「トップに行くためにチャレンジしたい」
FOCALがラックスマンとのパートナーシップに掛ける思い ー 両社代表が語る日本市場の展望
ーー 日本を代表するオーディオブランドであるラックスマンと、日本市場での展開において協力することについての期待、意義についてどうお考えでしょうか。
カーステン氏 私は、FOCALの製品が世界でトップだと思っています。日本の皆さんに、トップブランドであることを知っていただくということに、ラックスマンと一緒にチャレンジしたいし、ラックスマンと一緒であればそれができると思っています。
日本のオーディオ市場は、世界的に見ても進んでいると思いますが、ラックスマンはそんな日本でしっかりとネットワークを持っています。何年も掛けて開発した製品であっても、それを広めるためには販売店にも協力してもらう必要があります。ラックスマンはそうした要求にも応えてくれる会社だと思います。逆に、FOCALの全社員が、ラックスマンの成功に向けてサポートしていきたいと考えています。
ーー ラックスマンのオーディオ製品に対して、どのような印象をお持ちでしょうか。
カーステン氏 ラックスマンとFOCALを組み合わせたデモを行っていますが、そのマッチングの高さからサウンドがより高い次元に到達したと感じています。ヘッドホンアンプについても同様で、ラックスマンのヘッドホンアンプを次のヘッドホン開発のテストに使用しているほどです。
ーー それでは、日本のオーディオファンにひと言お願いします。
カーステン氏 それではシンプルに。音楽を楽しんでください。
ニコラス氏 「LISTEN BEYOND」、“音楽を聴く”の先を体験してください。
ーー 最後に、川上社長におうかがいしたいのですが、ラックスマンからのFOCALへの印象をお聞かせください。
川上社長 ラックスマンは、ディテールにまでこだわる開発を行うオーディオメーカーですが、FOCALも製品づくりに対する姿勢が似ていると思います。アプローチや実際の方法は異なっていても、性能より音を優先するという方向性を目指す点では変わりません。
ラックスマンの音は、あたかもその演奏風景や景色などが映像として浮かぶような、美しく正確な音像が表現されるものだと思います。FOCALのスピーカーについても、音を耳にするとイメージが浮かんでくる。マッチングが良いと言っていただけていますが、音作りにおいても同じ方向を向いているのかもしれません。
FOCALは、販売サポートに対する体制が優れており、また、広告など製品の見せ方において感性が高いと感じられます。このような面では、学んでいきたいと考えています。ラックスマンは、永い歴史と信頼のブランドであり、製品サポートにおいてはユーザーの皆様から高い信頼を寄せていただいております。お互いの良い面を活かし合いながら、カーステン氏が語るように、日本でもトップブランドとして認識されたいと考えるFOCALに対して、ラックスマンも万全なサポート体制で期待に応えていきたいと考えています。
ーー ありがとうございました。