192kHz/24bitハイレゾ再生にも対応
LG「isai」開発者インタビュー − KDDIと共同開発し日本のニーズに対応
■オリジナルのユーザーインターフェース「isaiスクリーン」を新規開発
オリジナルの「isaiスクリーン」が新規に開発、搭載されている。ホーム画面をセンターに、左右へフリックするとSNS/ビデオ/ニュース/トレンドの4つに分類されたカテゴリーページが表示される。各カテゴリーのページを上下にフリックすると、今度は最新情報が時系列に並ぶというギミックだ。
「トレンド」はauスマートパスや会員限定クーポン、アプリなどのお得な情報を表示するカテゴリーであり、「ニュース」にはプリセットのチャンネルに加えて、お気に入りサイトのRSSも登録できる。「SNS」はFacebook/Twitter/mixiのアカウントを登録しておいて時系列で見られる。動画はauビデオパスやYouTubeに対応している。
4つのカテゴリーはプリセットで決められているが、5枚のページの中にブランクのページを挿入することもできれば、順序を変えることも可能だ。そもそもisaiスクリーンを使わない場合は設定からON/OFFを選べる。
この「isaiスクリーン」は、KDDIとの共同開発で最も注力してきた部分であると金氏は振り返る。
「LGエレクトロニクスの開発チーム内には、グローバルモデルの“Gシリーズ”のユーザーインターフェースを開発した担当者もいました。彼らの中には、既にグローバルモデル向けに開発が終了しているソフトウェアが“ベストの出来”なのだから、これ以上isaiのために変更を加える必要性がわからないと、開発に難色を示す者も当初はいました」(金氏)
金氏はKDDIのリクエストを取りまとめながら、同時にLGエレクトロニクスの開発チームにカスタムモデルの必然性を説いて回った。次第にLGエレクトロニクスのスタッフにも、「こだわりのオリジナルモデル」をめざすisaiの開発コンセプトが浸透して行き、「isaiスクリーン」のアウトラインが形作られてきた。
インターフェースの外枠が決まってからも、細かな仕様を一つずつ決めていく作業には多くの時間と労力が費やされたようだ。「操作時の細かなアクション、アイコンの大きさやデザイン、機能の配置や画面全体の作り込みなど細かなところを決めていく段階にも、多くの苦労がありました。こうしてソフトウェアの企画開発には、開発がスタートしてからほぼ丸1年の時間をかけてきたと思います」(金氏)