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【対談】評論家も「自腹で買った」Polk Audioのサウンドバー。その魅力を語り尽くす!
Polk Audio(ポークオーディオ)というオーディオブランドの名を聞いたことはあるだろうか。手の出しやすいスピーカーやサウンドバーを世に送り出し、そのコストパフォーマンスの高さから人気が急拡大しているブランドだ。
特にサウンドバーは、近年盛り上がりを見せているジャンル。その激戦区の中で高い評価を獲得しているPolk Audioのサウンドバーには、一体どのようなメリットがあるのだろうか。そこでオーディオ評論家の土方久明氏と秋山真氏が実際に製品を使い、実力をチェック。そこから分かった「Polk Audioならではの魅力」を語って頂いた。
土方 盛り上がっていますよね、サウンドバー。僕も友人から「どれが良いの?」とよく質問がよく来ます。でも実は、昔はあまりサウンドバーは好きではなかったのです。
それは、本格的なオーディオと比べると、おもちゃのような音だったから。しかし、最近では人気が上がるにつれて、性能の良いモデルも増えてきました。だから今では、逆にサウンドバーを推しています。
秋山 たしかに、はっきり言って少し前までは「サウンドバーってこういうものだよね」という感じの音のものも多かったですよね。プラスチックな感じでお値段相応というか。
土方 僕がサウンドバーに対する認識を改めるようになったのは、ゼンハイザーが高級なモデル(AMBEO Soundbar)を出したころでした。これを聴いてから、本気で作るとサウンドバーって凄いのでは、ということで注目し始めたんです。
秋山 サウンドバーってこういう風にもなれるんだって自分も思いましたよ。とはいえ高いから、簡単に導入はできなかった。そうこうしていたら、B&Wとかデビアレとか、他のメーカーからも高級機が出てきました。
土方 ちょうど2021年に2本くらいサウンドバーの一斉試聴記事を執筆したんです。1つはテレビでサラウンドを楽しむというものと、もう1つはサウンドバーで音楽を聴くというもの。実はその企画で初めてPolk Audioと出会いまして、聴いたモデルは「Signa S3」でした。
それより前から、海外のオーディオ媒体でPolk Audioのハイファイスピーカーを見ていて、どこも凄くコストパフォーマンスが高い、驚異的だ、みたいなことが書いてあったから、Polk Audioの名前は知っていました。とはいえノーマークだったので、実際に聴いたらすごく音が良くて、完全ダークホースでした。
秋山 なるほど。僕が最初に聴いたのは2021年に発売された最上位モデル「Signa S4」でしたね。実はPolk Audioってアメリカではすごく有名で(※秋山氏は前職でアメリカ在住経験あり)、どこの店に行ってもあるんです。でも置いてあるだけだから、なかなか鳴っているのは聴いたことなくて。じっくり聴いたのは、日本に上陸してからでした。
Signa S4を最初に聴く前、実は舐めてかかっていました。さきほど言ったように、高級機になるとサウンドバーってすごいと思っていましたが、Signa S4は安かったから。我々みたいなマニアは、4万7000円っていう値段でまず先入観を持っちゃいますよね。でも家で聴いてみたら、「あれ、いいじゃん」と。値段のことは忘れた方がいいですモデルですよ、これは。
土方 コスパ良いですよね。鳴らした一発目から印象が良いし、まず音がチープじゃないと思いました。
秋山 Signa S4の音は、映画館に凄く近いと思います。多くの人が期待するであろう、ホームシアターの音。映画館で聴いた時のような満足感や高揚感がある。映画館のサウンドに近いものがあって、それが他のサウンドバーと違うなと思いました。普通のサウンドバーって、あまり映画館の音って感じがしないんです。
もちろん高級機になると別ですが、同じぐらいの価格帯だと、映画館のサウンドに近いと思うのは他にないと思います。バー型で頑張ってるな、と思う製品は他にありますが。
前に取材でPolk Audioのスピーカー「Signature Eliteシリーズ」を使って『魔女の宅急便』を観たのですが、そのときの印象がめちゃくちゃ良かったんです。すごく映画館の音がしていて、それはSigna S4も同じ印象でした。本当に映画館で聴いているような多幸感で、少しウォームとかサウンドが暖かいとか。映画館って独特の音がするじゃないですか。
土方 映画館ってセリフがわかりやすいですよね。
秋山 映画ってセリフが命で、セリフが全体の7割って言われているんです。そのセリフの聞こえ方ってやっぱり、映画館だとすごくいいんですよね。
映画館はスクリーンに穴が空いてて、裏にスピーカーあって、そこから映画館のいい音が聴こえてくる。でもそれを家でやろうとすると、すごく大変。いちばん大変なのはセンタースピーカーで、映画再生にすごく重要ですが、置く場所に困ってしまいます。
土方 スピーカーってすごく難しいですよね。特にセンターは。
秋山 だから、突き詰めるとセンターレスでやる人も多いです。
土方 今のサウンドバーってあまりセリフが下がらないですよね。これは最近のサウンドバーが凄いと思うところで、しっかりとセリフを画面の高さに上げてくる。
