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ローンチから半年、今後の展開を聞く

Netflixが考える “4K/HDRの次” とは? グレッグ・ピーターズ社長インタビュー

公開日 2016/05/17 10:00 インタビュー:編集部 風間雄介
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2015年9月にNetflixが日本市場に参入し、半年以上が経った。各社の主要テレビに軒並み搭載され、さらにはユーザビリティを重視した「Netflix推奨テレビ」が日本でも販売されるなど、日増しに存在感を高めている。

Netflixは4K配信をいち早くスタートするなど、クオリティに強いこだわりを持つことでも知られる。最近ではHDR配信の拡充をアナウンスし、最新テクノロジーを積極的に使って視聴体験をよりよくする姿勢を鮮明に打ち出している。

Netflixの現状、そして今後の展開について、同社日本法人社長のグレッグ・ピーターズ氏に話を聞いた。

NETFLIX日本法人社長のグレッグ・ピーターズ氏

−−昨年9月に日本でローンチしてから半年以上が経過しました。世界でのユーザー数は公表されていて、とても好調と認識していますが、日本での状況はいかがでしょうか?

ピーターズ氏:現時点での、グローバルのユーザー数は8,100万人で、成長を続けています。各国の登録者数を個別に公表することはしていません。

日本についてのここまでの道のりは、ほぼ予想通りです。サービスを開始する前から、日本における事業展開には、課題がいくつかあると認識していました。

まずNetflixの認知度がゼロに近い。それに、日本ではVODがあまり普及していないことも分かっていました。

それから日本市場では、日本制作のローカルコンテンツが強いということも理解していました。そのため日本制作のオリジナルコンテンツを作る必要があるという考えで事業を進め、今のところ、それなりに順調に進んでいると思います。ただしさらなるユーザー獲得に向けて、まだまだやらなければならないことがあります。


4K/HDRコンテンツが続々登場

−−ローカルコンテンツを重視されているとのことですが、中でも期待のコンテンツが「火花」(関連ニュース)だと思います。いつ頃この企画はスタートしたのでしょうか?

日本制作のコンテンツとして期待がかかる「火花」(C)2016YDクリエイション

ピーターズ氏:実は、日本でのローンチ前から、よしもとさんと話をしていました。この6月3日にいよいよ世界190ヵ国に向け、4Kで配信を開始します。

この作品は4KというだけではなくHDRでも配信しますが、HDR配信は6月3日ではなく、もう少し先になります。できる限り早くHDR配信を始めたいと考えており、それほど長くはお待たせしないと思います。


−−「火花」に限らず、「シドニアの騎士」などもHDRで提供しますね。ほかのHDRコンテンツの配信スケジュールについても教えていただけますか?

ピーターズ氏:いくつかのコンテンツは、すでにHDRで提供されています。具体的には「マルコ・ポーロ」などです。現在リマッピングを急ピッチで進めており、夏までには100時間、今年中に150時間以上のHDR作品を提供することを目指しています。

HDRコンテンツには、コンテンツの詳細画面に「HDR」や「Dolby Vision」と表示されます。HDRはHDR10、Dolby Visionはその名の通りドルビービジョンで配信することを表します。ただしHDR非対応のテレビでは表示されません。


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