ジャズや癒し音楽などHQM新レーベルも発表
クリプトン、96kHz/24bit対応USB DAC&アンプ内蔵スピーカー“KRIPTY”を発売
(株)クリプトンは、同社が運営するDRMフリーの高音質音楽配信サービス「KRIPTON HQM STORE」の配信レーベルの追加および、同サービスで提供する高音質データを気軽に再生するための製品として、96kHz/24bit対応USB DACとデジタルアンプを内蔵した小型スピーカーシステム“KRIPTY(クリプティ)”「KS-1HQM」の発売を発表した。
■付属アクセサリーにもこだわった小型スピーカー“KRIPTY”「KS-1HQM」
スピーカーシステム“KRIPTY”「KS-1HQM」は6月下旬より同社サイト「HQM store」で限定発売される。価格は49,800円(ペア・税込)。HQM戦略の一環としてHQMオーディオの普及を目指して開発された製品で、クリプトンがPCオーディオ分野に投入する第1弾モデルとなる。
幅86×奥行き105×高さ170mmというコンパクトな筐体に、出力25W+25Wというハイパワーのデジタルアンプと96kHz/24bit対応のUSB DACを内蔵。スピーカーユニットはヨーロッパのハイエンドスピーカー等に採用されているTymphany(旧Peerless)製の6.35cmシングルコーンを搭載する。
背面の入力端子はUSBとデジタル光(S/PDIF)を装備し、どちらも96kHz/24bitの入力に対応。PCだけでなく薄型テレビとの組み合わせでも利用できる。またアナログ(3.5mmステレオミニジャック)も装備しているのでiPodなどのデジタルオーディオプレーヤーの接続も可能だ。
オーディオアクセサリーを発売する同社らしく、スピーカー単体ではなく、スピーカーの設置台として使用するインシュレーターボードと2mの無酸素電線の電源ケーブルをセットにした“オールインワンシステム”として発売するのも本機の特長だ。インシュレーターボードは幅100×奥行き120×高さ50mmのサイズで、質量は800gと手にとるとずっしりと感じる重さ。ボートとスピーカーの間には口径20mmのハイカーボンスチール製インシュレーターが3個配置されている。USBケーブルとリモコンも付属する。
開発を手がけた技術開発室 室長の渡邉 勝氏は「クリプトンのスピーカーとオーディオアクセサリーの技術をコンバインして製作した製品」と本機を紹介する。「高音質の世界をオールインワンシステムで楽しめるのがコンセプト。口径が小さいので近接距離でも聴けるし、バスレフから十分な低音も出る。スピーカー単体を机にそのまま設置すると音質が劣化するので、デスクトップ上での利用にはこのインシュレーターボードが高音質再生のミソになる」と説明。周波数帯域は80Hz〜10kHz程度。クロスオーバーがないためボーカル等の再生にも優れているという。
■一般の音楽ファンにも高音質サウンドを気軽に楽しんでもらうための商品
マーケティングを担当する同社EC事業部 高桜 淳一氏は「HQMは元々ハイエンド機を使用するピュアオーディオ志向のお客様から、低価格機を使用する一般層のお客様まですべての方をターゲットにしたサービスとして提供してきたが、実際にご利用いただいているのはピュアオーディオのお客様が中心。そこで、一般の音楽ファンの方にもハイサンプリングの音楽を気軽に楽しんでいただけるようなオールインのコンセプト商品を開発した」と説明する。「PC+スピーカー」の組み合わせを、これまでの「ミニコンポ」に変わる新しいジャンルとして開拓したいと意気込む。
直販サイト限定で販売する理由として、代表取締役 濱田 正久氏は「この製品はPC市場にも既存のオーディオ市場にもどちらにもあてはまらないのではないかという考えから、ウェブのみの販売でまず一般の方に投げかけてみて、どのような反応があるのかを見ていきたいと思った。良い反応があれば店頭向けの製品発売にも今後つながっていくだろう」と説明する。
