PR専用スタンド開発秘話を語る
【特別対談】タオック×ECLIPSE 特製スタンド開発秘話とコラボの背景をキーマンが語る
■モノづくりに欠かせない技術の伝承、変わらない姿勢
―ECLIPSEは50周年、TAOCは40周年になります。
西戸(TAOC) 今回私たちがECLIPSEさんを訪問して最も感動したことの一つが、ECLIPSEの起源とも言える神戸工業の時代から現代につながる熱いストーリーです。「技術の神戸工業」というフレーズもあったように、会社の黎明期より全社員一丸となって、情熱を持ってモノづくりをし続けてきた歴史を知りました。画期的な技術開発に中心にして進化を続けられてきたことは、より良い音を目指す作り手として強く響くものがありました。
南(TAOC) 当時のVTRを見ながら、「チャンスが目の前にあるのなら、まず自分たちが実直に挑戦する」という強いメッセージに感銘を受けました。TAOCも変わらずそうあり続けたいとあらためて思いましたし、何よりもっと幅広いお客様にこうしたECLIPSEの背景を知ってほしいとも思いました。
柴田(ECLIPSE) ありがとうございます。私も白井もイクリプスのスピーカーに関わる仕事をしたいと思い入社をしました。ECLIPSEは初号機より現在のかたちにつながるデザインを受け継いでいます。その中で研究を重ねて、常により良い音を求めて確実な進化を続けています。今回発売するTD508MK4も、従来の508シリーズとも比べて史上最高のサウンドと言えるよう妥協なく追求しています。
―TAOCと言えば、本当に個性的でユニークな方が多く在籍されていましたよね。
南(TAOC) TAOCは社内の小さなチームですが、伝承はなんとか受け継いでいます。新製品の開発には伝承してきた多くの知識と経験が不可欠です。今回WST-C60ECにも採用した3重構造の天板は、私が制作したプロオーディオ向けの特注品を評価している時に、OBが偶然目の前を通りかかりヒントをくれたことが発端です。その後、他製品でも3重構造について共同で評価することになり製品化にあたって課題を解決していきました。OBたちが今でも高い関心を持ってくれていることも私たちの重要な要素です。1983年当時の手書きの開発記録を見た時には、先駆者の苦労が垣間見え、手探りながらベターではなくベストを尽くしていたことがしっかり感じられました。
白井(ECLIPSE) 素晴らしいですね。人が変わりながらも長く積み重ねてきたノウハウがTAOCの持ち味で、旧製品にも新製品にも同じTAOCらしさを感じたことも納得です。
■ECLIPSEサウンドを支える探求心と、TAOC製品の可能性
―スピーカースタンド、オーディオラックに続いてインシュレーターも試されたのでしょうか?
白井(ECLIPSE) はい、インシュレーターについて相談したところ、数種類のサンプルを本当にすぐ送っていただきました。ECLIPSEのサブウーファーなどでも試し、積極的に導入させていただいています。体感するとその効果、必要性は本当によく分かりますよね。
杉田(TAOC) サブウーファーへの活用もECLIPSEさんのアイディアです。開発した当時には想定していなかった新しい活用法を一緒に探求させていただいていることは本当に貴重な経験で、ECLIPSEさんは多くのアーティストやエンジニアともお仕事をされているからか、とにかく音への評価が鋭くて的確な印象です。
―ECLIPSEのサブウーファーの非常に高い制振性は公式Youtubeチャンネルでも見られますね。
白井(ECLIPSE) こういったスタジオは音の環境がいいのは当たり前であって、一般の家庭での音質も重要だと感じています。ですからTAOCのインシュレーターでどれだけ音が変わるのかと自宅でも実験しました。実際に音量感が増えて、低音のキレも出てきますね。家庭の限られたスペースのため、セッティング時の制約もあります。そんな中で、TAOCのインシュレーターを設置しただけでもすごい効果が発揮できるというのは本当にいい体験ができました。
柴田(ECLIPSE) TD510ZMK2のスタンドの下もTAOCのPTS-Aをセットするとはっきりと違いを認識できます。ECLIPSEのスピーカーは振動をさせないことをコンセプトにしていますが、そうは言ってもスピーカーユニット自体が前後に動くと、空気の伝播によって振動が伝わるケースがありますが、それさえもキャンセルしてくれるような、自然と音に落ち着きが出ます。特に一般家庭ではインシュレーターが本当に大きな効果を発揮すると思います。
杉田(TAOC) 約1年あまりお仕事をご一緒していて、こういったECLIPSEさんの公私を問わないスピーカーの音質にかける熱意や探求力はつくづくすごいなと感銘を受けていますし、学ぶことが多いです。
西戸(TAOC) インシュレーターと言えば、SNSのX(旧twitter)の交流がきっかけで、コンサートホールの舞台上にセットしたチェンバロの脚受けにインシュレーターを設置し録音した音源を制作家、演奏家、音響業者のみなさんと一緒に評価をする機会をいただきました。3種類の鋳鉄製を試していただいたのですが、舞台上の演奏家の方々だけでなく客席にいた我々も効果の違いがはっきりわかり、貴重な意見交換もさせていただきました。SNSもそうですが、こうした小さな経験を積み重ねていくことが今後のTAOCにとって重要だと思っています。
―確かにTAOCの製品は効果が明確かつ構造がシンプルな分、まだ幅広い可能性や発展性が考えられますね。TD508MK4は早くも大きな反響があるようですが。
白井(ECLIPSE) 新発売のTD508MK4は、新世代のECLIPSEサウンドと言っても過言ではありません。ぜひ一度、WST-C60ECとともに聴いていただきたいと思っています。
杉田(TAOC) ECLIPSEの皆さんの情熱とこだわりは、信頼できる誠実なものづくりにつながっています。ぜひ最新のECLIPSEサウンドをご体感ください。
―ありがとうございました。ECLIPSEのリファレンススタジオと同じ環境で高忠実度のサウンドを聴くことができる組み合わせ、TD508MK4とWST-C60ECを多くの人に試聴いただきたいですね。
取材photo by 大野博
(提供:アイシン高丘)