本はシンプルなので空間を埋めてくれっていう話はしましたよね(笑)。歌でうまくその隙間を埋めていくというのかな。でもそれはなかなか難しい作業でもあったんですが、私自身、表現しきれたんじゃないかなと感じていたんです。特にこのBlu-spec CD盤ではAメロ〜Bメロにかけての空間表現が良い感じに埋まっているなと思いました。
有村:TVアニメ『WHITE ALBUM』の2クール目のエンディング曲として、「赤い糸」を制作しました。1クール目はSuaraならではのバラード曲「舞い落ちる雪のように」で、今回の2クール目もバラードでよかったのかもしれませんが、プロデューサーの閃きで、作品の舞台となる80年代を彷彿とさせる歌謡ロックテイストの曲調にしようということになりました。視聴者の皆さんの期待を良い意味で裏切る仕掛けとしたんです。またSuaraとしても、これまであまり取り組んでいなかったテーマであった、シンセを抑えてギターを中心に据えたバンドサウンドとすることで、リスナーの皆さんに新鮮な驚きを提供できるだろうという思いがありました。
ーー歌入れにおいて注意した点などはありましたか?
Suara:この歌謡ロックテイストは自分でも好きな方向性なので、楽しみながら取り組むことができました。詞の世界も『WHITE ALBUM』に通じる“切なさ”と“熱さ”を感じるもので、私の感情をそのまま乗せて歌うと、大人の歌になってしまうので、幾分若く、言葉の響きを明るくさせる方向性で歌入れしました。ただ、明るくとも切なさを壊さないよう注意を払う必要があったので、サビも声を張りすぎないようにして、響きの明るさと声の伸びを活かしながら情熱を込めて歌いました。