なお本機の発売を記念し、初回限定50セットで購入者にプロモーションコードを発行する「HQM無料ダウンロードキャンペーン」を実施。HQMで配信中の作品の中から好きな3タイトルを無料でダウンロードすることができる。
■HQMに癒し音楽を手がける日比野 則彦氏のレーベル「HSTL」
「KRIPTON HQM STORE」で新レーベル「HSTL」(Hibino Sound Therapy Lab、日比野音療研究所)とカメラータ・トウキョウのジャズレーベル「insights」が新たに加わることになった。各レーベルの音楽データは5月末より、1アルバム3,150円(税込)で提供する。
サウンドセラピーを追求するHSTLは人気ゲーム「メタルギアソリッド」シリーズの音楽などを手がける(株)ジェム・インパクト 代表取締役の日比野 則彦氏が2009年に設立したレーベルだ。日比野氏はジャズサックス奏者として活躍し、1999年頃からはゲーム音楽製作にも携わるようになるが「自分の作った音楽が戦争や人殺しを煽る効果音として使われていくことがだんだんとしんどくなり、音楽を使って人のためになにかできることはないかとずっと考えていた」と当時を振り返る。そんな中サウンドセラピーに出会い、「楽曲はいいのに音質が悪いという印象だった」というサウンドセラピーをこれまで培ったサウンドエンジニアの経験を生かしてマスター、ミキシングなどの音源制作時からこだわり、人間がきこえない高周波までを含んだ真にリラックスできる音楽を製作する。
日比野氏は「高価なオーディオ機器を購入できればいいが実際はそうもいかず、この完成した音楽を多くの人の耳に届けるためには再生機の存在が重要だと感じていた。そんな中でクリプトンさんと出会った。この小型スピーカーありきの音楽製作といっても過言ではない」と語る。
<HSTLレーベルの配信楽曲>
・眠りの為の処方箋
ヴァイオリン、チェロ、カットギター、ピアノ、パーカッションからなるチェンバーオーケストラで日比野音療研究所のオリジナル楽曲を収録。96kHz/24bitレコーディング、192kHzマスタリング。昨年iPhoneアプリとして提供し、現在までで15万ダウンロードを達成している。
・Gentle Love
“Can't Take My ”などアジア圏を中心に人気を博する楽曲を集めサックス、ピアノ、ギターとともに優しく叙情的に描いているアルバム。24bit/96kHzレコーディング、192kHzマスタリング。
・Gentle Love Vol.2
全曲、日比野 則彦氏が“愛”をテーマに書き上げたオリジナル曲をピアノとサックスのデュオ、およびチェンバーオーケストラをバックにつくりあげた。96kHz/24bitレコーディング、192kHzマスタリング。
・にっぽんのうた
明治時代から昭和初期までのに作られた唱歌、童謡などのメロディを大切にしながら現代的で大胆なピアノアレンジを施した。96kHz/24bitレコーディング、192kHzマスタリング。
■カメラータ・トウキョウのジャズレーベル「insights」
(株)カメラータ・トウキョウは現在「Camerata」レーベルよりクラシック楽曲を提供しているが、新たにジャズ専門レーベル「insights」レーベルの楽曲も提供することになった。
配信第1弾は、ジャズシンガー、ナンシー・ハロウのアルバム「イン・ザ・ウィー・スモール・アワーズ/ナンシー・ハロウ&ドン・フリードマン」で、井阪紘がプロデュースを務めた。(株)カメラータ・トウキョウ 取締役社長 中野浩明氏は「心にしみるようなボーカルが特長のナンシー・ハロウのスタンダート楽曲を中心にしたアルバム。まず先行して配信を行い、CDは秋以降に発売する。今後もinsightsから随時楽曲配信していく」と説明する。
さらに中野氏は同社が販売元のジャズ専門レーベル「スイングブロス」から今後楽曲提供を開始することも発表した。一昨日契約を締結したばかりで、詳細は後日発表するとのことだが、「スイングブロスは2004年にスタートしたレーベルで、サックスのハリー・アレン、ピアノのレイ・ケネディなどの作品を手がけている。現在『癒しジャズ〜ショパン/レイ・ケネディ』がヒットしており、この作品も早い段階で配信できるのでは」と明かした。
