ティム・デ・パラビチーニ氏らも来日

<ハイエンドショウ>ヨシノトレーディング、EARの旗艦モノパワー「V12」など注目新製品多数展示

公開日 2011/10/07 21:35 ファイル・ウェブ編集部
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今回がハイエンドショウ初登場となるヨシノトレーディング(株)。同社は今年6月より英EAR社、ノッティンガムアナログスタジオ社の代理店業務をスタートした。今回のブースでは、同社が取り扱いを始めた製品をずらりと展示。初登場となる参考出展品も多くお目見えした。

■EAR社の新製品一挙登場

EARブランドからは、真空管アンプなどを中心に新製品を多数出展。主宰者のティム・デ・パラビチーニ氏も登場し、製品について説明を行っていた。

EAR ティム・デ・パラビチーニ氏

なかでも注目なのは、ブース中央に設けられている試聴ゾーンにセッティングされたフラグシップモノラルパワーアンプ「M100A」(参考出展)と、真空管プリメインアンプ「V12」(税込898,000円)だ。

真空管プリメインアンプ「V12」

モノラルパワーアンプ「M100A」

真空管プリメインアンプ「V12」はEL84を12個パラレルプッシュプルで駆動。出力は55W(8Ω)。周波数特性は5Hz〜22kHzで、歪み率は0.04%(1W時)。

モノラルパワーアンプ「M100A」は最大出力100WのクラスAアンプを搭載。ティム氏が培ってきた知識と経験を投入したモデルだという。出力にトランスフォーマーカップリングを採用している点が大きな特徴だ。ティム氏しか手を入れられない製品のため、多数のバックオーダーを抱えている状態だという。

D/Aコンバーター「DACute」にも注目。これまでティム氏は徹底してアナログにこだわってきたが、本製品は真空管(ECC88)にウォルフソン製DACを組み合わせるという試みを行ったという。USB端子を備え、192kHz/24bit対応USB-DACとしても使うことが可能だ。「ハイレゾ音楽配信が盛り上がっているが、DACuteはそういった質の良いデジタル音源を更に良い音で楽しんでもらいたいという思いで作った製品だ」(ティム氏)。本製品は2012年頭に発売予定で、価格は80万円前後となる見込みだ。

D/Aコンバーター「DACute」

DACuteの背面部

また、ClearAudioの新製品として出展されたアナログプレーヤー「Concept」は、実績ある同社がアナログ入門者のために送り出すハイCPモデル。ClearAudioならではの高い性能と美しいデザインを有しつつ、価格は207,000円(税込)。しかもトーンアームまでセットというから驚きだ。

ClearAudioのハイCPアナログプレーヤー「Concept」

そのほか、独Duevelブランドの無指向性スピーカーも注目を集めていた。こちらは220mmウーファーの上にラミネートウッドの無指向性ホーンを配置。さらにその上に44mmトゥイーターを搭載したもの。放射状に放たれる音の流れを作るホーンの曲率やデュベール独自の2ウェイクロスオーバー技術、ドライバーの素材や出力バランスの吟味など、試作と試聴を繰り返して作り上げた製品だという。価格は1台787,500円(税込)。

Duevelブランドの無指向性スピーカー

本製品の詳細

■写真レポート

ノッティンガムアナログスタジオ社のSPACEDECK(左)とSPACE 294(右)

EAR製品のなかでも「比較的手頃」な「EAR 834 Custom」「EAR 8L6」「EAR 869」(写真奥より)


Clear Audioのターンテーブル「Innovation」とトーンアーム「Universal tonearm」のセット

Clear Audioの「Performance SE」(左)と「Ovation」(右)近日中に順次発売予定とのこと


真空管モノパワーアンプ EAR 509

こちらは真空管アンプと共通デザインを採用しつつ、MOS-FETを採用したEAR 834T


コンパクトサイズな新製品も多数登場している

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