【特別企画】ロシアオーディオを救うの巻
上坂すみれさんがロシアのヘッドホンに “問題がある” ペイントをした話
●オーディオの話、そして問題ある(?)ペイント |
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折角なので、上坂さんのオーディオにまつわるお話をお聞かせください。先ほどまでのお話から感じたんですが、上坂さんはヘッドホン派なんですか?
そうなんです。イヤホンは小さいイヤーピースにしないと、耳にちゃんと入らなくて、すぐ落ちちゃうんです。耳かけのイヤモニタイプだと落ちないですけど、ライブを思い出して緊張しちゃうので。春夏秋冬、ヘッドホンを着けています。店員さんにも声を掛けられないし。
鷲崎健さんも仰ってましたね、お店ではイヤホン外さないって。
話し掛けられたら、「いま聴いてるでしょうがー!」って(笑)。田中邦衛ばりにキレる、心のなかで。
私が、まだ聴いてる途中でしょうが!!…と。
まさにそうです、気持ちを汲んで欲しい(笑)。
家ではどんな風に音楽を聴かれているんですか?
コンポを買ったので、スピーカーから音を出して聴いています。けど、そのコンポ、ウッドコーンだと思って買ったんですけど、最近ウッドコーンじゃない可能性が浮上してきました。
そんな可能性が出てくるものなんですね。
審美眼がなくって・・・。最近お仕事でオーディオ機器に触れる機会が増えましたけど、まだ沼には入っていません。けど、大きなスピーカーとかには憧れますね。
もうそろそろですね。
ようこそ。
まだ入っていませんからね・・・!
お越しをお待ちしております。では、音楽はどういったジャンルを聴かれていますか?
結構バラバラで、ユーロビートとかイタロディスコとか、昭和歌謡も聴きますし・・・。80年代のものが多かったんですけど、最近は天知茂ブームによって60年代の歌謡曲も入手するようになりました。アニソンも、電波ソングも好きです。
古いほうだと、軍歌も?
そうですね、ロシアの曲で一番持っているのは軍歌ですね。あとはやっぱりメタルですね、日本のも海外のも好きです。
無知な質問なんですが、ロシアにもメタルってあるんですか?
もちろん! ロシアンメタルで一番有名なのは、「ゴーリキー・パーク」ですかね。何が凄いかって、ソ連時代のペレストロイカで西側の文化が入り始めたすぐの80年代後半に登場して、牧歌的なダサさが西側で人気を博して、それ以降の作品はアメリカ寄りというか普通になっちゃったんですけど、その最初の『ゴーリキー・パーク』というアルバムが、見よう見まねメタルな感じでとても良いんです!
メタルを聴かない僕ですが、思わず聴かねば、となる力説でした。
ロシア語の響きって、メタルに向いていると思うんですよね。巻き舌なんかも強くって。
他にロシア方面のアーティストだと、「レニングラード・カウボーイズ」とか・・・?
あれはちょっと、地域が違って、北欧のリーゼント集団ですね。色んな軍楽隊とコラボコンサートをやっているんですが、やたらと歌が上手いから、普通に感動しちゃうんですよ。最高です!
普通に上手い人が、全力でふざけるパターンですね。
ロシアポップスの人たちって、ミュージシャン一家だったり、音楽院に通っていたりすることが当たり前というか、地の力がとんでもないエリートなんですよね。
真面目に勉強してからドロップアウトしてるんですね。ロシアにハードロックやヘヴィメタルが大々的に上陸したのは、ボンジョビやイングヴェイがあちらでライブを行った80年代末あたりでしょうか? あんな”ジ・アメリカン”なバンドやギターに火をつけて叩き壊す人が、当時まだソ連だったあの国でライブなんてよく実現したなと思います。
本当ですよ、そんな反体制的な感じをぶつけたのが凄いです。でも、統制のあったその頃でも隠れてレコードを聴いていたって言いますよね。レコードが作れないから、使用済みのレントゲン写真をレコードの素材にしていたそうですよ。
密造酒のようですね。
でも、今見るとレントゲンレコードってオシャレなんですよね。
レントゲンレコードではないですが、「恋する図形(cubic futurismo)」含む上坂さんのシングル7曲が、7インチ・レコードで2016年9月28日に発売されます。各タイトル限定1,000枚なので、早めに入手したいですね。
どうしました、急に。
時たま仕事を思い出すんですよね。
以上、まだまだ謎の多い、ロシア音楽シーンでした。
ロシアでのアニメ関連のイベントだと、コスプレした方が多く集まられるんですよね。
はい、その辺りは凄く充実していますね。モスクワやサンクトペテルブルク、それ以外の都市でもイベントが開催されていて、私が行ったイベントも、わざわざコスプレするためにシベリアから来たという方もいらっしゃったくらいです。
そういったイベントでは、日本のアニメ作品のコスプレなどがよく見られるんですか?
