日東紡音響試聴室ツアーが盛況のうちに終了 - 参加者からの感想をご紹介!

公開日 2009/11/04 16:13 Phile-web編集部
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Phile-webでは、去る10月24日と31日に日東紡音響エンジニアリング(株)が千葉に開設した新試聴室の見学ツアーを実施した。

試聴デモのようす

当日は、現地到着後にまず同社が開発した独自のルームチューニング機構「Acoustic Grove System(AGS)」の理論解説などを実施。その後、参加者をふたつのグループに分け、試聴室でのデモ体験と無響室など研究室の見学を相互に行った。

残響室の見学

残響室より小振りな施設も公開された

各参加者ともAGSの効果には驚いて頂いたようで、編集部にはツアーに参加しての感想などがさっそく届けられている。その中からいくつかのご意見をご紹介しよう。

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カーテンを引いたデッドな状態で音楽を聴くと、こんな感じが普通の部屋なのだろうと思いましたが、しかしカーテンを取り去った時の違いは明らかです、音が自然に響いて、さながら残響時間はさほど長くない、響きの良いホールの自然な開放感に似ています。下手な吸音を行うよりは、拡散した方が有効な方法だとあらためて思い知らされました。

あの試聴室が我が家にも欲しいですが、そうもいきません。今回は、試聴室の体験ツアーでしたので、「Sylvan」の視聴は短かったのですが、スピーカーの脇や間に1本ずつ並べただけでも、多少の効果は素人ながらに確認出来ました。

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その後持ち込みディスクを掛けて頂きました。

アコースティックなものはおそらく用意されているだろうということで、打ち込み系J-Popsからの選択で、辛島美登里/SNOWDROPからオフコースの言葉にできないのカバーです。

低域の表現を確認しようと持ち込みました。低域に関しては、左右の広がりがスーッと広がる感じで、低い周波数の帯域まで空間表現されています。ただ、予想以上にヴォーカルの表現が違います。なんかマイクに向かう彼女の顔が大画面に再現されているような感覚で、ちょっと生々しすぎるぐらいの感じです。口が大きくとかという表現ではなく映像として大画面に歌う彼女の姿が展開されるような感覚を受けました。

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試聴の感想は、試聴室の空間が全音場となりつつ、帯域バランスにくせのない自然なものであった。ただ、持ち込みのCDを同じLINNのCDPで再生した時には、ボーカルのみが異常に張りだしてくる感じがして、やや違和感を感じる部分もあった。

特筆すべきは定在波を感じないことで、部屋の中を動き回っても低域のピーク・ディップの変化は感じない。また、上下に耳位置をずらしても低域のピーク・ディップの変化は感じないため、うたい文句はまんざら嘘ではないことがわかった。

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「ああ、そういうことね」と納得の音でした。広がり、響きが美しく、吸音材が多用された部屋に感じられる圧迫感みたいなものはまったくありません。ピアノのタッチの強弱も目に見えるかのようですし、ジャズトリオの定位感も嫌味なく安定しています。

また、たとえリスニングポイントが2〜3 メートルずれようと、ずれる前とほぼ同じ位置に定位します。スピーカーの特性のよさもあるのかもしれませんが、これはともすれば一人だけのリスニングに陥りがちなオーディオというものを開放してくれる可能性を感じさせます。

※各意見とも全文より一部を抜粋

なお、日東紡音響エンジニアリングでは個人単位での見学申し込みも受け付けている。見学申し込みの問い合わせ先は下記の通り。

・メール:ags@noe.co.jp
・WEB:http://www.noe.co.jp/product/pdt1/pd1_12_08.html
・電話/FAX
  日東紡音響エンジニアリング株式会社
  営業推進部 担当:山下 氏
  TEL/03-3634-7567
  FAX/03-3634-5327

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