独自思想「AWRAT」を採用

オンキヨー、「DIDRC」搭載で192/24対応のプリメイン「A-9000R」「A-9070」を日本でも投入

公開日 2011/10/06 19:57 ファイル・ウェブ編集部
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また、AWRATではグランド電位を安定させるための閉ループ回路も採用。全ての回路網を閉ループ化して個別に電源にリンクさせることで、グランド内で電流が流れることを防止。結果的にグランド電位の変動を大幅に抑えている。

さらに、両機種とも瞬時電流供給能力の向上も図っている。アンプが音声信号を出力するとき、スピーカーはアンプの駆動方向とは逆向きのエネルギーを蓄積し、これ取り除くには、瞬時に高い電流が供給できる能力(HICC)をアンプ回路に持たせる必要がある。「A-9000R」では140アンペア、「A-9070」では100アンペアに到達するほどのHICCによりこのエネルギーを取り除き、スピーカー内でのそれまでのエネルギー蓄積に左右させることなく、よりピュアな音声信号をスピーカーに送ることができるようにしたという。

■192kHz/24bit対応DACをL/R各チャンネルに搭載

ウォルフソン製の高性能192kHz/24bit対応のD/Aコンバーター「WM8742」をL/R各チャンネルに搭載。なお、両モデルはデジタル入力の種類が異なっており、「A-9000R」は同軸、AES/EBU、USB、光を、「A-9070」は同軸と光を装備。光入力は96kHz/16bitまでの対応で、同軸およびAES/EBU、USB入力が192kHz/24bitに対応している。また、「A-9000R」はアシンクロナス(非同期)転送方式も採用している。

さらに、「A-9000R」では192kHz/32bit HDオーディオ入力に対応するC-Media社製のUSBデバイス「CM6631」を装備。高精度DACデバイス(192kHz/24bit)にて、高品位なD/A変換を行うという。なお、A-9000RのUSBインターフェースではアシンクロナス転送方式を採用している。また「ND-S1000」などオンキヨー製デジタルメディアトランスポートとの接続により、iPod/iPhone からのデジタル伝送にも対応している。

両機種ともプリメインアンプとして使用する「NORMAL」モード、パワーアンプとして使用する「MAIN」モード、プリアンプとして使用する「PRE」モードに加えて、プリアンプ部とパワーアンプ部を分離して使用することが可能な「SPLIT」モードを搭載。プリアンプ部で処理した信号をいったん外部出力し、グラフィックイコライザーなど外部機器を経由したのちにその信号を再度入力し、パワーアンプで増幅してスピーカー出力するといったような使い方ができる。

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