HOME > インタビュー > 【岩井喬の制作現場レポ】デビューアルバム『アマネウタ』SACD化への想いをSuaraさんにきく

録音からマスタリングまで一連の収録作業を取材

【岩井喬の制作現場レポ】デビューアルバム『アマネウタ』SACD化への想いをSuaraさんにきく

公開日 2010/07/12 14:01 岩井喬
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
オーディオファンにとって嬉しい追加情報を、最後にもう一つお知らせを加えさせていただきたいと思う。SACD『アマネウタ』のボーナストラックとして録音された、一発録り「星座(アコースティックバージョン)」であるが、SACD発売を前に、楽しむことができる『Suara USBフラッシュメモリカード』(FM-001・税込み・¥4,000)が7月5日に発売された。


貴重なミックス直後の96kHz/24bit音源が収録された、『Suara USBフラッシュメモリカード』
収録しているのは、6月24日に発売されたPS3『WHITE ALBUM〜綴られる冬の想い出〜』のオープニングテーマ曲「雪の魔法」(フルサイズ・シングル未発売)の未マスタリング・96kHz/24bit・WAVファイルと、マスタリング済みMP3(128kbps)ファイル、そして「星座(アコースティックバージョン)」未マスタリング・96kHz/24bit・WAVファイルである。

その他、「夢想歌」のプロモーションビデオや壁紙が3種類収録されており、容量(2GB)はフルで使われているわけではないので、空き容量はユーザーで使用可能だ。

マスタリング前の素材が世に出回ることは滅多になく、ミックス直後のダイナミックレンジの広いサウンドを手に入れるのは非常に貴重な機会である。PCオーディオファンにとっても有用なハイレゾ音源といえるのではないだろうか。

筆者も早速試聴の仕事で「星座(アコースティックバージョン)」の96kHz/24bitファイルを使わせていただいたが、あまりの生々しい音に驚いてしまった。ボーカルのブレスも消さず、奏者のノイズもそのままにされた、まさに無加工の逸品である。「雪の魔法」についても、7月21日に発売されるオリジナル・サウンド・トラックにはショートバージョンが収められる予定なので、現段階でフルバージョンは本製品にのみ収録ということになる。

本フラッシュメモリーはWindows専用であるが、500個の限定品なので早めの購入をお奨めしたい。通信販売は「フィックスレコード」を擁するゲームブランド、「アクアプラス」の運営する『ap store』で取り扱っている。



【筆者プロフィール】
1977年・長野県北佐久郡出身。東放学園音響専門学校卒業後、レコーディングスタジオ(アークギャレットスタジオ、サンライズスタジオ)で勤務。その後大手ゲームメーカーでの勤務を経て音響雑誌での執筆を開始。現在でも自主的な録音作業(主にトランスミュージックのマスタリング)に携わる。プロ・民生オーディオ、録音・SR、ゲーム・アニメ製作現場の取材も多数。小学生の頃から始めた電子工作からオーディオへの興味を抱き、管球アンプの自作も始める。

前へ 1 2 3

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE