前回に引き続きWooo UTシリーズの便利機能を紹介していこう。今回Wooo UTシリーズのラインアップで強化されたのがネットワーク機能だ。
まずは専用のポータルサイト「Wooonet」から見ていこう。“Wooo UTシリーズ”にはインターネットを活用して楽しめる便利な機能が備わっている。UTシリーズが備える主なネット機能には、入会金や月額利用料なしで利用できるビデオ・オン・デマンド機能の「アクトビラ」や、有料のビデオムービー共有サービス「ビデオ de メール」などがある。Wooonetはそれらの“入り口”として機能するポータル画面だ。
リモコンの「ネット」ボタンを押すと画面が切り替わり、Wooonetのトップページが表示される。このページにはカレンダーが表示されており、1週間分の天気などが表示される。筆者はこのカレンダー表示機能が気に入った。今後、このカレンダーを利用して家族のスケジュールを共有できたら便利だろう。
アクトビラの詳細については以前の記事を参考にしていただくとして、ここではUTシリーズの「ビデオ de メール」機能を紹介しよう。この機能は日立の関連会社が管理するサーバーを介して、ユーザーが撮影したムービーを、パソコン経由で本機能に対応したWoooに送信できるというもの。例えば遠くに住むおじいちゃん、おばあちゃんに孫の成長を記録した映像を送信して、Woooで楽しんでもらう、というのが楽しみ方もできる。
実際に使ってみると、送信側であるパソコンに動画や静止画を取り込むことができれば、受信側であるUTシリーズでの再生操作はとても簡単だった。Wooonetのメニューから「ビデオ de メール」のメニューを選択すれば、受信した動画メールの内容が閲覧できる。付属のリモコンだけで操作できるのだから、AV機器が苦手な人でも数回使ってみれば操作に慣れるはずだ。ちなみにこのサービスを利用するには月額315円(税込)が必要だ。
家族でUTシリーズを共有するなら「AVネットワーク」機能が便利だ。これはDLNAを使ったデータ共有機能で、LAN上にあるパソコンの写真/音楽/動画などがUTシリーズで再生できる機能だ。ただし、本機能を楽しむためには、パソコン側に別途視聴ソフトをインストールする必要がある。今回はサイバーリンクのネットワーク共有ソフト「CyberLink Media Server」をインストールしたパソコンでデモを行った。
CyberLink Media Serverをインストールすると、UTシリーズに録画した番組をパソコンで再生できるようになる。リビングのテレビを家族に占領されているときに、書斎のパソコンから録画済みのタイトルを再生して楽しむという使い方もできる。ネットワーク経由で再生を行っている間も、UTシリーズ本体での番組録画と再生を同時に行うことも可能だ。UTシリーズの録画機能が2倍楽しめる便利な使い方だ。
とにかく“薄い”ということで注目されている日立の“Wooo UTシリーズ”だが、ご覧の通りかなり意欲的な機能が盛り込まれており、AV機器を積極的に楽し見たい人にはぜひチェックしてもらいたい機種だ。筆者は今後のUTシリーズがどこまで進化するのか、とても楽しみにしている。