「今年はオーディオに軸を作る」 − ソニーコンパクトコンポ発表会詳報
別項でお伝えしたとおり、ソニーは本日、“大人のコンポ”を謳うコンパクトオーディオシステム「System 501」を青山エリュシオンで発表した。
会場内は3フロアに分かれており、記者発表が行われたスペースのほか、3パターンのインテリアイメージルームや試聴エリアなども用意する豪華な構成となっていた。本システムにかけるソニーの強い意気込みが伝わってきた。
発表会では冒頭、ソニーマーケティング株式会社 取締役 執行役員常務の鹿野清氏が登壇し、本機が登場した背景を説明。同社ではこれまで、カメラやプレーヤー、レコーダーなどハイビジョン映像機器に注力し、特に液晶テレビ「BRAVIA」を軸にして“Sony Hi-Vision Quality”を推進してきたが、「これまで、映像に比べて物足りないと思っていたのは“音”」と述べ、「我々はオーディオビジュアルメーカーであり、ビジュアルだけでなく、オーディオにももっと力を入れていきたい。今年はオーディオに軸を作っていく」と語った。
また、同社のオーディオシステムについて、ウォークマンとネットジュークも紹介したが、「これではちょっと足りないかな、という印象」とも述べ、今回の新製品投入によってユーザーの選択肢を増やす意義を強調した。
今回のSystem 501については、「スペースの制約にとらわれずに、良質な音楽を楽しんでほしい」という思いが根底にあったと説明。「そのために筐体の奥行きを25cmに抑えた。面積はおよそCD4枚分で、本棚やサイドテーブル、チェストなど様々な場所に設置できる」とコンパクトさをアピールした。
同氏はまた、“Pure Heart Audio”というコミュニケーションワードについても説明。これは同社の映像機器に使われている“Sony Hi-Vision Quality”と同様、ソニーのオーディオ製品に使われるもので、「高品位な音質と、先進的なテクノロジーで、心を満たすピュアな音を提供したい。そして、音楽が与えてくれる安らぎ、楽しさ、豊かさを提供したい」という思いが込められているのだという。
製品の詳細については、ソニー株式会社 オーディオ事業本部 ホームオーディオ事業部長の大津雅弘氏が説明した。詳細はこちらを参照頂きたいが、同氏は「デジタルアンプを搭載していたり、自動音場補正がついていたりするので、メカニックな印象をお持ちになるかもしれないが、音はエンジニアが自分の耳で聴いて、極めてアナログ的にチューニングしている」とアピール。「青春時代にオーディオに心躍らせた方々に、もう一度オーディオの魅力を楽しんでもらいたい」と述べた。
前述の通り、発表会場には3種類のインテリアイメージルームが設けられ、書斎のデスク上やブックシェルフ、バーカウンターなど、様々な場所にSystem 501を設置。実際の使用イメージを確認することができた。
最後に、発表会場で行われた質疑応答をご紹介しよう。
Q:今回の新製品は団塊世代がターゲットと考えて良いか?
A:団塊だけではなく、その下の30代、40代にも受け入れて頂きたいと考えている。
Q:月産台数は?
A:テレビやレコーダーのように数が大量に出る製品ではない。初月に2,000セットを出荷する計画だ。
Q:JEITAのデータなどを見ると、オーディオ機器はあまり販売が好調でないようだが。
A:確かに売り上げを見ていくと厳しいものがある。ただし単品コンポはほぼ横這いのはずだ。我々は、よい音を聴きたいと考えてらっしゃるお客様は多いはずだと考えている。これまでは高すぎる製品が多かったが、今回のシリーズは手が届きやすい。需要の喚起もできるのは、と期待している。
Q:“Pure Heart Audio”は、ソニーのオーディオ機器の統一キャッチフレーズのように使っていくのか。また、今後同種の商品を継続してリリースする考えはあるか。
A:“Pure Heart Audio”についてはその通りだ。Pure Audioに「Heart」を加えた新しいメッセージだ。今後、新商品を展開したいという思いはあるが、まずは今回のシリーズの立ち上げに力を入れたい。
Q:海外での販売予定はあるか?
