【対談】評論家も「自腹で買った」Polk Audioのサウンドバー。その魅力を語り尽くす！

サウンドモードが全て活用できる

秋山　ムービーモードの音が抜群に良い。ミュージックモードもありますが、個人的にはムービーのほうが僕は好き。セリフを伝えるために中域をうまく作っているので、音楽再生にそのまま活きます。あと中域が暖かいので、聴いていて心地よいサウンドです。

Polk Audioの良さはムービーモードのほうがより伝わると思うので、いろいろなモードがあるけど、まずは映画モードでいろいろなものを聴いてほしい。REACTはサブウーファーが付いているわけではないので、ドーンとかズーンという音はでないし、2chだからサラウンドもないですが、これで十分です。

土方　個人的にはミュージックモードも好きで、限られた中で上手にモードによって音を変えている印象です。REACTは4つのモードを搭載していますが、その中で捨てるものがなかった。どのモードも妥協せずしっかりと作っているのだと思います。

ミュージックモードはステレオの再生イメージが、2本のスピーカーを置いたような感じで自然なんです。ステレオ再生の音の良さを再現しようとしているようなかたちです。またスポーツモードは、アナウンスがさらに明瞭になるような印象です。

秋山　とにかくREACTは、小音量再生時の相性が抜群に良い。いま自宅リビングでは2chのシステムを組んでいますが、音量をある程度上げないと、センタースピーカーがないからセリフが聞こえにくいんです。だから、特に両親は音量が上がってしまいがちなんですけど、REACTが家に来て、ボリュームが滅茶苦茶下がりました。本当に心配するくらい小さい音で、これまでは絶対に聞こえない音量なのに、普通にそれで観れているから驚きました。

REACTの前にSigna S4を試して、その時も同様の傾向でしたが、REACTは特に小さい音でも問題ないように感じます。なぜそうなるのか考えたときに、REACTはほとんど中域の音がメインで、高音と低音が支えているだけだから、小さい音量でも問題ないのだと思います。

土方　小さい音量で出すって意外と難しいです。ナイトモードで声をはっきりさせるという、電子的なイコライゼーションによって実現できることはありますが、基本性能が高くないと成り立たない。簡単にいえば付帯音。アンプとかの性能だって、小レベルの音のほうが難しいじゃないですか。

付帯音がないエンクロージャーやユニットなどを組み合わせた総合的な音作りがしっかりしてないと、小音量再生は厳しいと思います。でもそれがしっかり出ているのは、Polk Audioのサウンドバーは基本性能が高いからだと思う。

あと本当に良いなと思ったのは、ナイトモードがすごく良かったこと。小さい音量で聴いた時にも、声がしぼまないんです。夜に一番響くのは低域で、集合住宅だと上の階や下の階、隣の部屋に響いて苦情が来てしまう。モードを切り替えるだけで低域を減らしてくれるから、よく考えているなと思いました。

秋山　REACTはサブウーファーがないので、あったら欲が出てくると思いますが、ないというのが気に入ったところです。深夜再生時用に買ってもいいかなと思うくらい。

しかも2万円くらいで買えてしまうから驚きです。チープな音が一切しないけど、お値段はチープ。この値段だったら低域を多少無理してでも出して、インパクト重視の作り方をすることも多い。でもREACTのように中域で勝負しているのは、この値段で色々聴きましたが他にないと思います。

土方　サウンドバーは一度買ったら長期間使えるものなので、買ってすぐ飽きてしまうのはもったいないです。REACTは価格が安いけども、まさに逸品だと思いますよ。

REACTは価格が2倍でも大丈夫

秋山　REACTが2万円というのは安すぎるので、価格に釣られてこの良さを見誤る気がします。20万円のテレビのスピーカーから出る音が、2万のサウンドバーに負けるって普通は思わない。でも実際は、REACTの方が遥かに良い。内蔵スピーカーの音を頑張っているテレビと比べても、Polk Audioのサウンドバーのほうが良いです。

土方　スピーカーは本当に技術がいるんですよ。投入したコストや経験値も出てきてしまうから、ちゃんとしたメーカーのものを買ってほしい。最新型だけじゃなくて昔買ったテレビにも、足すだけですごく音が良くなるので、まずはREACTを試してみてほしいです。

秋山　コンポーネントスピーカーとアンプでやろうとすると、普通だったら2万円でこんな音は出せません。まずそこがサウンドバーの可能性あるところ。Polk Audioみたいなガチのスピーカーブランドが作ったサウンドバーって、そういう音がこの値段で出てしまうので、そこが凄い。

もちろん、Polk Audioのサウンドバーは値段が上がれば上がるほど、サウンドクオリティも上がっていきます。一番下がREACTで、サブウーファーが欲しければ約2.7万円のSigna S3。そして最上位のSigna S4が約4.7万。やっぱりREACTは良いけれど、もっと重低音が欲しいならSigna S3にいくし、Dolby Atmosを使いたいとなったらSigna S4になる。

土方　実際、REACTからスタートしたら幸せになりますよね？ 一度買ったらしばらく買い換えなくて良いんじゃないかと思います。

秋山　なかなか他のモデルに行かないんじゃないかな。サウンドは店頭で聴くしかないけれど、我々を信じて買ってよ、と言いたい。僕は買ったから、そこが何よりの証拠です。値段が安すぎるので、先入観をどうしても持ってしまうと思いますが、値段が倍でも全然大丈夫。

土方　全然大丈夫、倍でも大丈夫です。日常のコンテンツから非日常の映画まで、それが2万円から4.7万円というのは、本当に素晴らしい。

秋山　全体のクオリティとしたら倍以上はあると思う。それだけではなくて、Polk Audioだけしか出せない中域の良さなど、他に代わりがいないのも良いところです。

（編集部）　総じてお二人とも、とても気に入ったということでよろしいでしょうか？

土方　もう一番気に入ってますよね、この値段なら全然良いです。

秋山　自分の場合は気に入っているというのともちょっと違うというか。なんていうか、ここにあってほしい。そばにいると安心する感じですね。

土方　秋山さんは買ってますから、これが最大限の評価ですよね。

（提供：ディーアンドエムホールディングス）