パイオニア、世界初の「ドルビーヘッドホン」採用サラウンドヘッドホンを発売
SE-DIR1000C |
本機に搭載された「ドルビーヘッドホン」は、DVDなどのマルチチャンネル音声をヘッドホンで違和感無く再現する音響技術。これまで一部のPCなどに搭載されていたが、ヘッドホンとしては本機が世界で初めての搭載となる。それゆえか、開発は、ドルビーラボラトリーズからの強力なサポートを受けながら行われたという。
たとえば、左チャンネルの音も、響き成分や部屋の反射音成分を左右のチャンネルへ合成した音を出力する。このため、自然なサラウンド感が得られ、長時間のリスニングも疲れにくい。しかも、サラウンド効果は異なる3種類の部屋タイプから選択可能。一般的な居住空間から広い空間までの音場を再現する。
ユニットは大口径50mmのものを採用し、特に重低音再生に威力を発揮する。
ヘッドホン部とプロセッシングユニット/トランスミッター部は分かれており、赤外線により音声信号を伝送するのだが、この部分には「非圧縮デジタル赤外線伝送」を採用。さらに24ビットデジタル信号処理が施され、高音質対策が図られている。
また本機は、多彩なサラウンドフォーマットに対応し、ドルビーデジタルはもちろん、DTS、ドルビーサラウンド、ドルビーサラウンドEX、DTS-ES、ドルビープロロジックIIなどをサポート。AVアンプ顔負けの装備を誇る。
そのほか、ヘッドホンを耳にかけるだけで電源がONになる「自動電源ON/OFF」機能など、使い勝手も追求した。さらに、別売りのヘッドホン「SE-DIR1000」を使用することで、複数使用も可能となる。(Phile-web編集部)
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