クレルの「KAVシリーズ」に新ラインナップが登場
KAV-300iL(インテグレーテッド・アンプ)、KAV-280cd(CDプレーヤー) |
今回の新シリーズでは、回路構成とデバイスの刷新に加えて、コスメティック・デザインにも大幅に手が加えられ、その精緻な質感は一段と高級感を高めている。誕生期のクレル独特のシルキーな肌触りと音の輝きを、最先端テクノロジーで21世紀に昇華させる意欲作となっている。
このほどクレルの国内輸入代理店、アクシス株式会社では、その数機種のなかから、いよいよ2001年3月より、KAV-300iの後継機としてパワー、音ともに一段とブラッシュアップを果たしたインテグレーテッド・アンプ「KAV-300iL」 と、新メカ搭載のCDプレーヤー「KAV-280cd」の2機種を輸入発売することとなった。
[KAV-300iL]
インテグレーテッド・アンプ
クレルが21世紀の幕開けに自信を持って世に問う、新インテグレーテッド・アンプKAV-300iL。
1996年に発売され大ヒットとなったロングセラーモデルKAV-300iの後継機として、クレルがFPBシリーズパワーアンプなどによってもたらされた成果を大きく取り入れて完成。ボリューム回路を含む全ての構成をピュアコンプリメンタリーの完全バランスとし、小型ながら200W/ch@8Ω、400W/ch@4Ωを誇るゆとりの大パワーを滑らかでスピードの速い高音質を達成。シルキーで肌触りのよい精緻なフィニッシュとともに、クレルならではの独特の存在感を醸し出している。
主な特徴
プリアンプ・セクション
・ピュアクラスA回路構成
・入力ステージから出力ステージに至る全ての信号経路を完全バランス回路によって構成
・デジタル制御によって、固定抵抗素子のアッテネーターを切りかえる完全バランス・ボリューム回路
・高安定・ハイパワーのディスクリート構成による独立したプリアンプ専用定電圧レギュレーターを搭載
・アイソレーションに優れた、独立したデジタル制御回路専用定電圧レギュレーターを搭載
・プレシジョングレードの高密封リレーを複接点で使用する信号切り替え回路
パワーアンプ・セクション
・実効出力200W/ch@8Ω、400W/ch@4Ωを誇るゆとりの大パワー
・クレル・カレントモード動作による完全ピュア・コンプリメンタリー、クラスA、ダイレクトカップリング回路構成によるボルテージゲイン・ステージ
・入力ステージから最終出力ステージに至るまで全ての信号経路を完全バランス回路によって構成
・パワー出力デバイスには、低出力インピーダンスで広帯域特性を誇るPc80Wのシリコン・エピタキシャルプレーナ型のLAPTバイポーラトランジスタをチャンネル当り8個投入。オーバーオールな特性が非常に良好な小信号トランジスターを複数個(59個)ハイブリッド化し、大電力を達成するこのデバイスによる回路デザインは、クレル・カレントモードデザインを出力ステージまでも含めてトータルで一体化する初の試み。同一デバイス4個のドライバーステージへの採用とあいまって、極めて安定した大出力電流を優れた過渡応答で実現している。
・750VAもの巨大なトロイダル・電源トランスと55,000μFの平滑キャパシターの採用による、優れた電源供給能力
・徹底した多段構成の電源フィルターリングとデカップリングによってプリアンプ・パワーアンプの各ステージの低ノイズ、高安定動作を実現
・極小に抑えたNF量によって優れた位相、過渡応答特性を達成
[KAV-280cd]
CDプレーヤー
クラスAダイレクト・カップリングのカレントモードデザインによる出力バッファーを搭載し、完全バランス仕立ての4つのハイ・リゾルーション24ビットDACから、極めてローノイズ、高ダイナミックレンジ、高精度なアナログ出力を生み出す。密度の高い情報力と、しなやかで腰のある再生音はCDの価値感を改めて問い直すに足る魅力をたたえている
主な特徴
・バランス仕立ての4つのハイ・リゾルーション24ビットDAC(PCM1704)からクラスAダイレクト・カップリング・カレントモードデザインの出力サーキットに信号を送り、ローノイズ、高ダイナミックレンジで高精度なD/Aとアナログ出力を達成
・フィリップス・CDROMドライブメカニズムSLTmk3による高精度デジタル信号ピックアップ
・Pacific Microsonics PMD-200デジタルフィルターによるHDCDの高品位再生機能
・シャーシー面積の1/2を占める強力なパワーサプライ・サーキット
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
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