PR専用スタンド開発秘話を語る
【特別対談】タオック×ECLIPSE 特製スタンド開発秘話とコラボの背景をキーマンが語る
■ECLIPSEのスタジオで採用されるTAOC製品
―さて、いまインタビューをしているECLIPSEの試聴ルームについても伺います。ステージもあり非常に広い空間ですね。この部屋でスピーカーの音決めも行っているのでしょうか?
白井(ECLIPSE) この部屋は「スタジオフォルテ」と呼ばれています。スタジオと名前がついている通り、スピーカーの音質の最終評価以外にも、アーティストを招聘してレコーディングなどもおこなっています。また、この建物は2階建てなのですが、音響開発センターとして車の音開発から当ビジネスの製品開発までおこなっています。2階にも様々な評価室があり、これらの充実した環境で主に開発や評価を行っています。
―この部屋にはTAOCのオーディオラック「CSRシリーズ」と「ASRVシリーズ」がセットされていますね。これらのラックも最近導入されたものですか?
白井(ECLIPSE) スタジオのオーディオシステムの向上を検討するにあたり、愛知県豊田市にあるTAOCの試聴室まで訪問してオーディオラックを吟味しました。もちろんオーディオラックが重要だということを知っている人は多いと思いますが、モデルによってどれだけ違いが出るのか、私たちも導入にあたって実際にじっくりと時間をかけて確かめられずにはいられませんでした。
西戸(TAOC) TAOCの試聴室は愛知県豊田市の本社工場の一角にありまして、代々のOBたちが長い年月をかけて手を加えてきた部屋です。今でも若い開発者が、この試聴室で自分の手で加工や塗装をしてトライをしているのを見ます。ECLIPSEの皆さんにご来社いただいた時も、いくつかの試作品をご覧いただきましたね。
―実際、TAOCの拠点でオーディオラックを吟味していかがでしたか?
柴田(ECLIPSE) TAOCの制振がいかに音質に寄与しているかをあらためて実感して、ぜひにと採用することに決めました。実は弊社のスタジオではTAOCの一世代前のラックを使っていましたが、現行のモデルはどれも明らかに進化している印象で驚きました。
南(TAOC) 現行製品への進化には、近年のOBたちが進めていた共同研究の成果が大きく影響しています。従来のTAOC製品を題材に、どうしたらもっとオーディオ機器本来のサウンドを提供できるような開発ができるのかを、昼夜を問わず様々なアプローチで試行錯誤していました。それを間近で見て共に学べた私たちの世代は、今後もっといろいろなことにトライできる環境にありますし、一方でこの世代で深堀りするべき余地もあることを強く感じています。
―オーディオラックを導入してスタジオの環境はどのように変化しましたか?
柴田(ECLIPSE) 一言で言うと、正しく評価するための環境が揃ったという印象です。ECLIPSEのスピーカーも高忠実度な音を提供するために制振性にもこだわっています。オーディオラックにも適切な制振性があることで、さらに音を正しく評価できる環境が揃ったと感じます。多くのメーカーの開発室やリファレンスルームで採用されていることがそれを物語っています。
―TAOCのオーディオラックは、小社刊行の『オーディオアクセサリー』誌の比較特集でも、非常にニュートラルなラックとして高い評価です。
西戸(TAOC) TAOCのラックは、2015年から2018年にかけてフルモデルチェンジを行い、エントリーからフラグシップまで一貫したコンセプトを持たせています。本当に何気ない部品や構成にも当時の開発者たちの狙いがあります。特に今回導入いただいたCSRラックとASRVラックは海外でもご評価をいただいていまして、先日も海外でデモンストレーションを行ったところ、「これはマジックだ!」と高い関心を持っていただきました。私たちだけでなく長くご愛顧いただいたお客様がいるからこそ、海外のお客様にも喜んでいただけるモノづくりができています。
―海外でも日本のオーディオブランドへの信頼性は高いと聞きます。ECLIPSEは海外でも多くのアワードを獲得されていますね。
白井(ECLIPSE) 私たちの海外のディストリビューターは実際に会った、いわば信頼できるパートナーとのみ取り引きをしています。昨夏もイギリスとフランスの現地代理店へTD508MK4とTAOCのスタンドを持ち込み、新製品の音質をいち早く共有しました。そうした熱心なパートナーが私たちの海外での活動を後押ししてくれています。皆さんそうだと思いますが、映画やオーディオが好きという思いは、国境を超えてお互いにしっかりと通じるものがあります。最終的にはメーカーもお店もきっと、関わる人の熱意ですよね。