『ウィロー』撮影秘話から、最新映画シーンに対する思いまで
ルーカス脚本/制作総指揮の『ウィロー』初BD化記念! 主役のワーウィック氏独占インタビュー
−− メイキングの映像を見ると、ジョージ・ルーカスはいつも現場にいたようですね?
W: そうなんだ。彼はしょっちゅう現場にいたよ。ファンタジー映画を作るというのは、すごく大変な仕事だ。だから、彼みたいな人が側にいてくれて、彼の専門知識を貸してくれるというのは…。彼は脚本を手がけたから、ストーリーやキャラクターのことをとてもよく知っているし、さらに特撮のこともとてもよく知っている。彼は、より大きくより良いエフェクトを作り出すのに、ILMをどのようにプッシュすればいいかわかっているんだ。
ジョージはしょっちゅう現場にいて、とても楽しんでいた。僕たちは、一度現場で水の掛け合いっこをしたんだけど、それについてロンはあまり喜んでいなかったな。彼は映画を作ろうとしていて、僕とジョージはふざけていたんだ。
■「ホームシアター環境の充実やVODサービスの普及は素晴らしいこと」
−− ホームシアターには、映画館で観るのとはまた違った楽しみ方があると思いますが、そういった家庭で映画を観るスタイルについて、俳優としてどう思いますか?
W: ホームビデオが今こんなに人気を呼んでいるのは素晴らしいことだと思うよ。『ウィロー』のように、昔観た映画を今になってまた楽しむというのに完璧なものだと思う。
第一に、今『ウィロー』を劇場で見ることはもちろん出来ないわけだからね。そして、自分の家という居心地の良い場所で観ることが出来る。さらに今はブルーレイだから、映画館で観た時のように高画質で観られる。
この映画のサウンド・デザイナーだったベン・バートは、今回のブルーレイ化のためにオーディオをリミックスした。彼は、今の人々が持っているホームシアターのオーディオシステムは、25年前『ウィロー』が公開された当時の映画館よりもいいと言っていた。彼のリミックスによって、この映画は、家で観る時も映画館と同じように豊かで素晴らしい音を楽しむことができるようになっている。
僕はホームシアターの大ファンなんだ。人々が普通の映画館にもちゃんと行くのを止めない限りね。もちろん、観客は、今映画館で上映されている映画を支持するものだ。でも『ウィロー』のように、現在は映画館で観ることが出来ない昔の映画を観るには、ホームシアターは素晴らしいものだと思うよ。
−− ホームシアターの他に、VODサービスにより色々な場所や端末で自由に映画を観るスタイルも普及し始めていますが、これについては俳優としてどう思いますか?
W: いいと思うよ。役者だったり、フィルムメーカーだったりしたら、人々が自分の作品にもっとアクセス出来る方がいいからね。ブルーレイだろうと、iTuneやNetflixといったサービスだろうと、観客がいつでも映画を観ることができるわけで、それは映画の配給方法や観賞のしかたに革命をもたらしている。
業界に関していうと、いいことだけしかないよ。より多くのアクセスがあると、より多くの人々が作品を観ることになり、もっと多くの映画のスペースが出来ることになる。それは、もっと多くの作品をクリエイトすることを映画業界に奨励することになる。なぜなら、もっと販路があるわけだし、もっと収入を得る可能性が出来ることになる。映画を作るのにはたくさんお金が必要だからね。
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