発売前のパイオニア「PLX-1000」で試聴可能
中古CD/レコード8万点を揃える「HMV record shop渋谷」8/2オープン、店内を事前公開
■「中古市場では専門性を高めて戦うべきだと判断」
(株)ローソンHMVエンタテイメント執行役員エンタメコンテンツグループ 新業態・開発本部 本部長 兼 中古・専門店推進部 部長の小松正人氏は、「ここ数年CD市場が落ち込んでおり、その補完を色々とやっているが、中古CD/DVDはライバルも多い。我々の資産を活かし、専門性を高めて戦うべきだと考え、アナログレコードに注目した」とコメント。
「我々の既存の(新品CDなどを買う)お客様は、中古CDやレコードも多く買う方々でもあり、そうしたニーズに応えたいという思いもあった」と言葉を続けた。
また、「特に、ここ宇田川界隈ではDJブームや渋谷系ブームがあって、90年代にレコード文化が盛り上がった」と渋谷に第一号店を構えた背景にも言及。「通常の新規出店も含めて常に候補地を探しているが、dmr!の跡地というある意味象徴的な場所が空いて、タイミング的にもちょうどよかった」と述べた。
加えて、「90年代はDJ用に12インチシングルの需要が高かったが、今はLPの人気が高い。家でレコードを楽しむという方が増えているのかと思うが、そこのニーズにも応えたい」ともコメント。また、「今は手軽さもあって7インチも人気だ」と、独占盤のHMV SINGLE CLUBを展開する狙いも説明した。
そして「新しい聴き方を提案しながら発言力を高めていき、水平展開も考えていきたい」と豊富を語った。
以下、質疑応答の模様をレポートする。
Q.店作りを見ると30代〜40代、またはそれ以上の年代がターゲットだという印象を受ける。それよりも若い世代へ向けた施策はどう考えているのか。
A.若い方はターンテーブルを持っていない人も多いため、そういったアイテムも用意している。また、チームしゃちほこの楽曲の独占アナログ化も決定しており、こうした若者向けなタイトルのアナログ化も今後進めていきたい。
Q.ハードの販売に関しては、いわゆる身近な価格帯の商品が多いように感じるが、ミドルレンジ、ハイエンドな機器を取り扱う予定はないのか。
A.例えば試聴用のハイエンドシステムなどは、どうしても欲しいということであればメーカーの方を紹介するなどといったことはできるが、商品の展開はまだ検討中だ。
Q.売上目標や今後の出店計画を教えてほしい。
A.具体的な数字はまだ言える段階ではない。この店舗の数字をみながら今後計画していく。
関連リンク