山本音響工芸、アフリカ黒壇材使用のテーブルタップ「TT-2」を発売
「TT-2」正面/背面 |
ACラインの中に鉄系の磁性材料が入ると音が濁ったり歪み感が増えたりすることはよく指摘されるが、アルミなどの非鉄金属でもその素材の近くを電流が流れると電流による磁界により近くの金属に渦電流が生じそれがACラインに悪影響を及ぼすと考えられる。しかし木材ではそういうことがなく、またプラスチックスのように静電気の発生する事もほとんどないため、音質への影響の心配がない。
本製品に使われているアフリカ黒檀材は、オーボエやクラリネットなどに使用されている非常に硬く緻密で美しい素材だ。比重は約1.4と重く、木材の中でも最も硬く丈夫な素材の一つだ。
本機は木材をNC加工機でコンセント部分だけを堀り込む形で加工し、強度を保ちながら美しく仕上げてあり、制震効果も優れている。また、床面に接するケースの裏面と電源コンセントユニットの下部にアルミナセラミックのチップをはめ込み、点支持としてさらなる制振効果を果たしている。このセラミックチップにはアルミナ96を採用している。アルミナ96は硬度が高く、比較的軽いため澄み切った再生音が得られることが特徴だ。
また、コードには同和鉱業特注の2.0mm径6N裸銅単線をテフロンチューブに通して採用しており、その外皮には2重にポリエチレン編み組み被覆を採用して保護している。長さは標準が1.5mだが、長さと線材の種類をオーダーメイドで注文が可能だ。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
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