[PR]3名の “映像のプロ” が対談
「KUROを日本で一番多く売った男」は、なぜLGの有機ELテレビを薦めるのか?
■「これはすごい、有機ELは別格だ」
市川:それにしても、本当に有機ELテレビは素晴らしいですね。実は私は、2003年頃から「いつか有機ELテレビの時代が来る」と言い続けていました。それでLGの有機ELテレビを、一番早い時期に買ったんです。お客様に薦められるか、まずは自分で買ってじっくり試そうということですね。そうして使ってみたら「これはすごい、すぐに違いがわかる。別格だ」と実感したのです。
私は惚れ込んだ商品をお客様に紹介することを、何十年も続けています。商品のよさを十分理解したうえで、どこが良いかをかみ砕いて説明するわけです。
鴻池:どういったところに惚れ込んだのか、くわしく教えて頂けますか?
市川:画質が良いのはもちろんですが、私からすると、正面からみた際の画質以外にも、色々と特長を説明しやすいテレビなのです。
まずプラズマと同様、視野角による影響がほとんど無いと言うこと。液晶の場合、方式にもよりますが、角度によってまったく違う見え方になってしまうものもあります。私に言わせると、「どこから見ても同じ映像になる」という基本が出来ていないわけです。
それに有機ELテレビは、見た目も質感もいいですね。お客様にお見せするときにはまず触って頂くのですが、いままで体験したことの無い触感なのです。表面は、飛行機で使われているものと同じような透明な強化ガラスですね。
横から見たときもパネルが薄くて、とても綺麗です。また筐体があまり熱を発しないので、夏でも暑くない。ご体感頂くと、これまでのテレビとは全く違うことがわかっていただけます。
■有機ELは構造がシンプル。薄さやコストなどメリット多数
直井:仰るとおり、有機ELはこれまでのデバイスとはまったく違います。液晶は液晶分子によるシャッターとバックライトという構造になっていまして、いくつもの導光板が必要です。有機ELはもっとシンプルな構成で、シートをいくつも貼り合わせる必要がありません。もちろん製造するには、新しく設備を導入する必要があるわけですが、将来的には液晶よりも安く作れるようになります。
鴻池:性能だけではなく、コスト面でも優位性があるということですね。もう一つ、構造がシンプルなぶん、液晶に比べて圧倒的に薄くできることも魅力ですね。
直井:はい。LGがグローバルで最初に4Kの有機ELテレビを発売したのは2013年のことですが、それは画面が曲面タイプのモデルでした。実はそのコンセプト提案は、ジャパンラボから行ったものです。現状のOLED TVのラインナップはほとんどが平面型になっていますが、今後も薄さを活かした新たな提案を行っていきたいですね。
■有機ELならではの広レンジ映像。「素の状態」でも自然な映像美
鴻池:そして、もちろん有機ELテレビの画質についても語らないわけにはいきません。今回映像を見せて頂いて、一番感じたのは自然さ、品の良さです。強調をしていないので見ていて疲れません。それでいて、たとえばUHD-BD「4K夜景」の神戸のシーンを見ると、一つ一つの光が暗闇の中にすっと綺麗に立ち上がります。これは有機ELならではの利点ですね。
直井:今後、4K放送も本格化しますし、HDR映像も増えてきます。こういった映像の場合、黒側のコントラストをしっかり引き出せる有機ELは、特段無理をしなくても、補正をほとんどかけなくても、「素の状態」で良い映像が映し出せます。
鴻池:その「黒」がしっかり沈んで諧調表現力も高く、全体としてリアルにコントラストが高いからでしょう、SDR映像を見ても、HDRに近いダイナミックレンジの広さを感じました。
もう一つ、せっかく高精細な4K映像も、液晶のようにバックライトの漏れ光が周辺の映像に影響を与えると、映像全体の解像度が低下してしまいます。特にピーク輝度が高くなるHDR時代ではなおさらです。この点、自発光の有機ELは格段に有利ですね。また、従来の表示デバイスの特性を補うべく、何らかのエンハンスが掛かった映像は、どこか硬い印象がありましたが、そうしたテレビを見慣れた方なら、素性の良い有機ELテレビが生み出す自然な柔らかさに、「見やすい」と驚かれるのではないでしょうか。