ハイエンドショウ2009レポート
フルテックの24bit/96kHz対応USB DACは4万円/スフォルツァートからネットワークトランスポートが登場
本項ではサイレントブースの中から、USB DAC試作機やオーディオケーブルの新製品を出展するフルテックと、ネットワークトランスポートを参考出展したスフォルツァートを紹介する。
■フルテック − 4万円の24bit/96kHz対応USB DACが登場
フルテックは24bit/96kHz対応のUSB DAC「GT40」を参考出品。価格は4万円弱で、年末の発売を予定している。本機はヘッドホンアンプおよびフォノイコとしても使用できる。対応OSはWindows Vista/XP/2000、Mac OS 10.Xv。ブースに展示されているのはプロトタイプで、発売時には筐体のカラーを変更する予定とのこと。また給電もACアダプターとUSBに変更する。
9月に発売されたばかりの新製品も数多く展示されている。オーディオグレードのUSBケーブル「GT2 USB」シリーズは先日山之内氏が自身の連載でも高く評価していたモデル。また導体にシングルコアのα導体(OCC素材)を使用したハイエンドラインケーブル「Lineflux」も展示している。
ユニークな提案としては、スピーカーターミナルのトルクに、一定の堅さまで達するとそれ以上締められなくなるというラチェット機能を備えたプロトタイプを参考展示している。こちらは「お客さんの反応をみて商品化を検討したい」(同社担当者)とのことだ。
■スフォルツァート − 超低ジッターのネットワークトランスポート「DST」
2009年9月に設立されたばかりのオーディオブランド、スフォルツァートはもちろんハイエンドショウ初出展。ブースには同社の第1弾製品となる、徹底したジッター排除を行ったネットワークトランスポート「DST」のプロトタイプがお目見えした。
DSTはDigital Stream Transportの略で、PCやNASに保存されている音楽ファイルをDLNAネットワーク経由で再生できるというもの。高音質音楽配信でCD以上の高音質データを入手できる環境が整いつつあるにもかかわらず、再生機器はEMT Sound fidelityやLINN DSといった一部製品に限られているという現状に風穴を開けるため開発したモデルという。発売は来年1月頃を予定しており、価格は未定。
本体にはHDDなどのストレージやアンプを内蔵せず、さらにLINN DSシリーズで搭載しているDAコンバーターも積んでいない。外部の高品位なDAコンバーターに接続して使用する。また将来的にはDST専用のDAコンバーターを製作する構想で、専用ケーブルで接続することで完全同期動作によるジッターフリー再生が可能になる。DSTプロトタイプの背面にも専用ケーブルの接続端子が用意されていた。
クロックにジッターが1ps(ピコ秒)以下の超低ジッターTCXO(温度補償型クリスタル発信器)を採用。クロックの分周、分配にはジッターが100fs以下の専用ICを使用する。また電源には大型のトロイダルトランスによるアナログ電源を採用。各ブロックごとに別電源を配置した分離構造としている。筐体はアルミブロック削りだしで、振動を徹底的に排除した。
デジタル出力はRCA(S/PDIF)、XLR2系統を装備。XLR出力は1系統でLR2ch出力する通常の方法に加えて2系統を使用してそれぞれL、Rを専用として出力することも可能。
再生可能ファイルは発売時点ではWAV、MP3、FLAC、AAC。アップルロスレスやAIFF、WMAにもソフトウェアアップロードで対応していくという。
操作はPCやサードパーティ製のコントローラーソフト、モバイル機器用アプリを用いて行うほか、DLNA 1.5にExplorerベースで対応するWindows 7ならば、ソフトを用いずデフォルトで操作することができる(関連記事)。
■フルテック − 4万円の24bit/96kHz対応USB DACが登場
フルテックは24bit/96kHz対応のUSB DAC「GT40」を参考出品。価格は4万円弱で、年末の発売を予定している。本機はヘッドホンアンプおよびフォノイコとしても使用できる。対応OSはWindows Vista/XP/2000、Mac OS 10.Xv。ブースに展示されているのはプロトタイプで、発売時には筐体のカラーを変更する予定とのこと。また給電もACアダプターとUSBに変更する。
9月に発売されたばかりの新製品も数多く展示されている。オーディオグレードのUSBケーブル「GT2 USB」シリーズは先日山之内氏が自身の連載でも高く評価していたモデル。また導体にシングルコアのα導体(OCC素材)を使用したハイエンドラインケーブル「Lineflux」も展示している。
ユニークな提案としては、スピーカーターミナルのトルクに、一定の堅さまで達するとそれ以上締められなくなるというラチェット機能を備えたプロトタイプを参考展示している。こちらは「お客さんの反応をみて商品化を検討したい」(同社担当者)とのことだ。
■スフォルツァート − 超低ジッターのネットワークトランスポート「DST」
2009年9月に設立されたばかりのオーディオブランド、スフォルツァートはもちろんハイエンドショウ初出展。ブースには同社の第1弾製品となる、徹底したジッター排除を行ったネットワークトランスポート「DST」のプロトタイプがお目見えした。
DSTはDigital Stream Transportの略で、PCやNASに保存されている音楽ファイルをDLNAネットワーク経由で再生できるというもの。高音質音楽配信でCD以上の高音質データを入手できる環境が整いつつあるにもかかわらず、再生機器はEMT Sound fidelityやLINN DSといった一部製品に限られているという現状に風穴を開けるため開発したモデルという。発売は来年1月頃を予定しており、価格は未定。
本体にはHDDなどのストレージやアンプを内蔵せず、さらにLINN DSシリーズで搭載しているDAコンバーターも積んでいない。外部の高品位なDAコンバーターに接続して使用する。また将来的にはDST専用のDAコンバーターを製作する構想で、専用ケーブルで接続することで完全同期動作によるジッターフリー再生が可能になる。DSTプロトタイプの背面にも専用ケーブルの接続端子が用意されていた。
クロックにジッターが1ps(ピコ秒)以下の超低ジッターTCXO(温度補償型クリスタル発信器)を採用。クロックの分周、分配にはジッターが100fs以下の専用ICを使用する。また電源には大型のトロイダルトランスによるアナログ電源を採用。各ブロックごとに別電源を配置した分離構造としている。筐体はアルミブロック削りだしで、振動を徹底的に排除した。
デジタル出力はRCA(S/PDIF)、XLR2系統を装備。XLR出力は1系統でLR2ch出力する通常の方法に加えて2系統を使用してそれぞれL、Rを専用として出力することも可能。
再生可能ファイルは発売時点ではWAV、MP3、FLAC、AAC。アップルロスレスやAIFF、WMAにもソフトウェアアップロードで対応していくという。
操作はPCやサードパーティ製のコントローラーソフト、モバイル機器用アプリを用いて行うほか、DLNA 1.5にExplorerベースで対応するWindows 7ならば、ソフトを用いずデフォルトで操作することができる(関連記事)。