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LG「isai」開発者インタビュー − KDDIと共同開発し日本のニーズに対応
KDDIからauの13年冬の最新ラインアップに加わるLGのスマートフォン「isai」が発表された。日本市場向けのカスタマイズモデルとして、KDDIとLGが共同開発したことでも注目されるこの「isai」について、LG Electronics Japan(株)で本機の商品企画を担当した金 希哲氏に開発の背景や、同社の日本市場に向けたスマートフォンビジネスの戦略を訊ねた。
LGエレクトロニクスは、今年の8月に同社のフラグシップ・スマートフォン「LG G2」を発表(関連ニュース)。グローバルモデルである本機は、日本ではNTTドコモ向けの端末「G2 L-01F」として10月から販売がスタートしている。
一方、KDDI専用のオリジナル端末としてその姿を現した「isai LGL22(以下:isai)」は、グローバルモデルの「LG G2」をベースにチューニングを行ったバリエーションモデルと思われるかもしれないが、実際の内容は仕様やデザインの面をはじめ、かなり異なっている全く“別モノ”のスマートフォンだ。
まずは「isai」の開発が立ち上がった経緯から金氏にうかがった。
■ひと味違う「isai=異才」を備えるスマートフォン
「LGエレクトロニクスでは、昨年は“Optimus”をメインシリーズに掲げていましたが、今年からはフラグシップの“G”シリーズを新しく立ち上げてグローバルに展開しています。日本市場でも同じく、昨年はOptimusブランドの製品を発売してきましたが、今秋からLG G2を展開しています。今回のisaiについては日本限定のカスタムモデルとして、今から約1年前にKDDIからのオファーを受けて立ち上がったブランドです」(金氏)
LGエレクトロニクスはこれまでにも、日本市場向けのカスタマイズモデルを手がけた経験はあった。しかしそれらは、筐体のカラーやデザインを変えるといった範疇でハードウェアに変更を加える程度のものであり、内部のソフトウェアはグローバルモデルの基本仕様と同じというモデルだった。対するisaiは、KDDIとLGエレクトロニクスが膝を付き合わせながら開発を進めてきた独自企画のモデルである。LG G2との違いについて、金氏は説明を加える。
「isaiとLG G2は開発時期が重なる部分もありますが、そもそも企画が立ち上がった経緯が全く異なっています。いずれのモデルも、その時期に手に入れられる最も良いハードウェアを使おうというコンセプトは同じであるため、ディスプレイとCPUには共通のデバイスを使っていますが、他の仕様やデザインは全く異なっています」(金氏)
なお金氏によれば、LGエレクトロニクスでは、日本以外の地域でカスタマイズモデルを展開した事例は他にないという。海外でもキャリアが独自にスマートフォン向けのサービスを展開することはあるものの、端末のデザインや仕様はほぼメーカーまかせである。日本のようにユーザーの多種多様な好みに合わせて、端末そのものの仕様決定にまでキャリアが関わることは非常に少ないのだという。端末メーカーの数が多く、厳しい競争環境が存在する日本市場では、よりオリジナリティの高い商品に対するキャリアやユーザーのニーズが必然的に高まることになる。
「isai」のブランド名は日本語の「異才」から来ている。金氏によれば「他のスマートフォンとは良い意味で“少し違う”存在であることをアピールする意味が込められている」そうだ。
isaiの製品が持つ特徴は、大きく分けると「デザイン」「ソフトウェア」「ディスプレイ」の3点だ。
LGエレクトロニクスは、今年の8月に同社のフラグシップ・スマートフォン「LG G2」を発表(関連ニュース)。グローバルモデルである本機は、日本ではNTTドコモ向けの端末「G2 L-01F」として10月から販売がスタートしている。
一方、KDDI専用のオリジナル端末としてその姿を現した「isai LGL22(以下:isai)」は、グローバルモデルの「LG G2」をベースにチューニングを行ったバリエーションモデルと思われるかもしれないが、実際の内容は仕様やデザインの面をはじめ、かなり異なっている全く“別モノ”のスマートフォンだ。
まずは「isai」の開発が立ち上がった経緯から金氏にうかがった。
■ひと味違う「isai=異才」を備えるスマートフォン
「LGエレクトロニクスでは、昨年は“Optimus”をメインシリーズに掲げていましたが、今年からはフラグシップの“G”シリーズを新しく立ち上げてグローバルに展開しています。日本市場でも同じく、昨年はOptimusブランドの製品を発売してきましたが、今秋からLG G2を展開しています。今回のisaiについては日本限定のカスタムモデルとして、今から約1年前にKDDIからのオファーを受けて立ち上がったブランドです」(金氏)
LGエレクトロニクスはこれまでにも、日本市場向けのカスタマイズモデルを手がけた経験はあった。しかしそれらは、筐体のカラーやデザインを変えるといった範疇でハードウェアに変更を加える程度のものであり、内部のソフトウェアはグローバルモデルの基本仕様と同じというモデルだった。対するisaiは、KDDIとLGエレクトロニクスが膝を付き合わせながら開発を進めてきた独自企画のモデルである。LG G2との違いについて、金氏は説明を加える。
「isaiとLG G2は開発時期が重なる部分もありますが、そもそも企画が立ち上がった経緯が全く異なっています。いずれのモデルも、その時期に手に入れられる最も良いハードウェアを使おうというコンセプトは同じであるため、ディスプレイとCPUには共通のデバイスを使っていますが、他の仕様やデザインは全く異なっています」(金氏)
なお金氏によれば、LGエレクトロニクスでは、日本以外の地域でカスタマイズモデルを展開した事例は他にないという。海外でもキャリアが独自にスマートフォン向けのサービスを展開することはあるものの、端末のデザインや仕様はほぼメーカーまかせである。日本のようにユーザーの多種多様な好みに合わせて、端末そのものの仕様決定にまでキャリアが関わることは非常に少ないのだという。端末メーカーの数が多く、厳しい競争環境が存在する日本市場では、よりオリジナリティの高い商品に対するキャリアやユーザーのニーズが必然的に高まることになる。
「isai」のブランド名は日本語の「異才」から来ている。金氏によれば「他のスマートフォンとは良い意味で“少し違う”存在であることをアピールする意味が込められている」そうだ。
isaiの製品が持つ特徴は、大きく分けると「デザイン」「ソフトウェア」「ディスプレイ」の3点だ。