アニメだけじゃなくて、宝塚とか、ビジュアル系とか、そういうのも日本のコスプレに入りますね。
日本の文化が広く捉えられているんですね。逆にロシアの文化が日本にもっと伝わってきたり、相互に交流が深まっていって欲しいです。
そうなると、ロシアオーディオも、もっと盛り上がるかもしれませんね。
・・・では、そろそろ締めに入らせていただきたいのですが、上坂さんの新曲『恋する図形(cubic futurismo)』の聴きどころを教えてください。
そうですね、80年代っぽいテクノポップなんですけど、ヘッドホンで聴くと奥行きが感じられるんですよ。昔のテクノポップの平面っぽい感じも良いですけど、またそこから進歩した21世紀の奥行き付きテクノポップは新しいと思うので、ぜひ聴いてみていただけたら嬉しいです。あと、ハイレゾ版を聴かせていただいたんですけど、また違った楽しみ方があったので、いつかハイレゾも出せたらと思っています。
そして『恋する図形(cubic futurismo)』は、タイトルに前衛芸術的な言葉が入っているように、アニメ『この美術部には問題がある!』のED曲ですね。それにかこつけて、上坂さんにお願いがあるんです。読者のために、このヘッドホン「Con Amore - new (コン・アモーレ)」にペインティングしてくれませんか?
えっ、こんな良いヘッドホンに私がそんなことをして大丈夫なんですか?
もちろん! ・・・良いんですよね?
はい!
はい、出来ました! 当たった方は、お母さんにバレないように聴いてください。
これは親バレしたらマズいんですか?
このマークを敵視されて、「息子が新しい団体に・・・!」って心配を掛けたらいけませんから。でも、ヘッドホンに絵を描いたのは初めてです。本当に良かったんですよね?
はい、ブランド側が良いって仰られているわけですから。
ええ。ちょっと待っていてください。
えっ。
えっ。
あっ、状況は分かっていただけましたか。どうぞ好きにしてください、と。ありがとうございます!
凄い理解力だ。
あと、こちら読者プレゼントとして・・・。ありがとうございます! そして上坂さん、これでロシアのオーディオに光が差し込みます! 本日はありがとうございました!
ありがとうございました!
無事に許可が取れたので、上坂すみれさんによる世界で1台のペイント入りヘッドホンを1名様にプレゼント! 応募は件名を【上坂すみれさん記事を見ました】として、お送り先の氏名、住所を明記の上、aa@ongen.co.jpまでメールをお送りください。応募期間は2016年8月31日(水)まで。なお、当選の発表は、発送をもって代えさせていただきます。
*お寄せいただきました情報は、プレゼント発送以外の目的では利用しません。また、無断で第三者に情報を提供することはありません。
フィッシャーオーディオやケンネルトンのモデルは、中野ブロードウェイ内にある「フジヤエービック」でも取り扱われているので、ぜひ中野散策の際にはお立ち寄りを。その他の販売店に関してはコチラまで。
上坂すみれさん7thシングル『恋する図形(cubic futurismo)』は好評発売中! 色々と特典やイベントが用意されているので、詳細は上坂すみれ公式HPからチェック! そして楽曲のMVは(出来ればスマホで)必ず見ておくべき!
Main Photo:小野広幸
Stylist:FRINGE
(特別企画 協力:株式会社ゲート、桜木電子株式会社)
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