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『ウィロー』撮影秘話から、最新映画シーンに対する思いまで

ルーカス脚本/制作総指揮の『ウィロー』初BD化記念! 主役のワーウィック氏独占インタビュー

公開日 2013/04/09 10:10 インタビュー/吉川優子 記事構成:ファイル・ウェブ編集部
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−− あなたは赤ちゃんの世話もしないといけなかったんですよね?

W: そうなんだ。それは僕が17歳の時にはあまりクールなことじゃなかったよ。それでもこの役を演じるためには、子供の面倒をちゃんと見れるように、そういう技術を学ばないといけなかった。お乳をあげたり、おむつを替えたりといったこともね。でもそれはまったく楽しいことじゃなかった。

作中のワンシーンより。ウィロー 4月10日ブルーレイ発売 ¥4,935(税込) 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント (C)2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

−− たくさん特撮が使われています。初めてモーフィングを使った作品ですし、小さなブラウニーが登場しますし。そのあたりはいかがでしたか?

W: それはワクワクしたよ。僕はこの映画をやる前に『スター・ウォーズ』や『ラビリンス/魔王の迷宮』の仕事をしたからね。だから僕は特撮を使った仕事には慣れていたし、ILMのチームにももちろん慣れていた。僕は、彼らが特撮をどのようにやるのか、またなぜそういうやり方をするのかを学ぶことに夢中だった。『ウィロー』みたいな映画に出ると、じかにそういうことをすべて体験することが出来るからね。

そして、特撮の仕事をするということは、豊かな想像力を持つということに尽きるんだ。最終的に、映画が観客にとってどういうものになるか、想像しないといけない。だから、もしあなたがここに立っていて、ブラウニーが隣に立っていたら、それを心の中で映像化出来ないといけない。何もないところに向けて演技をしているわけだけど、ポストプロダクションでブラウニーを入れ込んだ時、説得力がないといけないからね。それはまるで、子供に戻って、本当は何も見えないのにまるで見えるかのように想像するということなんだ。

■「ルーカスはいつも現場にいて楽しんでいた」− ルーカスやハワードとの思い出

−− ヴァル・キルマーと共演していかがでしたか?

W: とても楽しかったし、彼と仕事をすることを楽しんだよ。彼は素晴らしい役者だし、一緒にいてとても楽しい人だ。彼はたくさんのことを教えてくれた。僕に、何ごともあまりにシリアスに取らないようにした方がいいとね。僕がすごいプレッシャーに負けないようにそう言ってくれたんだ。彼は物事を軽やかにしてくれて、僕がリラックス出来るようにしてくれた。実はつい最近、「Life's Too Short」というテレビ番組の仕事を彼と一緒にやった。僕たちが一緒に『ウィロー』をやって以来、25年ぶりに一緒に出演したものなんだよ。

ヴァル・キルマーとの共演シーン。ウィロー 4月10日ブルーレイ発売 ¥4,935(税込) 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント (C)2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

−− 25年ぶりとはすごいですね。監督のロン・ハワードと仕事をしていかがでしたか?

W: 彼は素晴らしいよ。ロンは驚くべき監督だ。彼自身、役者でもあったから、映画の現場で役者でいることがどういうことかはっきりわかっている。監督として、役者に何て言えばいいか明確に把握しているんだ。彼は間違いなく、その演出で僕から最高のものを引き出してくれた。彼はすごくシリアスなんだ。彼は、役者から何を引き出そうとしているかを教えてくれる。また同時に、ちゃんと仕事さえやっていれば、喜んで楽しもうとしてくれる。素晴らしいメンターだし、今でも素晴らしい友だちなんだ。

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