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PR創業者であるアントニオ・メゼ氏にインタビューを実施

Meze Audioが打ち出す待望の入門モデル。開放型ヘッドホン「105 AER」&イヤホン「ALBA」の音質に迫る

公開日 2024/11/20 06:30 野村ケンジ
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■4層塗装で美しさ引き立つカナル型イヤホンの入門機「ALBA」


「ALBA」は、ルーマニア語で “最初の光” という意味の言葉が名付けられたカナル型の有線イヤホン。こちらも評価の高い上位機「ADVAR」がベンチマークになっている。筐体の素材は亜鉛合金とアルミ合金を組み合わせているが、塗装を4層も重ねることで、見る角度によって色が変わるように仕上げている。そして傷がつかないようにPVDコーティングを施すなど、3万円未満のイヤホンとは思えないこだわりぶりだ。

「ALBA」オープン価格(実売価格:税込29,000円前後)

ドライバーは10.8mm径のダイナミック型で、内磁と外磁を組み合わせて新規設計している。コネクタは、過去モデルはMMCXだったが、ALBAから0.78mm 2pinを採用していく方針だという。もうひとつ、3.5mm to USB Type-C変換ケーブルが付属するのもありがたい。これにより、より多くの人が手軽に楽しめるはず。

ドライバーはADVARよりもわずかに大きい10.8mm径のダイナミック型だ。またコネクタが以前までMMCXを採用していたが、0.78mmの2pinへ変更となった。これは世界中のユーザーから改善の要望があったからと、メゼ氏は説明してくれた

■メリハリのよいボーカルと音の輪郭の際立ちが特徴的


サウンドは距離が近く、メリハリのよいボーカルが特長。声色はややドライだが、力強さにひかれるためか違和感はない。臨場感溢れる、楽しいサウンドだ。高域も伸びやかで、ピアノは響きのよい演奏を聴かせてくれた。USB接続も試してみる。こちらも音の輪郭を際立てており、低域の量感も多めな音色傾向に仕立てられているため、ポップスなど最新音楽と相性がよさそう。

エントリークラスといえども、細部までこだわるのがMeze Audioだ。塗装は4層にも及び、角度によって七色に光る宝石のような外観だ。さらに高級時計などにも仕様されるPVDコーティングを施しているため、汗や傷にも強いのが特長だ

イヤーチップは4種類。オリジナルのキャリングケースも付属する豪華な仕様だ。なかでも注目はメゼオーディオとして初めて3.5mm to USB Type- C変換ケーブルも付属した点。新しくイヤホンチームができた効果はこうしたところにも見て取れる

このように、Meze Audioから新たに登場した2つのエントリーミドルクラス製品は、唯一無二のデザインと良質なサウンドを持ち合わせている。価格を理由にMeze Audioを検討中だった方は、この機に “メゼデビュー” をしてはいかがだろうか。大いにお薦めしたい製品だ。


SPEC
「105 AER」
●型式:オープンエアー・ダイナミック型●ドライバー口径:50mm ●再生周波数帯域:5 - 30kHz ●インピーダンス:42Ω ●感度:112dB SPL ●ケーブルの長さ:1.8m ●質量336g ●付属品:6.3mm標準変換プラグ、キャリングケース

「ALBA」
●型式:ダイナミック型 ●ドライバー口径:10.8mm ●再生周波数帯域:15 - 25kHz ●インピーダンス:32Ω(@1kHz)●感度:109dBSPL/V(@1kHz) ●ケーブルの長さ:1.2m ●質量:約30g(ケーブル含む) ●付属品:イヤーチップ(S/M/L/XL)、3.5mm to USB Type-C変換ケーブル、キャリングポーチ


(協力:完実電気株式会社)

本記事は「プレミアムヘッドホンガイドマガジンVOL.22 2024 WINTER」からの転載です。

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