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PR専用スタンド開発秘話を語る

【特別対談】タオック×ECLIPSE 特製スタンド開発秘話とコラボの背景をキーマンが語る

公開日 2024/03/26 06:40 季刊・オーディオアクセサリー編集部 伊佐山勝則
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■ECLIPSEがスピーカースタンドに求めるクオリティ



―ECLIPSEがスピーカースタンドに求めるクオリティについてお聞かせください。

柴田(ECLIPSE) ECLIPSEのスピーカー作りのコンセプトは無色透明で正確な音を追求することです。ですからスピーカースタンドも余分な音色を加えずにナチュラルに再生できるものを求めています。TD510ZMK2は専用スタンドを弊社で開発しました。アルミの押し出しで底板はダイキャスト製で、支柱の中には砂を詰め込み、全く不要な共振のないものを独自に作ったのです。これはコストを度外視して作ったこだわりのスタンドです。

―ECLIPSEのスピーカーと同じようにスタンドにも高い制振性が必要だと考えると、TAOCは最適解だったのですね。

白井(ECLIPSE) TAOCは振動をコントロールするという意味では非常に良い技術を持っていると推察できますし、ECLIPSEも制振が高音質に不可欠であると自分たちの歴史から知っています。そういった視点から見ても、現行のTAOCのスタンドはどれも、性能的にも価格的にも非常にコストパフォーマンスが高いと感じています。

―実際にECLIPSE のスピーカーをTAOCのレギュラーシリーズのスタンドに設置した時の印象をお聞かせください。

柴田(ECLIPSE) ぐっと締まる感じで、シャープでエッジの効いた音質を引き出します。ECLIPSEのスピーカーが追求する「正確な音」をより鮮明に引き出してくれました。有りと無しの比較も行ったのですが、やっぱりスピーカースタンド自体の効果というのはすごいなと実感しました。

ECLIPSEのホームオーディオビジネス推進室の主査である柴田清誠氏

■3重構造の天板など最新構造を採用



―ECLIPSEのスピーカーTD508MK4専用のスタンドWST-C60ECには、実際にどんな特徴があるのでしょうか。

南(TAOC) TAOCのホームオーディオ向けのレギュラーモデルとして3重構造の天板を初めて採用したことが大きな特徴です。3重構造の天板はTAOCにおける最新の構造で、おそらく世界初なのではないかと思います。2023年春にTAOCの中の有志で始めたプロオーディオ専用シリーズである 「TAOC STUDIO WORKS」はエンジニアとコラボレーションしながら研究開発をしていますが、まずここでTAOC史上初めて3重構造の天板を採用しています。この製品で多くのエンジニアの皆さまに好評いただいていたことが、今回のWST-C60ECへの採用につながっています。

―Inter BEEのTAOCブースでも、3重構造のTAOCのスタンドは話題になっていましたね。

南(TAOC) 従来の2重構造と3重構造を比較すると別次元の効果です。ECLIPSEのスピーカーは元々、制振性にもこだわりを持った構造ですので、新しい技術と従来の部品を組み合わせて共同で検証を行い、TAOCとしてベストな提案としてWST-C60ECを製作しました。

「WST-C60EC」でホーム用として初めて採用された3重構造の天板

―実際にWST-C60ECは、どういう形で販売をしていく予定なのでしょうか?

白井(ECLIPSE) TAOCさんの製品としてラインアップし、ECLIPSEは推奨品としてカタログなどで掲載します。デモンストレーションでも使用していきます。

西戸(TAOC) TAOCのウェブサイトでも仕様をご覧いただけます。「WST-C60EC」はあくまでもECLIPSEの考えるリファレンスサウンドを引き立てるものですが、ぜひ店頭などでまずスピーカーの出音を楽しんでいただきたいですね。

アイシン高丘(株)TAOCチームの南 祐輔氏

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