【問い合わせ先】
(株)クリプトン HQM事業室
TEL/03-3353-4411
5/31:(株)クリプトンより訂正発表があったため、本文中の製品スペックを修正致しました。
■付属アクセサリーにもこだわった小型スピーカー“KRIPTY”「KS-1HQM」
スピーカーシステム“KRIPTY”「KS-1HQM」は6月下旬より同社サイト「HQM store」で限定発売される。価格は49,800円(ペア・税込)。HQM戦略の一環としてHQMオーディオの普及を目指して開発された製品で、クリプトンがPCオーディオ分野に投入する第1弾モデルとなる。
幅86×奥行き105×高さ170mmというコンパクトな筐体に、出力25W+25Wというハイパワーのデジタルアンプと96kHz/24bit対応のUSB DACを内蔵。スピーカーユニットはヨーロッパのハイエンドスピーカー等に採用されているTymphany(旧Peerless)製の6.35cmシングルコーンを搭載する。
背面の入力端子はUSBとデジタル光(S/PDIF)を装備し、どちらも96kHz/24bitの入力に対応。PCだけでなく薄型テレビとの組み合わせでも利用できる。またアナログ(3.5mmステレオミニジャック)も装備しているのでiPodなどのデジタルオーディオプレーヤーの接続も可能だ。
オーディオアクセサリーを発売する同社らしく、スピーカー単体ではなく、スピーカーの設置台として使用するインシュレーターボードと2mの無酸素電線の電源ケーブルをセットにした“オールインワンシステム”として発売するのも本機の特長だ。インシュレーターボードは幅100×奥行き120×高さ50mmのサイズで、質量は800gと手にとるとずっしりと感じる重さ。ボートとスピーカーの間には口径20mmのハイカーボンスチール製インシュレーターが3個配置されている。USBケーブルとリモコンも付属する。
開発を手がけた技術開発室 室長の渡邉 勝氏は「クリプトンのスピーカーとオーディオアクセサリーの技術をコンバインして製作した製品」と本機を紹介する。「高音質の世界をオールインワンシステムで楽しめるのがコンセプト。口径が小さいので近接距離でも聴けるし、バスレフから十分な低音も出る。スピーカー単体を机にそのまま設置すると音質が劣化するので、デスクトップ上での利用にはこのインシュレーターボードが高音質再生のミソになる」と説明。周波数帯域は80Hz〜10kHz程度。クロスオーバーがないためボーカル等の再生にも優れているという。
■一般の音楽ファンにも高音質サウンドを気軽に楽しんでもらうための商品
マーケティングを担当する同社EC事業部 高桜 淳一氏は「HQMは元々ハイエンド機を使用するピュアオーディオ志向のお客様から、低価格機を使用する一般層のお客様まですべての方をターゲットにしたサービスとして提供してきたが、実際にご利用いただいているのはピュアオーディオのお客様が中心。そこで、一般の音楽ファンの方にもハイサンプリングの音楽を気軽に楽しんでいただけるようなオールインのコンセプト商品を開発した」と説明する。「PC+スピーカー」の組み合わせを、これまでの「ミニコンポ」に変わる新しいジャンルとして開拓したいと意気込む。
直販サイト限定で販売する理由として、代表取締役 濱田 正久氏は「この製品はPC市場にも既存のオーディオ市場にもどちらにもあてはまらないのではないかという考えから、ウェブのみの販売でまず一般の方に投げかけてみて、どのような反応があるのかを見ていきたいと思った。良い反応があれば店頭向けの製品発売にも今後つながっていくだろう」と説明する。
なお本機の発売を記念し、初回限定50セットで購入者にプロモーションコードを発行する「HQM無料ダウンロードキャンペーン」を実施。HQMで配信中の作品の中から好きな3タイトルを無料でダウンロードすることができる。
■HQMに癒し音楽を手がける日比野 則彦氏のレーベル「HSTL」
