【PR】音質も使い勝手も徹底追及
ビクター渾身の“ウッド振動板”完全ワイヤレス開発陣を直撃!「HA-FW1000T」開発秘話
美和 前提として、まずは有線モデルである「HA-FW1500」と「HA-FW10000」の音質の違いから説明させてください。「HA-FW1500」は空間表現というよりは、ボーカルや楽器の音像にフォーカスして生々しい臨場感を味わえる “音像型” でした。
それに対して「HA-FW10000」は、より空間を意識した音作りのモデルです。その空間で鳴っている音や余韻、空間の広さをしっかりと再現することに注力したものでした。そして、今回の「HA-FW1000T」は、どちらかというと「HA-FW10000」に近い音作りをしています。
編集部 ウッドイヤホンといえば、昔からのファンにはクラシックやジャズとの相性が良いというイメージもあるかと思います。今回のモデルではいかがでしょうか?
美和 もちろんそれらとの相性も良いですが、どんなジャンルでも楽しめる音作りをしていますので、ロックやポップス、EDMなどいろんな音楽を楽しんでいただきたいですね。クラシックやジャズだけじゃないですよ、と申し上げたいです(笑)。
例えば、最近の打ち込み系の楽曲は低域がかなりローエンドまで入っている傾向にあり、これをちゃんと再生するには、イヤホン側にも広い帯域再生能力が求められます。「HA-FW1000T」はドライバーサイズも大きいですし、音作り的にも、こうした低音帯域の音の動きをしっかり聴き取れるようになっています。
編集部 なるほど。それでは、音楽を聴く際にウッド振動板らしさを感じやすいポイントはありますか?
美和 まずディテールの再現性をチェックしてもらうのがいいかもしれません。イヤホン開発でディテール再現を追求しようとすると、尖った音になりがちなんです。「細かい音は出てるけど聴いていてちょっと疲れるな」といったイメージですね。一方、今回のモデルでは、ディテールをしっかり再現しつつも、長時間でも聴き疲れしない、もっと聴いていたい音に仕上がっています。これはウッド振動板も寄与している部分です。
■音楽制作のプロも納得する音質
編集部 音質面では、音楽制作のプロであるビクタースタジオが監修したことを示す「Tuned by VICTOR STUDIO」も冠しています。歴戦のスタジオエンジニア陣からは、どんな注文があったのでしょうか。
美和 実は今回、最初に聴いてもらったときからいきなり「これはイイね!」という反応だったんです。そこをベースにやりとりを重ねて、完成度をさらに高めていきました。以前に「HA-FX100T」(※ビクターの完全ワイヤレス第1弾モデル)でやりとりした経験が活きた部分もあったのかなと思いますが、プロのエンジニアも満足する音を初期段階から実現できていたというのは嬉しかったですね。
編集部 音質に関しては、ワイヤレス伝送のために圧縮された音源をハイレゾ相当に復元する独自技術「K2テクノロジー」も搭載していますよね。この技術も元々はビクタースタジオのノウハウを活用したものですが、今回の「HA-FW1000T」への搭載にあたっても何かやりとりはあったのでしょうか。
美和 高音質化するためのパラメーター調整の部分ですね。とても細かくパラメーターを調整できる技術ですので、今回のモデルに最適化するために非常に時間をかけました。もしかしたら、本体そのものよりも、こちらの調整に関するやりとりのほうが時間がかかったかもしれません。
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