A:ヨーロッパで6月から販売を開始する。通貨の違いはあるが、同程度の価格設定になる。その他の地域は検討中だ。
(Phile-web編集部)
会場内は3フロアに分かれており、記者発表が行われたスペースのほか、3パターンのインテリアイメージルームや試聴エリアなども用意する豪華な構成となっていた。本システムにかけるソニーの強い意気込みが伝わってきた。
発表会では冒頭、ソニーマーケティング株式会社 取締役 執行役員常務の鹿野清氏が登壇し、本機が登場した背景を説明。同社ではこれまで、カメラやプレーヤー、レコーダーなどハイビジョン映像機器に注力し、特に液晶テレビ「BRAVIA」を軸にして“Sony Hi-Vision Quality”を推進してきたが、「これまで、映像に比べて物足りないと思っていたのは“音”」と述べ、「我々はオーディオビジュアルメーカーであり、ビジュアルだけでなく、オーディオにももっと力を入れていきたい。今年はオーディオに軸を作っていく」と語った。
また、同社のオーディオシステムについて、ウォークマンとネットジュークも紹介したが、「これではちょっと足りないかな、という印象」とも述べ、今回の新製品投入によってユーザーの選択肢を増やす意義を強調した。
今回のSystem 501については、「スペースの制約にとらわれずに、良質な音楽を楽しんでほしい」という思いが根底にあったと説明。「そのために筐体の奥行きを25cmに抑えた。面積はおよそCD4枚分で、本棚やサイドテーブル、チェストなど様々な場所に設置できる」とコンパクトさをアピールした。
同氏はまた、“Pure Heart Audio”というコミュニケーションワードについても説明。これは同社の映像機器に使われている“Sony Hi-Vision Quality”と同様、ソニーのオーディオ製品に使われるもので、「高品位な音質と、先進的なテクノロジーで、心を満たすピュアな音を提供したい。そして、音楽が与えてくれる安らぎ、楽しさ、豊かさを提供したい」という思いが込められているのだという。
製品の詳細については、ソニー株式会社 オーディオ事業本部 ホームオーディオ事業部長の大津雅弘氏が説明した。詳細はこちらを参照頂きたいが、同氏は「デジタルアンプを搭載していたり、自動音場補正がついていたりするので、メカニックな印象をお持ちになるかもしれないが、音はエンジニアが自分の耳で聴いて、極めてアナログ的にチューニングしている」とアピール。「青春時代にオーディオに心躍らせた方々に、もう一度オーディオの魅力を楽しんでもらいたい」と述べた。
前述の通り、発表会場には3種類のインテリアイメージルームが設けられ、書斎のデスク上やブックシェルフ、バーカウンターなど、様々な場所にSystem 501を設置。実際の使用イメージを確認することができた。
最後に、発表会場で行われた質疑応答をご紹介しよう。
Q:今回の新製品は団塊世代がターゲットと考えて良いか?
A:団塊だけではなく、その下の30代、40代にも受け入れて頂きたいと考えている。
Q:月産台数は?
A:テレビやレコーダーのように数が大量に出る製品ではない。初月に2,000セットを出荷する計画だ。
Q:JEITAのデータなどを見ると、オーディオ機器はあまり販売が好調でないようだが。
A:確かに売り上げを見ていくと厳しいものがある。ただし単品コンポはほぼ横這いのはずだ。我々は、よい音を聴きたいと考えてらっしゃるお客様は多いはずだと考えている。これまでは高すぎる製品が多かったが、今回のシリーズは手が届きやすい。需要の喚起もできるのは、と期待している。
Q:“Pure Heart Audio”は、ソニーのオーディオ機器の統一キャッチフレーズのように使っていくのか。また、今後同種の商品を継続してリリースする考えはあるか。
A:“Pure Heart Audio”についてはその通りだ。Pure Audioに「Heart」を加えた新しいメッセージだ。今後、新商品を展開したいという思いはあるが、まずは今回のシリーズの立ち上げに力を入れたい。
Q:海外での販売予定はあるか?
A:ヨーロッパで6月から販売を開始する。通貨の違いはあるが、同程度の価格設定になる。その他の地域は検討中だ。
(Phile-web編集部)
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