PR評論家・小原由夫&土方久明両氏が語り合う
【対談】評価のプロたちが感じたマランツ「MODEL 40n」の魅力。「夢みたいなアンプ」「“攻めの姿勢”の集大成」
小原 マルチチャンネルではなくステレオですので、サラウンド感がどうみたいな話にはなりませんが、セリフの実体感だったり、SEの気配や存在感、そして、BGMとの分離がいいですね。セリフとSEとBGM、この3つの層をちゃんと描き分けてくれます。尾形さんはビジュアルに関してもご自身のバックボーンがしっかりとある方なので、まったく心配なかったですね。
土方 たしかにそうですよね。ビジュアル(ホームシアター)用に変に音をチューニングしたりだとか、派手にしたりみたいなことを一切してないじゃないですか。正攻法な音です。ビジュアルの世界でも執筆しだして分かったんですけど甘くないですよね、ビジュアルって。
小原 甘くない、というのは?
土方 音楽性でごまかせないんですよ。セリフの明瞭度みたいな部分は、アンプの性能にとても左右されるますから。セリフがまずしっかり明瞭に出てくることが求められます。
僕はSF映画や戦争モノが好きなのですが、そういう作品は爆発のシーンだったり、例えば『トップガン マーヴェリック』ならジェット機の音などがドカーンと入っていたりして、ダイナミックレンジも高いわけです。映像ソースは非常に音のダイナミックレンジが高いので、アンプの追従力は地力の強さが要求されます。「MODEL 40n」はそこがちゃんと出ていたので、映像ソースの音に関しても凄く満足していますね。
ピュアオーディオにもホームシアターにも溶け込める対応力
小原 ちなみに先日、雑誌「analog」4月発売号でも「MODEL 40n」を使いましたよ。アナログのオーディオシステムを組む際に、そのコアとなるアンプにあえて「MODEL 40n」をチョイスしたんです。
ーーー テレビとの接続も想定される「MODEL 40n」をアナログオーディオのシステムに、ですか?
小原 ええ。それはなぜかというと、まずひとつはソナス・ファベールのスピーカー「Minima Amator II」をきちんと鳴らせるかどうか。そして、今これから組むとしたら、純粋にアナログを組むことに加えて、ビジュアルも場合によっては溶けこませることができる製品を……と考えたんです。「MODEL 40n」だったらそういうことができるんじゃないかな、ということも頭にありました。
ーーー たしかにそれは面白いチョイスですね。
小原 実際によく鳴ってくれて、我ながらこの組み合わせはよかったなと思いましたね。しっかりとしたHi-Fiスピーカーでも声がガツンと出てくるので、凄く可能性を感じました。その取材に同席した編集部員も「これ、いいですねぇ!」と感動していましたよ。
ーーー なるほど。音質もデザインも、使い勝手も、おふたりともにMODEL 40nを非常に気に入っている様子があらためて伝わってきました。本日はありがとうございました!
(提供:ディーアンドエムホールディングス)