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ケーブル、アクセサリーにまでこだわった音づくり

オランダの注目レーベル「TRPTK(トリップティック)」 に聞く 「最高の音を録ること」へのこだわり

公開日 2018/07/30 13:38 オーディオ編集部:浅田陽介
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ハインスト氏がここまで使用する機材にこだわる理由。それは、ただ音を良くするということだけではなく、音が良くなることでもたらされる、ある作用も関係しているようだ。

「TRPTKでは、できるだけ録音した音源に修正をかけない。というより、アーティストや私達エンジニアなど作品に関わる人々全てが、できる限りリラックスした状態でレコーディングをしたいと思っています。心身ともにリラックスした、すなわち非常に良い環境で演奏されたサウンドは、ほとんど修正する必要すらないような良いレコーディングとなるんです」。

レコーディングの様子。サウンドも含めて演奏者がリラックスできる状況を作ることも大切とハインスト氏は話す

リハーサル中の打ち合わせの様子

余談ではあるが、コーヒーが好きで仕方ないというハインスト氏は、「レコーディング時には良いコーヒー豆と美しいエスプレッソマシンを持ち込んでいる」と笑いながら話す。そんな雰囲気作りも含めて重要なものと捉える彼にとって、サウンドチェック時の音質も非常に重要なものだ。

「やっぱり、アーティストにとっても自分が演奏したものをリラックスして聴くということは、良いものを作る際には極めて重要な要素となると思います」。

あるレコーディングでのコントロールルームの写真。マスタリングと同じKEFのスピーカーを用いるなど徹底した音作りを行っている

だからこそ、ハインスト氏はオーディオを接続するために必要不可欠なケーブル、そして機器の性能をより引き出すためのアクセサリーに関しても強いこだわりを持っている。現在、愛用しているケーブルはフルテックの製品だ。

先日行ったというレコーディングでは、ケーブルを全てフルテック製に統一。写真はマイクプリへ接続された電源ケーブル

マイクプリに入力されるフルテックのケーブル達

「学校を卒業してTRPTKを立ち上げてから9年間、自分が納得できる高いクオリティを持つケーブルを探して来ましたが、なかなか出会うことができなかったんです。そんななか、いろんなケーブルを試す過程で、フルテックの代理店から"これはどう?"と薦められたんです。それでフルテックを繋いで聴いてみたら“これだ!”って思いました」。

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