プロが考える「伝わる話し方」の基本も紹介
音が良いとビデオ会議でも発言力UP! ラジオDJサッシャさんにおすすめマイクを聞いてみた
■簡単に使えて音がいい。いいとこどりの「USBマイク」
—— いろいろ試したということですが、どんなマイクを試したんでしょう?
サッシャさん:主にオーディオテクニカの「AT9933USB」「AT9934USB」「AT2020USB+」です。
—— どれもUSB接続のコンデンサーマイクですね。
サッシャさん:ダイナミックマイクも考えたんですが、大きな声を出せない自宅の環境ならコンデンサーマイクもアリだなと。それに、色々機材を噛ませずUSBでシンプルにつなげられる安心感がいいなと思いました。
コンデンサーマイク コンデンサー(蓄電器)の原理を応用したもの。振動膜にあらかじめ電気を貯めておき、音を受けて振動膜が動くと電圧がかわる。感度が高いので細かな音が録りやすく、「小声でささやくように喋る方に向いている」(サッシャさん談) ダイナミックマイク 振動板(ダイアフラム)の中央に一体化したコイルが取り付けられ、周囲にコイルをはさむようにマグネット(永久磁石)が形成されている。ムービングコイル方式とリボン(ベロシティ)方式がある。「僕のように(笑)、大声でハキハキ喋る方に向いている」(サッシャさん談) |
—— 僕もAT2020USB+を使ってみたんですけど、びっくりするくらい使いやすい。USBオーディオクラス対応だから基本的に全部のソフトで音声入力として使えますし、設定も慣れてしまえば1回10秒かからないですもんね。
サッシャさん:今回リモート収録環境を作るときに、J-WAVEのミキサーさんたちにも相談したんです。そしたらコンデンサーマイクは電源管理が難しいからすごく大変だよって言われたんです。ファンタム電源を入れる前につなげちゃいけないとか、いろいろ作法があるんですよね。
でもUSBマイクだと、コンデンサーでも全然そういうのを気にせず使えました。「簡単」と「音が良い」という“いいとこどり”で、びっくりしました。
—— 全く難しいことを考えずに音を良くできるから、普段機材を触り馴れてない人でも使いやすいと思います。試してみて、それぞれ実際どんな感想でしたか?
サッシャさん:「AT9933USB」は実売価格3,000円台ですけど、音が良いんですよ。ビデオ会議に使うの、とてもいいと思います。僕はオンエアでも使いました。この値段で自分の発言が通りやすくなるんだったら安いもんですよね(笑)
「AT9934USB」もすごく良かったです。AT9933USBから一歩先に進んで、音声コンテンツを手軽に始めたい方にいいと思いました。ただ僕が組み合わせたいiPadと相性が合わないみたいで、音量がすごく小さくなってしまって。 PCと組み合わせて使うなら問題なかったんですけどね。
「AT2020USB+」はもう、いろいろ使ったなかで圧倒的にパフォーマンスが高い。プロでも満足できるコンシューマー向けモデルという点では上位に位置するモデルだと思います。J-WAVEのスタジオでも使ってる「AT2020」のUSB版ですしね。
—— AT2020USB+はNetflixのリモート収録用推奨機材にも挙げられていますね。振動板の性能が優れてるから集音性能も高いし、筐体が金属製だから、接続機器とかUSBケーブルを介して伝わってくるノイズへのシールド効果も高い。マイクを選ぶときに大事になってくる「集音性能」と「低ノイズ」をしっかり満たしてくれるモデルですね。友達とのビデオチャットに使ってみたんですが、「すっごく音良いね!」とみんな驚いていました。
編集部:今回のオンライン取材も、サッシャさんと土方さんだけAT2020USB+を使っていただいてるんですが、PCの内蔵マイクを使っている他メンバーと比べて音がクリアで本当に聴き取りやすいです。
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