PR評論家・小原由夫&土方久明両氏が語り合う
【対談】評価のプロたちが感じたマランツ「MODEL 40n」の魅力。「夢みたいなアンプ」「“攻めの姿勢”の集大成」
土方 先ほども少し触れましたが、洗練されてるんですよ。今の時代のインテリアに合います。格好いいラックや家具と組み合わせた際に、とてもよく映えるデザインです。
一方で、主張しすぎていないというのも上手くて、悪目立ちしないんです。上手く佇むのだけど、ちゃんと個性もあるという、本当に絶妙なところに収められています。
オーディオビジュアルを趣味にしていると、例えば友人が来たときなどに、「俺は音や映像にこだわってるぞ」っていうのをプチ自慢したくなるじゃないですか(笑)。それができるデザインですよね。オーディオをよく知らない人にも「なんだか凄そう」と思わせてくれるようなデザインで、個人的に高く評価してます。
ーーー そして、多くの人が気になるのはやはり音質だと思います。「MODEL 40n」の音質にはどんな印象を持っていますか?
小原 基本的に “Hi-Fiの音” ですね。その辺はやっぱり手抜かりありません。まず、ちゃんとスピーカーを駆動してくれます。B&Wの800シリーズだって結構鳴らしてくれますから。
いわゆるハイエンドな機材と一緒に組んでも遜色ないクオリティ、グレードを持っています。それは音だけでなく、操作のフィーリングまで含めて、きちんとした視点でものづくりがされていることを、触って感じられましたね。
土方 「MODEL 40n」、めちゃくちゃ売れてるんですよね?
(取材に同席していたマランツ広報 高山氏) はい。おかげさまで好評です。発売からずっと数ヶ月待ちの状態でしたが、最近は少し安定しつつあります。
土方 それはやっぱり音が良かったからでしょうね。AB級でプリアンプ部がかなり強化されていて、HDAM-SA3搭載で、トロイダルトランスも大きくて……と音質へのこだわりが満載です。オーディオ用の2chアンプとして凄く音がいいんですよ。しかも、HDMIの音対策にもちゃんと注力しています。マランツのHi-Fi製品を全部取り仕切っているサウンドマネージャーの尾形さん(尾形好宣氏)がしっかりHDMI周りまでチューニングしたという部分も素晴らしい。
音質の傾向としては、音楽が楽しく聴こえる。音楽的な表現力の楽しさを持っていますね。音がいいから、たぶん売れるだろうなと思っていました。
映像との組み合わせも “正攻法な音”
ーーー 映像と組み合わせたときの印象はどうでしょうか。
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