「KRIPTON HQM STORE」で新レーベル「HSTL」(Hibino Sound Therapy Lab、日比野音療研究所)とカメラータ・トウキョウのジャズレーベル「insights」が新たに加わることになった。各レーベルの音楽データは5月末より、1アルバム3,150円(税込)で提供する。
サウンドセラピーを追求するHSTLは人気ゲーム「メタルギアソリッド」シリーズの音楽などを手がける(株)ジェム・インパクト 代表取締役の日比野 則彦氏が2009年に設立したレーベルだ。日比野氏はジャズサックス奏者として活躍し、1999年頃からはゲーム音楽製作にも携わるようになるが「自分の作った音楽が戦争や人殺しを煽る効果音として使われていくことがだんだんとしんどくなり、音楽を使って人のためになにかできることはないかとずっと考えていた」と当時を振り返る。そんな中サウンドセラピーに出会い、「楽曲はいいのに音質が悪いという印象だった」というサウンドセラピーをこれまで培ったサウンドエンジニアの経験を生かしてマスター、ミキシングなどの音源制作時からこだわり、人間がきこえない高周波までを含んだ真にリラックスできる音楽を製作する。
日比野氏は「高価なオーディオ機器を購入できればいいが実際はそうもいかず、この完成した音楽を多くの人の耳に届けるためには再生機の存在が重要だと感じていた。そんな中でクリプトンさんと出会った。この小型スピーカーありきの音楽製作といっても過言ではない」と語る。
<HSTLレーベルの配信楽曲>
・眠りの為の処方箋
ヴァイオリン、チェロ、カットギター、ピアノ、パーカッションからなるチェンバーオーケストラで日比野音療研究所のオリジナル楽曲を収録。96kHz/24bitレコーディング、192kHzマスタリング。昨年iPhoneアプリとして提供し、現在までで15万ダウンロードを達成している。
・Gentle Love
“Can't Take My ”などアジア圏を中心に人気を博する楽曲を集めサックス、ピアノ、ギターとともに優しく叙情的に描いているアルバム。24bit/96kHzレコーディング、192kHzマスタリング。
・Gentle Love Vol.2
全曲、日比野 則彦氏が“愛”をテーマに書き上げたオリジナル曲をピアノとサックスのデュオ、およびチェンバーオーケストラをバックにつくりあげた。96kHz/24bitレコーディング、192kHzマスタリング。
・にっぽんのうた
明治時代から昭和初期までのに作られた唱歌、童謡などのメロディを大切にしながら現代的で大胆なピアノアレンジを施した。96kHz/24bitレコーディング、192kHzマスタリング。
■カメラータ・トウキョウのジャズレーベル「insights」
(株)カメラータ・トウキョウは現在「Camerata」レーベルよりクラシック楽曲を提供しているが、新たにジャズ専門レーベル「insights」レーベルの楽曲も提供することになった。
配信第1弾は、ジャズシンガー、ナンシー・ハロウのアルバム「イン・ザ・ウィー・スモール・アワーズ/ナンシー・ハロウ&ドン・フリードマン」で、井阪紘がプロデュースを務めた。(株)カメラータ・トウキョウ 取締役社長 中野浩明氏は「心にしみるようなボーカルが特長のナンシー・ハロウのスタンダート楽曲を中心にしたアルバム。まず先行して配信を行い、CDは秋以降に発売する。今後もinsightsから随時楽曲配信していく」と説明する。
さらに中野氏は同社が販売元のジャズ専門レーベル「スイングブロス」から今後楽曲提供を開始することも発表した。一昨日契約を締結したばかりで、詳細は後日発表するとのことだが、「スイングブロスは2004年にスタートしたレーベルで、サックスのハリー・アレン、ピアノのレイ・ケネディなどの作品を手がけている。現在『癒しジャズ〜ショパン/レイ・ケネディ』がヒットしており、この作品も早い段階で配信できるのでは」と明かした。
【問い合わせ先】
(株)クリプトン HQM事業室
TEL/03-3353-4411
5/31:(株)クリプトンより訂正発表があったため、本文中の製品スペックを修正致しました。
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