秋山 Polk Audioも同じで、ちゃんと画面から音が聴こえてきます。画面の中にスピーカーが並ぶって、映画館と一緒。これが実は、サウンドバーの一番の利点なのではないかと最近思っています。
特にサウンドバーは、近年盛り上がりを見せているジャンル。その激戦区の中で高い評価を獲得しているPolk Audioのサウンドバーには、一体どのようなメリットがあるのだろうか。そこでオーディオ評論家の土方久明氏と秋山真氏が実際に製品を使い、実力をチェック。そこから分かった「Polk Audioならではの魅力」を語って頂いた。
数年でクオリティが急上昇したサウンドバー
土方 盛り上がっていますよね、サウンドバー。僕も友人から「どれが良いの?」とよく質問がよく来ます。でも実は、昔はあまりサウンドバーは好きではなかったのです。
それは、本格的なオーディオと比べると、おもちゃのような音だったから。しかし、最近では人気が上がるにつれて、性能の良いモデルも増えてきました。だから今では、逆にサウンドバーを推しています。
秋山 たしかに、はっきり言って少し前までは「サウンドバーってこういうものだよね」という感じの音のものも多かったですよね。プラスチックな感じでお値段相応というか。
土方 僕がサウンドバーに対する認識を改めるようになったのは、ゼンハイザーが高級なモデル(AMBEO Soundbar)を出したころでした。これを聴いてから、本気で作るとサウンドバーって凄いのでは、ということで注目し始めたんです。
秋山 サウンドバーってこういう風にもなれるんだって自分も思いましたよ。とはいえ高いから、簡単に導入はできなかった。そうこうしていたら、B&Wとかデビアレとか、他のメーカーからも高級機が出てきました。
土方 ちょうど2021年に2本くらいサウンドバーの一斉試聴記事を執筆したんです。1つはテレビでサラウンドを楽しむというものと、もう1つはサウンドバーで音楽を聴くというもの。実はその企画で初めてPolk Audioと出会いまして、聴いたモデルは「Signa S3」でした。
それより前から、海外のオーディオ媒体でPolk Audioのハイファイスピーカーを見ていて、どこも凄くコストパフォーマンスが高い、驚異的だ、みたいなことが書いてあったから、Polk Audioの名前は知っていました。とはいえノーマークだったので、実際に聴いたらすごく音が良くて、完全ダークホースでした。
秋山 なるほど。僕が最初に聴いたのは2021年に発売された最上位モデル「Signa S4」でしたね。実はPolk Audioってアメリカではすごく有名で(※秋山氏は前職でアメリカ在住経験あり)、どこの店に行ってもあるんです。でも置いてあるだけだから、なかなか鳴っているのは聴いたことなくて。じっくり聴いたのは、日本に上陸してからでした。
Signa S4を最初に聴く前、実は舐めてかかっていました。さきほど言ったように、高級機になるとサウンドバーってすごいと思っていましたが、Signa S4は安かったから。我々みたいなマニアは、4万7000円っていう値段でまず先入観を持っちゃいますよね。でも家で聴いてみたら、「あれ、いいじゃん」と。値段のことは忘れた方がいいですモデルですよ、これは。
土方 コスパ良いですよね。鳴らした一発目から印象が良いし、まず音がチープじゃないと思いました。
Polk Audioは“映画館の音”がする
秋山 Signa S4の音は、映画館に凄く近いと思います。多くの人が期待するであろう、ホームシアターの音。映画館で聴いた時のような満足感や高揚感がある。映画館のサウンドに近いものがあって、それが他のサウンドバーと違うなと思いました。普通のサウンドバーって、あまり映画館の音って感じがしないんです。
もちろん高級機になると別ですが、同じぐらいの価格帯だと、映画館のサウンドに近いと思うのは他にないと思います。バー型で頑張ってるな、と思う製品は他にありますが。
前に取材でPolk Audioのスピーカー「Signature Eliteシリーズ」を使って『魔女の宅急便』を観たのですが、そのときの印象がめちゃくちゃ良かったんです。すごく映画館の音がしていて、それはSigna S4も同じ印象でした。本当に映画館で聴いているような多幸感で、少しウォームとかサウンドが暖かいとか。映画館って独特の音がするじゃないですか。
土方 映画館ってセリフがわかりやすいですよね。
秋山 映画ってセリフが命で、セリフが全体の7割って言われているんです。そのセリフの聞こえ方ってやっぱり、映画館だとすごくいいんですよね。
映画館はスクリーンに穴が空いてて、裏にスピーカーあって、そこから映画館のいい音が聴こえてくる。でもそれを家でやろうとすると、すごく大変。いちばん大変なのはセンタースピーカーで、映画再生にすごく重要ですが、置く場所に困ってしまいます。
土方 スピーカーってすごく難しいですよね。特にセンターは。
秋山 だから、突き詰めるとセンターレスでやる人も多いです。
土方 今のサウンドバーってあまりセリフが下がらないですよね。これは最近のサウンドバーが凄いと思うところで、しっかりとセリフを画面の高さに上げてくる。
秋山 Polk Audioも同じで、ちゃんと画面から音が聴こえてきます。画面の中にスピーカーが並ぶって、映画館と一緒。これが実は、サウンドバーの一番の利点なのではないかと最近思っています。